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朝日出版社

紀伊國屋じんぶん大賞2017

紀伊國屋じんぶん大賞2017の大賞に輝いたのは、加藤陽子『戦争まで――歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)でした。 紀伊國屋のサイト(下記リンク先)では、加藤先生の受賞コメントも公開されています。 一部を引用します。 私たちがどこへ行くのか…

「絶滅」から生命の歴史を眺める

★吉川浩満『理不尽な進化――遺伝子と運のあいだ』(朝日出版社、2014/10、ISBN:4255008035) 吉川君の新著が刊行された。朝日出版社第二編集部ブログで、2011年から2013年まで連載された原稿をもとに、全面的に手を入れなおし、加筆を施して成った本だ。 進化…

★安東量子+ジャック・ロシャール「渡し舟の上で――現存被曝状況☆から、現存被曝状況へ」(朝日出版社第二編集部ブログ) http://asahi2nd.blogspot.jp/2014/09/fune01.html?m=1

科学が明かす「人間だもの」

近年、「認知バイアス」と呼ばれる人間の性質が、さまざまな実験を通じて明らかにされてきた。「バイアス(bias)」とは、「傾向」「先入観」「偏り」という意味であり、「認知バイアス」とは、要するに、人がなにかを認知する際、必ずしも妥当な判断ばかり…

災い転じてモノサシとなす

この『自殺』という本を読みながら、末井さんの文章に感じることを一言でいうとしたら、「楽しい」というのが一番近いと思います。それと同時に、書名の「自殺」という言葉が念頭にあるものだから、「自殺の話で楽しいってどういうことだろうか」と、ちょっ…

放射線は人体や生活にどのような影響を与えるのか

★日本保健物理学会「暮らしの放射線Q&A 活動委員会」著『専門家が答える 暮らしの放射線Q&A』(朝日出版社、2013/07、ISBN:4255007276) 日本保健物理学会の諸先生・関係者が、2011年3月11日の福島第一原発事故の直後から、ボランティアで運営した同名ウェ…

手前味噌のようで誠に恐縮ですが、拙著をお読みくださった皆さんの感想をご紹介したいと思います。自画自賛めいて、いささか恥ずかしくもありますが。 去る9月12日の東京新聞の書評にて、横山広美さんに書評で紹介していただきました。一部を引用します。 こ…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その6

日本の書店で、コンピュータ関連書の棚の前に立ってみると、面白いことが分かります。 そこに林立する書物のほとんどは、なんらかのマニュアルなのです。 今なら、iPadやiPhoneの活用ガイドのようなハードの解説書、Word、Excel、Photoshop、Illustrator、Fl…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その5

拙著『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010/09)が刊行されました。書店のコンピュータ書コーナーに置かれています。 牧野伊三夫画伯による、松に猿という一見不思議な絵をあしらった表紙が目印です。装幀は、アリヤマデザインストアの有山達也さんと…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その4

ブルーノ・ムナーリは、「機械主義宣言」という文章でこんなことを言っています。 現代は機械の時代である。われわれは機械の真中に生きており、働くにも、遊ぶにもすべて機械のお世話になっている。しかし、われわれは機械の気質や本性や動物的な欠陥につい…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その3

「コンピュータってなんですか?」という問いに対して、あなたならなんと答えるでしょうか、と前回問いかけました。 この「Xとはなんですか?」というのは、なかなか厄介な問いかけです。見かけはシンプルですが、しばしば子どもが「イヌってなあに?」「会…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その2

さて、「コンピュータってなんですか?」というお話でした。 みなさんなら、これになんと答えるでしょうか。あるいは、周囲にいるコンピュータに詳しい人に尋ねてみたら、あるいは、お手元の本を開いたら、どんな答えが返ってくるでしょうか。 「コンピュー…

『コンピュータのひみつ』のひみつ その1

春から夏にかけて、『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010/9/10刊行予定)という書物の制作に取り組んでいました。何回かにわたって、この書物についてお話ししてみたいと思います。 * 書店にはすでに馬に食わせるほどコンピュータ書があるというのに…

