表参道画廊

「窓」から見える永劫回帰

どこかの窓から外を見ている。よく晴れた日だ。 目の前には草地が広がり左手に木の枝が風にそよいでいる。その向こう、水平方向に道が延びている。その奥にはたぶん河川があって、さらにその先の対岸に道が、やはり水平に走る。その奥には木々と住宅が並ぶ。…

筆跡に宿るもの

その部屋に入ると、壁に何枚かの紙が貼られている。また、部屋に置かれた二つの台にもそれぞれ紙片が置かれている。 壁に近づくと、貼られた紙が、手紙だと判る。事前に案内を読んでいるせいもある。しかし、そうした知識がなかったとしても、おそらくその紙…