「文芸季評 文態百版」第1回公開

お知らせです。

河出書房新社の『文藝』2018年夏号に寄稿した「文芸季評 文態百版」第1回が、「Web河出」で公開されました。

すでに熟練の評者たちによる文芸時評がたくさんなされている中で、門外漢のわたくしにできることはなんだろうかと考えて、ちょっと工夫を凝らしてみております。

ウェブでは「その1」と「その2」の2ページに分けて掲載されております。

ご覧いただけましたら幸いです。

目下は第2回を執筆中。さて、どうなりますことやら。

 

そういえば、河出書房新社ではじめての仕事は『道の手帖 寺田寅彦』(2011)に書いた「寺田寅彦 学術連環」、その次が『サイエンス・ブック・トラベル――世界を見晴らす100冊』(2015)でした。気づけば文芸のほうへ。

 

 

 

「プロムナード」第16回から第21回

日本経済新聞夕刊の「プロムナード」欄(火曜日担当)、このところの掲載分は以下の通りです。

 

第16回「ちょっとだけ変身する」

第17回「お生まれはどちら?」

第18回「全集を少々」

第19回「トーストの音」

第20回「驚異の部屋」

第21回「なにを勉強すればよい?」

 

5月29日に掲載された最新回では、「ゲームクリエイターになるのはなにを勉強したらよいですか」という、よくお尋ねいただく問いに答える形で書いております。

この話題については近々、別の形でもインタヴューが公開される予定です。

 

「プロムナード」も残すところあと4回。

毎度詮無いことばかり書いておりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

教養の更新のために

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に「教養の更新のために」と題して書評を寄稿しました。

大澤聡『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房)について書いております。

教養という言葉や考え方自体がよく分からないものになりつつある現在、その来し方行く末について基礎から考え直してみようという本です。三人の論者と大澤さんの対談と、大澤さんによる語り降ろしの四部からなります。

書評のタイトルはストレートに書いてみました。

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明治書院「新釈漢文大系」(全120巻+別巻)完結

明治書院の「新釈漢文大系」(全120巻+別巻)が遂に完結。

 

 

2019年には「詩人篇」12巻も刊行予定とのこと。

 

明治書院で刊行中のもう一つのシリーズに「和歌文学大系」(全80巻+別巻1)もあります。

 

本棚会議 vol. 2で吉川くんとおしゃべり

5月25日(金)に、ジュンク堂書店池袋本店4階で行われた「本棚会議 vol. 2」に吉川浩満くん(id:clnmn)と登壇(というべきかなんというべきか)しました。

メアリー・セットガスト『先史学者プラトン』(朝日出版社)の刊行を記念したイヴェントです。第1回は月曜社の小林浩さんがお話しされたとのこと。

 

1時間ちょっと、書棚のあいだを巡りながら、お集まりいただいた(あるいは途中から聴いてみようと思った)みなさんの前で吉川くんとおしゃべりしました。

吉川くんとは学生時代から、書店の棚のあいだを歩いてあれこれ話してきたものですけれど、さすがに人様の前でやったことはありませんでした。なんだか新鮮な気分です。

もっとも、書棚にこれだけ本があれば、なんの準備がなくても、いくらでも話すことがあると気づきました。言うなれば庭を案内するようなものでしょうか(言い過ぎ)。

また機会があったらやってみたいと思います。

 

以下は、当日の様子です。

 

 

ブックフェア「工作舎からはじまる3冊」

青山ブックセンター六本木店は、2018年6月25日で閉店とのこと。

私は目下勤めているゲーム会社のモブキャストが六本木にあることもあり、週に何度か会社に行くたび青山ブックセンターに寄るのを楽しみにしております。

それはそうと、同店で「工作舎からはじまる3冊」というブックフェアが始まりました。いま見たら、同舎にゆかりのあるみなさんに混ざって恐縮ですが、わたくしも選書いたしました。

工作舎は好きな本が多いので、おおいに迷って選びました。

お近くにお立ち寄りのことがありましたら、覗いてお楽しみいただければ幸いです。

 

「人文的、あまりに人文的」第19回

東浩紀さんが編集長を務めるメールマガジン「ゲンロンβ25」に、吉川浩満くん(id:clnmn)との連載書評対談「人文的、あまりに人文的」第19回を寄稿しました。

今回は翻訳にかんする2冊をとりあげています。

 

★エミリー・アプター『翻訳地帯――新しい人文学の批評パラダイムに向けて』(秋草俊一郎+今井亮一+坪野圭介+山辺弦訳、慶應義塾大学出版会、2018/04)

★河野至恩+村井則子編『日本文学の翻訳と流通――近代世界のネットワークへ』(アジア遊学216、勉誠出版、2017/12)

 

この連載は次回第20回で完結予定です。

どうぞよろしくお願いいたします。