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新著『投壜通信』(本の雑誌社)

ヤブカラボーですが、9月はじめに新著が出ます。 『投壜通信』(本の雑誌社)です。 2004年から2018年にかけて書いた文章のなかから、いくつかを選んで編んだ文集です。同書を企画・編集したのは、本の雑誌社の高野夏奈さん。収録されている文章を選んだのも…

「科学書に見る知の源流」(『日経サイエンス』2018年10月号)

『日経サイエンス』2018年10月号(日経サイエンス社)の特集「科学書に見る知の源流」でお話ししました。 (画像は日経サイエンスのウェブからリンク) これは、9月に開催予定の「世界を変えた書物」展(上野の森美術館)に関する特集です。 同展は、金沢工…

物理環境としての書棚

本のみならず書棚もまた人を刺激する、という記事。 物理環境としての本と棚は、とりわけものを考えたりつくったりする人にとっては、たいへん重要だと思います。 整理されていつでも眺めて取り出せる状態自体が役立つのはもちろんのこと、本の集合や本と本…

アリストテレス注釈本

『アイデア』(誠文堂新光社)次号に、「世界を変えた書物」展にかかわる文章を書きました。 その過程で遭遇した気になる文献をメモします。 いずれもアリストテレスの注釈にかんする本。 ★Edited by Lloyd Newton, Medieval Commentaries on Aristotle's Ca…

「マルジナリアでつかまえて」と新著のこと

『本の雑誌』2018年9月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第12回を寄稿しました。 今回は、ダニエル・ローゼンバーグとアンソニー・グラフトンの『時間の地図製作法(仮題)』に登場する古い時代の年表を扱っております。 私も自分用の年表をつ…

読書感想文のコツについてお答え

みなさん、夏休みの宿題はお済みでしょうか(気が早い)。 私はまだです。 目下は、秋に出る新著(過去に書いた文章を編んだもの)のゲラや、昔訳した本の文庫化のためのゲラなどを読みつつ、他の新著や翻訳に取り組んでいるところです。あと、今度対談する…

エウクレイデス『原論』

エウクレイデス『原論』(ヴェネツィア、1482年、ラテン語訳) Preclarissimus liber elementorum Euclidis perspicacissimi エアハルト・ラートドルトによる『原論』最初の印刷本。 リンク先のInternet Archiveにある本は、最初のページに長いメモが書き込…

「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」

青山ブックセンター本店で「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」が始まりました。 わたしは、目下文法にかんする本に取り組んでいることもあって(?)、あの文法書を選んでみました。 【フェア情報】今年も開催!「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」…

『アルド版アリストテレス著作集』第1巻

『アルド版アリストテレス著作集』第1巻(1495) ΕΙΣ ΟΡΓΑΝΟΝ ΑΡΙΣΤΟΤΕΛΟΥΣ アルドゥス・マヌティウス(アルド・マヌーツィオ、1449-1515)が刊行した「アリストテレス著作集」の第1巻。いわゆる「オルガノン」の諸作品を収めた巻。ギリシア語で印刷されてい…

「あることないこと――虚実の境界で遊ぼう」

青山ブックセンター六本木店+銀河文庫アーカイヴ共同企画展「あることないこと――虚実の境界で遊ぼう to be, or not to be, that is the question」が始まりました。 銀河文庫アーカイヴから選りすぐりの200冊を展示しております。 (ほんとは100冊を選ぶつ…

教養の更新のために

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に「教養の更新のために」と題して書評を寄稿しました。 大澤聡『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房)について書いております。 教養という言葉や考え方自体がよく分からないものになりつつある現在、その来し方行…

明治書院「新釈漢文大系」(全120巻+別巻)完結

明治書院の「新釈漢文大系」(全120巻+別巻)が遂に完結。 2019年には「詩人篇」12巻も刊行予定とのこと。 58年前の今日(1960年5月25日)は、『新釈漢文大系 1 論語』が発売された日です✨当時はまさか完結まで58年もかかるとは、誰も思いもしなかったこと…

アントニオ・ネリ『ガラス製造術』(1612)

twitterからのメモ。 町田市立博物館 “ 秘術の書 ” を受贈 世界的に貴重なコレクション https://t.co/2Ig1AkeGSM 現代ガラス作家、大平洋一氏から世界最古のガラス技法書とされる「ラルテ・ヴェトラリア(ガラス製造術)」の初版本を含め、89点のガラス関係…

『先史学者プラトン』重版出来☆

4月8日に刊行したメアリー・セットガスト『先史学者プラトン』(國分功一郎序文、山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社)が重版となりました。ありがとうございます。 訳者としては、とても面白い本だけど、どれだけ読んでもらえるかしらと少々不安でもありまし…

