2004-06-29から1日間の記事一覧

★『中井久夫著作集別巻 H.NAKAI 風景構成法』(山中康裕編、岩崎学術出版社、1984/11、amazon.co.jp) 河合隼雄の箱庭療法(自体は本人も本書に収録された談話で述べているとおり舶来輸入もの)から想を得て1969年に中井久夫によって開発された「風景構成法…

★日比野啓+村山敏勝+三浦玲+吉原ゆかり編『からだはどこにある?――ポップカルチャーにおける身体表象』(彩流社、2004/05、amazon.co.jp) 身体をいかにとらえるか? ポップカルチャーはいかにとらえているか? 構築主義的な身体概念から出発することでポ…

★ジャン=リュック・ナンシー『侵入者――いま〈生命〉はどこに?』(西谷修編著訳、以文社、2000/09、amazon.co.jp) Jean-Luc Nancy, L'INTRUS (Editions Galilee, 2000) ナンシーは1991年に心臓移植を受けた。心臓移植を受けるということは――ナンシーはその…

★鷲田清一『教養としての「死」を考える』(新書y108、洋泉社、2004/04、amazon.co.jp) 養老さんのひそみにならって(?)ではなかろうけれど、鷲田さんにしゃべらせたことを編集者が文章にまとめるというスタイルで書かれた一冊。それだけに内容はやや希薄…

★大嶋仁『精神分析の都――ブエノス・アイレス幻視』(Fukutake Books、福武書店、1990/10; 新訂増補版、作品社、1996/04、amazon.co.jp) ブエノス・アイレスは精神分析の都だ。著者が言うには、「フロイト全集の廉価版が町の新聞スタンドで売られ、ラカンの…

本日の読書ノートから。