「あることないこと――虚実の境界で遊ぼう」

青山ブックセンター六本木店+銀河文庫アーカイヴ共同企画展「あることないこと――虚実の境界で遊ぼう to be, or not to be, that is the question」が始まりました。

 

銀河文庫アーカイヴから選りすぐりの200冊を展示しております。

(ほんとは100冊を選ぶつもりだったのだけれど、絞りきれずに200冊になってしまったのはここだけのお話です)

 

お立ち寄りの際は、リーフレットもご覧あれ。

同店は6月25日に閉店予定です。

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「マルジナリアでつかまえて」第10回

『本の雑誌』2018年7月号に、「マルジナリアでつかまえて」第10回を寄稿しました。

今回は「デジタルだって書き込みたい!」と題して、連載でこれまであまり扱っていなかったデジタル環境におけるマルジナリアについて記してみました。

担当編集者の高野夏奈さんと私以外に、いったい誰が読んでくださっているのか分からないこの連載、果たしていつまで続くのか……

 

「本棚会議」Vol. 2の記録

先日、ジュンク堂書店池袋本店で行った「本棚会議」Vol. 2の記録が、朝日出版社のブログに掲載されました。

メアリ-・セットガスト『先史学者プラトン』(朝日出版社)の刊行を記念して行われたイヴェントです。吉川浩満くんと私とで、書棚のあいだを歩きながらあれこれ解説するという変わった催しでした。

なお、この起稿版では当日の対話を編集して、若干補足情報も追記しております。

お楽しみいただけましたら幸いです。 

https://4.bp.blogspot.com/-yhPlmiVLf4w/WyNGIXiaRtI/AAAAAAAABJ0/dr1rxZatOychXiwaRuqkcH4ibBT519QBwCLcBGAs/s1600/%25E6%259C%25AC%25E6%25A3%259A%25E4%25BC%259A%25E8%25AD%25B0%25EF%25BC%2591.png.png

(写真は朝日出版社第二編集部ブログから)

 

  

「教養の更新のために」

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に寄稿した大澤聡『教養主義のリハビリテーション』の書評「教養の更新のために」が、同書特設サイトにも掲載されました。

大澤さんとは、このあたりのことについてまたお話しする機会があればと念じております。

 

「「自己本位」という漱石のエンジン」

芹沢一也さん率いる「シノドス」のメールマガジン「αシノドス」第246号に「「自己本位」という漱石のエンジン」を寄稿しました。

同号の目次は以下の通りです。

 

vol.246 2018.6.15

特集:「自己本位」で考える

 

・福田充「危機管理学」とはどんな学問か

・山本貴光「「自己本位」という漱石のエンジン」

・寺本剛「高レベル放射性廃棄物と世代間倫理」

・高田里惠子「ちゃんとアメリカの言うことを聞いたら「大学生の教育」はもっとよくなる」

・絵:齋藤直子、文:岸政彦「沼から出てきたスワンプマン」 

 

プロムナード(第22回 - 第23回)

日本経済新聞夕刊のプロムナード欄にエッセイを寄稿しました。

 

第22回「勝手に壁をつくる」(2018/06/05)

第23回「世界を変えた書物」(2018/06/12)

 

今年の1月から始まった本連載も、残すところあと2回となりました。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

「ゲーム講座」2018年6月のご案内

ここ数年、よよこー(代々木高等学校)のフリースクールで、月に2回ほど、ゲームデザインの講義を担当しております。

従来は同校の生徒を対象として実施していた講座ですが、2018年春から新たに一般向けの講座として開講しております。中高生でなくても、どなたでもご参加いただけます(有料ですが……)。

講座は週末の昼過ぎ、13時半から2時間半。毎回、設定されたテーマにそって、山本がレクチャーを行い、その上で議論をしたり、ご参加のみなさんにお題についてゲームを考えてもらう、といった内容です。

比較的少人数で、毎回予備知識がなくても分かるように組み立てております。また、毎回の講座は独立しておりますので、前回まで参加していたかどうかに関係なくご参加・ご理解いただけます。

ゲームについてじっくり考えてみたい、ゲーム制作について知識や発想を得たいといった方はもちろんのこと、ゲームについてはよく分からないものの興味があるとか、よもやそんな物好きはいらっしゃらないと思いますが、ワタクシと話をしてみたい、といった方にも楽しんでいただけるかと存じます。

ゲームがテーマではありますが、ゲームとは遊びであり、遊ぶのは人間です。したがって人間についての考察が重要であり、文芸や人文学や心理学、認知科学などの話にも関係します。また、ゲームとはルールの束であり、したがってそれは言語の問題でもあります。自然言語を用いた表現、数理的なロジックやアルゴリズム(問題解決法)の問題でもあります。デジタルゲームなら、コンピュータの話であり、そこで用いられる物理学や数学も関わり、通信やもろもろの表現技術、プログラミングも関わります。アナログゲームなら、カードやボードやサイコロといった道具の話でもあり、なによりそうした道具とルールで人はなにをしたくなるか、なにを考え感じるかという話でもあります。

要するになにを申し上げたいかといえば、ゲームというテーマを核としながら、テーマとその日の議論によって、話は百学連環に及びます、という次第をお伝えしたかったのでした。

その一端は、例えば拙訳『ルールズ・オブ・プレイ――ゲームデザインの基礎』(ソフトバンククリエイティブ)や、『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書)、あるいは三宅陽一郎さんとの共著『高校生のためのゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書)などをご覧いただくと実感いただけるかもしれません。

そうしたゲームやコンピュータにまつわることと、それとは別系統の『「百学連環」を読む』(三省堂)、『文体の科学』(新潮社)、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)、『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満との共著、太田出版)といった拙著のテーマとが交わり、つながるような講座でございます。

――と、ちょっとがんばって口上を述べてみました。

 

2018年6月は、以下のような予定です。

★6月10日(日)13:30-16:00

悔しい状況をつくるには

 

★6月17日(日)13:30-16:00
楽しい偶然と楽しくない偶然

 

事務局は、加藤薫先生にお願いしています。

お申込みや詳細は、以下をご覧くださいませ。

加藤先生のブログでは、講座の様子なども綴られております。

どうぞよしなに。