『先史学者プラトン』刊行記念ブックフェア@東京堂書店

メアリー・セットガスト『先史学者プラトン』(國分功一郎序文、山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社)の刊行記念ブックフェアが、東京堂書店神保町店で始まりました。 吉川くんとともに三十数冊の本を選んでリーフレットをこしらえております(編集は同書と同…

『オックスフォード4E認知便覧』

オックスフォード大学出版局から2018年9月に刊行予定の『オックスフォード4E認知便覧』。4Eはembodied, embedded, enactive, and extendedとの由。 Edited by Albert Newen, Leon De Bruin, and Shaun Gallagher, The Oxford Handbook of 4E Cognition (Oxfo…

「知の果て、至上の時」

『波』2018年5月号(新潮社)にマーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』(冨永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社)の書評を寄稿しました。 題して「知の果て、至上の時」。 同書の読みどころをご紹介しております。

マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』

マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』(冨永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社、2018年04月)に推薦文を書きました。 どんな本かは、下の写真をご覧いただけましたら幸いです。 この推薦文を書くために、ゲラを拝読中、「むむ、デュ・ソートイさ…

『自然科学史研究』誌(カリフォルニア大学出版)

『自然科学史研究』誌 Historical Studies in the Natural Sciences (University of California Press) http://hsns.ucpress.edu/

後藤明生『引揚小説三部作』(つかだま書房)刊行

(写真は版元ドットコムの同書紹介ページへのリンク) つかだま書房から、後藤明生『引揚小説三部作』が刊行されました。 同書は、植民地時代の朝鮮で生まれ、敗戦とともに日本へ引き揚げた経験をもつ後藤明生が、失われた故郷とその記憶を巡って書いた三つ…

ウェブサイト「スタディサプリ LIBRARY」がオープン

「スタディサプリ LIBRARY」というサイトが公開になりました。 運営はリクルートマーケティングパートナーズ、編集工学研究所が制作を担当しています。 主に高校生に向けて、将来を考える手がかりになるような本を1144冊選んで紹介するという内容です。 全体…

「フィクションからノンフィクションを考える」

『STUDIO VOICE』Vol 412(INFASパブリケーションズ)は「Documentary / Non-Fiction 見ようとすれば、見えるのか」という特集号です。 同号の「現代ノンフィクション入門――その変容を捉えるための20の書」というコーナーで本を5冊選んでお話しをしました。 …

装いも新たになった『プリンキピア』英訳版

ニュートンの『プリンキピア』英訳版をデザインしなおした版、一目惚れで注文してしまった。まさにこういう本が欲しかったのです。 Visual Editionsから出ているロレンス・スターンの『トリストラム・シャンディ』も同様に手にして眺めるのも楽しく、棚に置…

『學鐙』に「言葉の組立て」を寄稿しました

丸善のPR誌『學鐙』の最新号(第115巻第1号、2018年春号)に寄稿しました。 「組み立てる」という特集に、「言葉の組立て」と題して、文字の組み合わせである言葉の組み合わせである文の組み合わせである文章と読者の組み合わせから生じる出来事について書い…

新著『高校生のためのゲームで考える人工知能』できました

三宅陽一郎さんとの共著『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書296、筑摩書房、2018/03/05発売)ができました。 編集は吉澤麻衣子さん、イラストはしましまいぬさん、装幀はクラフト・エヴィング商會さんです。 コンピュータ上に知…

後藤明生『引揚小説三部作』

4月上旬につかだま書房から刊行予定の後藤明生『引揚小説三部作』に「解説」を寄稿しました。 同書は、植民地時代の朝鮮で生まれ、敗戦とともに日本へ引き揚げた経験をもつ後藤明生が、失われた故郷とその記憶を巡って書いた三つの小説「夢かたり」「行き帰…

『文体の科学』4刷★

拙著『文体の科学』(新潮社、2014)増刷の知らせが届きました。 同書は新潮社の季刊雑誌『考える人』に「文体百般」として連載したエッセイをもとにつくった本で、2014年11月に刊行したのでした。 それから3年と少しが過ぎたところで、このたび4刷となりま…

伊藤大個展「Innuendo」

伊藤大さんの個展「innuendo」(六本木605画廊)に選書で参加しました。 同展は、ジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974)とレイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』(1953)をテーマとして写真を中心に構成され…

「エドガー・アラン・ポオ――言葉のUXデザイナーにして魂のハッカー」

赤坂にある書店「双子のライオン堂」から、文芸誌『しししし』が創刊されます。 特集は宮沢賢治。それ以外にも多様な文章が掲載されております。 昨年やはり双子のライオン堂から刊行された文芸誌『草獅子』で始まった荒木優太さんの連載「柄谷行人と埴谷雄…

『文学問題(F+f)+』の書評

『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)の刊行から1カ月ほどが経ちました。 毎度のことながら、ナウなヤングにバカウケという類の本ではないので、ネット上にコメントが飛び交うということもない代わりに、いくつかのうれしい書評もいただいています。 一つは、Am…