NPR Music Tiny Desk Concertは、ほんとに楽しいなあ。
Avery*Sunshine登場回。
丸善本店で「丸善丸の内本店×hontoブックツリー あの著者が選ぶ『テーマで読む5冊』第3弾」というブックフェアが始まりました。(サイトによれば期間は5月10日から6月14日)
以前hontoに寄稿したわたくしの選書「インターフェイスを考える」も、R. マリー・シェーファー『世界の調律――サウンドスケープとは何か』(平凡社ライブラリー)を除く4冊が展示されている模様。
ちょうど本日の東京工芸大学での講義「ゲーム学I」でも、インターフェイス(interface)について検討したところでした。
これについては、もう何冊か並べてインターフェイスを考えるためのブックリストに成長させてみたいと念じております。
と、それはともかく、丸善本店にお立ち寄りの際は、ご覧いただけましたらこれ幸い。
下記リンク先は、ギルガメッシュ叙事詩についての解説記事。
ついでながら、この記事で紹介されている Andrew George, The Babylonian Gilgamesh Epic: Introduction, Critical Edition and Cuneiform Texts (2vol., Oxford University Press, 2003) は、SOAS(ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)のResearch Onlineで公開されています。
カーネギーメロン大学のETC出版局(Entertainment Technology Center Press)のウェブサイトでは、ゲーム研究を中心とした関連文献が電子版で公開されています。
本のリストはこちら。
全部ではないようですが、pdf版をダウンロードできます。
リストから書名を選ぶと、こんなページが表示されます。
上図の赤枠で囲んだ Download をクリックすると、当該文献のpfdが表示されます。
あとは読んで勉強するだけ!
――と、ちょっとだけ詳しく解説したのは、東京工芸大学の「ゲーム学I」や「シリアスゲーム論」で学生のみなさんにもご紹介しようと思ってのことでした。
岩波文庫は、ドイツのレクラム文庫をお手本にして、1927年に創刊された叢書でした。
今年2017年は創刊90周年。
創刊以来、刊行点数は約6000点にのぼるとのことで、道理で集めても集めても集めきれないわけです。
岩波文庫には、大きく6つの分類があります。
・黄(日本古典文学)
・緑(日本近現代文学)
・赤(外国文学)
・青(日本思想・東洋思想・仏教・歴史・地理・音楽・美術・哲学・教育・宗教・自然科学)
・白(法律・政治・経済・社会)
・別冊
上に写真を掲載した『岩波文庫解説総目録』(全3冊)と『岩波文庫の80年』は、それぞれ岩波文庫創刊70年、80年の年に刊行された総目録です。
私は、学生の時分に岩波文庫を集め始めました。いまから25年ほど前のことです。
物を知らないので、とりあえず古典と呼ばれるものを端から読もうと思ったとき、学生でも手軽に手にとれるのがこの文庫でした。
大学を卒業して会社に勤めるようになってからは、毎月刊行される新刊を、自分の関心とは関係なくすべて入手して読むようにしています。そうして四半世紀近くつきあい続けていまに至ります。
(岩波文庫の棚のうち、青帯と赤帯の一部。棚の前後二重に収めています)
岩波文庫だけでなんでも用が足りるわけではありませんけれど(例えば自然科学や数学、音楽や美術方面はあまり書目がありません)、文字が発案されて以降の人類の文化史を見渡すとき、多くの手がかりを与えてくれるベースとしても機能しています。
その後、講談社学術文庫、同文芸文庫、ちくま学芸文庫、ちくま文庫、河出文庫、中公文庫、中公クラシックス、平凡社東洋文庫、平凡社ライブラリー、光文社古典新訳文庫など、古典を(も)収める新しい叢書も登場して相対化されつつあります。
とはいえ、それでもなおこれだけの範囲とヴォリュームをカヴァーした叢書としては他に類を見ないものだと思います。
今後とも読み続ける所存です。
そういえば、『アイデア』No. 367(誠文堂新光社、2014)の郡淳一郎さんによる企画「日本オルタナ文学誌 1945-1969 戦後・活字・韻律」特集号に、岩波文庫について書いたことがありました。
(「アイデア」のウェブサイトより)
詳しくは、下記リンク先をご覧ください。
『新潮』2017年06月号第114巻第6号(新潮社)に、書評「一三〇〇年越しのミステリー」を寄稿しました。
ご紹介したのは、池澤夏樹『キトラ・ボックス』(角川書店)です。
キトラ古墳をめぐる歴史・考古学ミステリー×国際陰謀という二重の謎がしかけられた百学連環的活劇。しかも『アトミック・ボックス』の読者には、二度おいしい(未読でもまったく無問題)。
池澤夏樹さんといえば、「千夜千冊」編集部によるインタヴュー「作家・池澤夏樹が考える「日本語と編集」」も興味深く読みました。
第43回川端康成文学賞は、円城塔さんの「文字渦」とのこと。おめでとうございます。
執筆中の『夏目漱石『文学論』論(仮)』(幻戯書房から刊行予定)の本文をひととおり書きました。
漱石の『文学論』を読み、使うための本です。
最初の原稿をいつ書き始めたのかと思ってフォルダを見てみたら、2013年の秋頃でした。もう3年以上やっているのですか。
だいぶ削ったけれど、目下のところ26万5千字ほどあります(400字詰め原稿用紙換算で約660枚/Wordで281ページ)。
ここしばらくプリンターを使えない状態だったので、もっぱらパソコンやiPadの画面で書きついできました。
その結果、わたくしの場合、本のような長い文章については、途中で紙にプリントしてみないと、あちらこちらの部分同士をうまくつないだり調整するのが難しい、ということが分かってきました。
先日ようやくプリンターを新調して、全体を印刷できたというわけです。
これから赤ペン片手に、自分の文章にどしどしツッコミを入れながら推敲を進めて参ります。
『「百学連環」を読む』(三省堂)と同様、古典的文章を読み解く本ですが、スタイルはかなり違うものになる予定です。
乞うご期待。