歴史の授業

高校生の頃、歴史の教科書を読むつど、どうにも躓いてしまうことがあった。 例えば、或る戦争が勃発したきっかけや原因がさらりと数文字、数行で説明されているのは、紙幅の都合もあろうからよいとして、いったいその歴史の記述は、どのようにして選び出され…

野菜のひみつ

いまよりも、さらにものを知らなかった学生の時分、福岡正信の『無』三部作(春秋社、ISBN:4393741447)を読み、自然農法という農法があることを知った。 といっても農業に関心があったのではなくて、「無の哲学」と題された第2巻で展開される西欧哲学批判を…

むしろなぜそのような写真が撮れたのかを知りたい

★大竹昭子編著『この写真がすごい2008』(朝日出版社、2008/07/10、ISBN:4255004390) 或るとき、或る場所で、或る角度と距離から、被写体の一瞬を固定すること。写真を眺めるつど、この一枚は(理念的には)ほとんど無限に可能であるはずの写真のなかの、よ…

わずかな首のひねりからはじまる思索

ミシェル・フーコー(Michel Foucault, 1926-1984)の書物の魅力は、めくるめく読書体験をもたらす文章の力とともに、その問いの立て方にあるように思う。ある問いについてめぐらされた思考に触れるとき、第一の関門は読み手がそこで提出されている問いにど…

拙訳書『MiND――心の哲学』(山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社、2006/03、ISBN:4255003254)について、山形浩生さんと茂木健一郎さんが書評を書いてくださいました。ありがとうございます。 ★山形浩生「今月の一冊」(『Cut』2006年5月号、vol.196、rockin'o…

2006年04月06日より、三省堂書店神田本店5階(科学書コーナー)にて、「心脳問題ブックフェア」を開催しています。 三省堂書店と朝日出版社のご協力を得て、相棒・吉川浩満(id:clinamen)と私が選ばせていただいた「心脳問題(Mind-Body Problem)」関連書…

人文書を中心とした書籍情報を満載したメールマガジン「[本]のメルマガ」に、相棒・吉川浩満とともに寄稿させていただきました(いきがかり上、『MiND』の書影掲載の頻度が高く失礼します :-)。 今回の原稿では、『MiND——心の哲学』の魅力と、同書が書店の…

このたびサールの『MiND——心の哲学』(朝日出版社、2006/03、amazon.co.jp)を翻訳してみて、あらためて哲学用語の訳語について考えさせられた。特に今回の本は「心の哲学書」の入門書ということもあって、読み手が用語につまづいてしまうのは避けたい。され…

また、相棒・吉川浩満との共著『心脳問題——「脳の世紀」を生き抜く』(朝日出版社、2004/06、amazon.co.jp)の増刷が決定しました。ご愛読ありがとうございます。サールの本の少し後に書店に並ぶ予定です。 この第2刷では初刷で発見された誤植を訂正していま…

★2006年03月11日:若干追記 ★ジョン・R.サール『MiND——心の哲学』(山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社、2006/03、amazon.co.jp) John R. Searle, Mind: A Brief Introduction(Fundamentals of Philosophy, Oxford University Press, 2004) これまでに何度…

★岡崎乾二郎+松浦寿夫『絵画の準備を! Ready for Painting!』(朝日出版社、2005/12、amazon.co.jp) 歴史の上には、その出来事の前後で決定的に物事が変わってしまうという画期の数々がある。そうした画期を事後の眼で見るとき、その出来事のインパクトを…

■朝日出版社:http://www.asahipress.com/ ★ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』(山形浩生訳、朝日出版社、2005/03、amazon.co.jp)【文学】 『不思議の国のアリス』に続く山形訳ルイス・キャロル第二弾。 ⇒朝日出版社 > 新刊情報 http://www.asahipress.co…

★堤治『授かる――不妊治療と子どもをもつこと』(朝日出版社、2004/10、amazon.co.jp) 不妊がさまざまな原因で増えていること、 同時に不妊治療の医術も格段に進歩して、これまで不可能といわれてきたことが可能になってきていること、 子どもがほしいという…