『文字渦』&『投壜通信』刊行記念対談

2018年10月10日(水)はHMV&BOOKS SHIBUYA店で、円城塔さんと『文字渦』&『投壜通信』刊行記念の対談でした。

話題は、書店の歩き方や本の読み方から、日本語の来し方行く末、本居宣長に啄木の『ROMAZI NIKKI』、プログラミングや小説の書き方まで。

それにしても円城さんの話は、マジメな話をする最中でも、要所要所で笑いのツボをついてくるので水を飲むタイミングに困ります。

対談中で触れた円城さんと別の機会に行った対談(非公開)は、『本の雑誌』次号(11月発売予定の号)に掲載される予定です。

また、会場でお配りした「ある日のオールタイムベスト――投壜コレクション」は、近日始まる『投壜通信』ブックフェアで配布する予定のペーパーです。

2018年夏秋の刊行記念対談&展覧会関連イヴェント

7月下旬から続いてきた刊行記念対談&展覧会関連イヴェントツアーも、そろそろようやく終わりが見えて参りました。

これまでの流れを振り返りつつ、次回の予告をしたいと思います。

いえ、書いている当人の頭が整理される以外の効能はないのですが……

 

★1. 三中信宏さん+吉川浩満くん(ゲンロンカフェ、07/20)

『系統体系学の世界』(勁草書房)、『統計思考の世界』(技術評論社)刊行記念鼎談。

 

★2. 安田登さん(青山ブックセンター本店、08/05)

『身体感覚で『論語』を読みなおす。』(新潮文庫)刊行記念対談。

 

★3. 三宅陽一郎さん(双子のライオン堂、08/18)

『人工知能のための哲学塾 東洋篇』(BNN新社)刊行記念対談。

 

★4.円城塔さん(la kagu、08/31)

『文字渦』(新潮社)刊行記念対談。

 

★5. 橋本麻里さん(上野の森美術館+ニコ生、09/07)

「世界を変えた書物」展解説生中継。

http://live.nicovideo.jp/watch/lv315439591?middle=1

 

★6. ヒロ・ヒライさん(B&B、09/08)

L・M・プリンチーペ『錬金術の秘密:再現実験と歴史学から解きあかされる「高貴なる技」』(ヒロ・ヒライ訳、勁草書房)刊行記念対談。

 

★7. 吉川浩満くん+荒木優太さん(B&B、09/22)

『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(河出書房新社)刊行記念鼎談。

 

★8. 荻上チキさん+南部広美さん+橋本麻里さん(Session-22、09/21)

「特集[世界を変えた書物]展~貴重な初版本で辿る近代科学の成り立ち、そして書物の力とは?」

https://www.tbsradio.jp/295105

 

★9. 酒井潔さん(紀伊国屋書店、09/24)

『ライプニッツ著作集』(工作舎)第II期完結&第I期新装復刊記念対談。

 

そして来たる10月10日(水)にもう一つ対談がございます。

よかったら遊びにいらしてくださいね。

 

★10. 円城塔さん(HMV&BOOKS SHIBUYA、10/10)

『文字渦』『投壜通信』刊行記念対談。

 

 

「ゲームと図鑑――世界を生成する図鑑/世界を蒐集する図鑑」

『ユリイカ』2018年10月号「特集=図鑑の世界」(青土社)に寄稿しました。

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「ゲームと図鑑――世界を生成する図鑑/世界を蒐集する図鑑」と題して、ゲームと図鑑の関係について論じております。

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初期のTRPG(人間同士で遊ぶロールプレイングゲーム)のルールブックに図鑑の要素があるということを中心に、なぜある種のゲームは図鑑的なのかを述べてみました。

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☞青土社 > 『ユリイカ』同号
 http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3210

「永遠に普請中の大伽藍」

「岩波新書創刊80年記念」の『図書』臨時増刊号(岩波書店)にエッセイを寄稿しました。

https://static.wixstatic.com/media/434291_7c7bf5b871e443e492473205480a0e57~mv2.jpg/v1/fill/w_740,h_416,al_c,q_90,usm_0.66_1.00_0.01/434291_7c7bf5b871e443e492473205480a0e57~mv2.jpg

(画像はサイト「B面の岩波新書」へのリンク)

「永遠に普請中の大伽藍」と題して「はじめての新書」について書きました。

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同号は非売品で、書店等で配布されるようです。

執筆者については下記ページに掲載されています。

(この並びに私が入っていて大丈夫なんだろうか……)

「世界を変えた書物」展タブロイド判プログラム

この場には記録していませんでしたが、先日会期が終了した「世界を変えた書物」展(上野の森美術館+金沢工業大学)の公式プログラム(タブロイド判)のテキスト執筆を担当しました。

http://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/images/goods10.jpg

(画像は同展公式サイトからのリンク)

同展のアドヴァイザーをお務めの橋本麻里さんによるディレクションのもと、「スキエンティア篇」と「アルス篇」の2種類に分けて、出展された約130冊から各6冊ずつ都合12冊を選んで解説とミニブックガイドを書いております。1部300円で販売されました。

 
★スキエンティア篇

・アリストテレス「著作集」1495年

・エウクレイデス「原論」1482年

・コペルニクス「天球の回転について」1543年

・ニュートン「自然哲学の数学的原理(プリンキピア)」1687年

・ダーウィン「種の起源」1859年

・アインシュタイン「一般相対性理論の基礎」1916年

 

★アルス篇

・ウィトルウィウス「建築十書」1496年

・デューラー「人体比例論四書」1528年

・フック「微細物誌(ミクログラフィア)」1665年

・ガリレオ「星界の報告」1610年

・アグリコラ「金属について」1556年

・コロンナ「ポリフィルス狂恋夢」1499年

 

約130冊の書物の中から選りすぐった12冊で展覧会全体を俯瞰する、タブロイドサイズのプログラム。「SCIENTIA(スキエンティア:知・学問)」篇では森羅万象の仕組みを知ろうとする営みから生まれた6冊を、「ARS(アルス:技芸術)」篇では、世界についての知(スキエンティア)を活用し、人工物をつくりだそうとする営みから生まれた6冊を、より深く知りたい人のためのブックガイドと共に解説する。

(同展公式ウェブサイトの説明文)

 

今回の展覧会は、グッズもデザインのよいものばかりで、私もTシャツ、トートバッグ、風呂敷2種、ノート、チケットホルダー3種、ファイルを購入しました。これらのディレクションも橋本麻里さんによるものです。

Tシャツをもう何枚か買うつもりでいたのですが、会期途中で売り切れとなったそうで、久しぶりにこういう買い物でちょっと後悔しております。

どこか書店や文具店などで常時販売してくださらないかしら。

 

対談「theoria cum praxi ライプニッツは私たちに縁遠い天才か?」

過日は、紀伊國屋書店新宿本店での『ライプニッツ著作集(工作舎)第II期完結&第I期復刊記念イヴェントにお越しいただき、ありがとうございました。

酒井潔先生のお話がたいそう面白く、聴けば聴くほど哲学や数学の著作だけからは見えてこないライプニッツの面が見えてきました。

少なくともあと1日くらい、あれこれ伺いたかった!

https://www.kousakusha.co.jp/NEWS/leibniz_kino20180924a.jpg

(写真は工作舎のページからリンク)