平凡社

★ジョナサン・クレーリー『知覚の宙吊り——注意、スペクタクル、近代文化』(岡田温司監訳、石谷治寛訳、平凡社、2005/07、amazon.co.jp) Jonathan Crary, Suspensions of Perception: Attention, Spectacle and Modern Culture (October Books, MIT Press) …

★日夏耿之介『荷風文学』(平凡社ライブラリー、平凡社、2005/07、amazon.co.jp) 著者は狷介孤高をもって知られた学匠詩人。ゴシック・ロオマン体と称される特異な詩風が名高いが、その文学的鑑識眼も稀有である。全集未収録の批評文を多数収めた、瞠目の荷…

★原弘『原弘——デザインの世紀』(平凡社、2005/06、amazon.co.jp) 巨匠・原弘によるデザイン論集成。その内容はタイポグラフィー、装幀、ポスター論と多岐にわたり、カラー・モノクロの300余点の図版とともに、自ずと日本近代デザイン史を形成する。 原弘(…

★ルイ・アルチュセール『再生産について——イデオロギーと国家のイデオロギー諸装置』(西川長夫+伊吹浩一+大中一彌+今野晃+山家歩訳、平凡社、2005/05、amazon.co.jp) Louis Althusser, Sur la reproduction: Idéologie et appareils idéologiques d'Ét…

★石鍋真澄『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』(平凡社、2005/04、amazon.co.jp) 15世紀イタリアの画家ピエロ・デッラ・フランチェスカ(Piero della Francesca, 1420c-1490)のモノグラフ。 ピエロ・デッラ・フランチェスカといえば、カルロ・ギンズブルグ…

★I.カント『純粋理性批判(中)』(原佑訳、平凡社ライブラリー539、平凡社、2005/02、amazon.co.jp)#0399 Immanuel Kant, Kritik der reinen Vernunft 渡邊二郎氏による補訂をほどこした翻訳書の中巻。第1版と第2版を比較しながら読める工夫を施してある。…

★山本東次郎+近藤ようこ『中・高校生のための狂言入門』(平凡社ライブラリー530、平凡社、2005/02、amazon.co.jp)#0363* 漫画家・近藤ようこ(こんどう・ようこ, 1957- )氏が聴き手となって大蔵流狂言方・山本東次郎(やまもと・とうじろう, 1937- )氏…

平凡社ライブラリー2005年04月の新刊は、以下の三冊。 ★西郷信綱『源氏物語を読むために』(平凡社ライブラリー534、平凡社、2005/04、amazon.co.jp) ★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(下)』(東宏治+松田浩則編訳、平凡社ライブラリー535…

★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(下)』(東宏治+松田浩則編訳、平凡社ライブラリー535、平凡社、2005/04、amazon.co.jp)#0345 新訳による『ヴァレリー・セレクション』(全2巻)の下巻。収録作品は以下のとおり。 ・海への眼差し ・『パ…

★種村季弘『ザッヘル=マゾッホの世界』(平凡社ライブラリー518、平凡社、2004/11、amazon.co.jp)#0343 管見によると目下、日本語で読めるザッヘル=マゾッホの評伝としては、唯一の作品。著者は、惜しくも昨年の夏に亡くなったドイツ文学研究者の(という…

★『月刊百科』no.510、2005年4月号(平凡社) 特集「思い出のシングル盤1枚はこれ!」は、佐藤良明、市川陽、山本智志、細田正和の各氏によるシングル盤チョイス。同社より2005年01月に刊行された、かまち潤『永久保存版 20世紀ポップス名曲事典——1955〜1999…

★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(上)』(東宏治+松田浩則訳、平凡社ライブラリー528、平凡社、2005/02、amazon.co.jp) 人間がつくる作品の価値は、作品そのものにあるのではなく、その作品が後になってほかの作品や状況をどう進展させた…

★『月刊百科』no.509、2005年03月号(平凡社) ・高橋源一郎「いつでも、どんな恰好でもマンガ読みはやめられない」【インタヴュー】 ・桜井哲夫「「デジタルネットワーク社会」研究事始め」 ・「トリュフォーの手紙 [2] ジャン=リュック・ゴダール宛〈続き…

★I.カント『純粋理性批判(上)』(原佑訳、平凡社ライブラリー527、平凡社、2005/02、amazon.co.jp)#0212 Immanuel Kant, Kritik der reinen Vernunft(1781; 1787) 従来、理想社の『カント全集』に収録されていた『純粋理性批判』の文庫化。全三分冊。 文…

★石堂清倫『わが異端の昭和史』(上下巻、平凡社ライブラリー405、410、2001/09、2001/10、amazon.co.jp)#0184-0185 石堂清倫(いしどう・きよとも, 1904-2001)氏の回想録。「東大新人会時代から社会主義運動に身を投じ、三・一五事件での検挙、入獄、転向…

★ポール・ヴァレリー『ヴァレリー・セレクション(上)』(東宏治+松田浩則訳、平凡社ライブラリー528、平凡社、2005/02、amazon.co.jp)#0180 ・東宏治「ヴァレリーを読むよろこび——訳者まえがき」 ・「建築家に関する逆説」 ・「方法的制覇」 ・「ブレア…

★テッサ・モーリス=スズキ+吉見俊哉編『グローバリゼーションの文化政治』(グローバリゼーション・スタディーズ2、平凡社、2004/11、amazon.co.jp)#0140* グローバリゼーション・スタディーズ叢書第2巻(第1巻は、山之内靖+酒井直樹編『総力戦体制から…

★『月刊百科』no.508、2005年2月号(平凡社) ☆特集=「「日本歴史地名体系」完結!」 ・「ゴダール/トリュフォー往復書簡 その1」(山田宏一+寺尾次郎訳) トリュフォー(1932-1984)が1945年から1984年にわたって交わした書簡を集めた本、François Truff…

◆平凡社ライブラリー ★I.カント『純粋理性批判(上)』(原佑訳、平凡社ライブラリー527、平凡社、2005/02、amazon.co.jp) Immanuel Kant, Kritik der reinen Vernunft(1781; 1787) ⇒http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050215#p4 ★ポール・ヴァレリー『…

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★『アーキラボ――建築・都市・アートの新たな実験1950-2005』(平凡社、2004/12、amazon.co.jp)#0139 同展覧会@森美術館の図録。詳細については、同展についてのメモランダム作成時に。 #つづく 「メタボリズム」「脱構築主義」など、1950年代以降、世界の…

★浜野佐知『女が映画を作るとき』(平凡社新書258、平凡社、2005/01、amazon.co.jp)#0056 たとえば日本の女性映画監督の名前をあげよ、といわれたら何人くらい思い浮かべることができるだろうか。 本書によれば、日本映画監督協会の会員に占める男女比は、2…

★山田宏一『山田宏一の映画教室 vol.1??フランソワ・トリュフォーの映画誌』(平凡社、2004/08、amazon.co.jp) トリュフォーを20の項目で観る。「エッフェル塔」「813」「リュミエール」「「カイエ・デュ・シネマ」とヌーヴェル・ヴァーグの仲間たち」「ロ…