cinema

★『独裁者』(124min, 1940) The Great Dictator トメニア国の独裁者ヒンケルと、同国のゲットーで床屋を営むユダヤ人という対極の立場にある二人を軸にして、ナチス・ドイツとヒトラーの蛮行を対象化・批判する物語を展開した作品。国内にあってはユダヤ人…

★『キッド』(53min, 1921) The Kid 慈善病院から乳飲み子を抱いて出てきた女性(エドナ・パーヴィアンス)が、思い余って高級住宅の前に止めてある車にその子を置いてゆく。せめてお金持ちに拾われてほしいとの親心。ところがその車が泥棒に盗まれて子供は…

★『PTU』(88min, 2003) ジョニー・トー(Johnnie To)監督、2003年の作品。 組織犯罪課の刑事は街のチンピラを追うなかで拳銃を失くすという失態を演じる。彼の友人である特殊機動隊PTUのリーダーとその部下は失われた拳銃を探す手伝いに乗り出し、夜の香…

★『ジャンヌ・ダルクからフィリップ・ペタンまで』(58min, 1944) De Jeanne d'Arc à Philippe Pétain 木製と思しき箱が置かれている。その箱には、斜めに切れ目がはいっており、顔の見えない人物があらわれて、その箱の上部をもちあげると、そこには一冊の…

★『バッド・エデュケーション』(105min, 2004) LA MALA EDUCACION ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodóvar, 1951- )の作品に登場する人物は、誰もが単純に割り切れない複雑さを備えている。単に来歴や趣味が複雑なだけではなく、図式的な映画でなら善/悪…

ストローブ=ユイレの映画『階級関係——カフカ「アメリカ」より』(紀伊国屋書店、2005/03、amazon.co.jp)が、「ストローブ=ユイレ コレクション2」として発売になった模様。 同作品は、フランツ・カフカの小説『アメリカ』を原作とし、台詞を改変すること…

アテネフランセ文化センター(東京)の4月の上映作品は、「刑事(でか)まつり」。 §「1.主人公は刑事」「2.上映時間は10分を1秒でもこえぬこと」「3.最低でも1分につき1回はギャグをいれること」。これらの三つの規則に従って競作されるショート…

★『拳銃は俺のパスポート』(日活, 84min) 監督=野村孝/脚本=山田信夫+永原秀一/原作=藤原審爾/撮影=峰重義/美術=松井敏行/出演=宍戸錠+ジェリー藤尾+小林千登勢+嵐寛寿郎+杉良太郎 抗争する二つの組織の一方に雇われ、敵対組織のボスを狙…

⇒作品メモランダム > 2005/01/27 > 『天使の恍惚』 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050127#p8

#つづく

#つづく

#つづく

★『オーシャンズ12』() ブラッド・ピットのやんちゃな魅力とそもそも二時間枠に11人もメンバーはいらないだろう? という疑問(もひとつ言えばジュリア・ロバーツの歩く姿勢の悪さ)が印象に残った『オーシャンズ11』の、第二弾『オーシャンズ12』を観る。…

★『山猫は眠らない』(米, 100min, 1992[公開は1993], amazon.co.jp) SNIPER 米国海兵隊のヴェテラン狙撃者〔スナイパー〕トーマス・ベケット上級曹長(トム・ベレンジャー)の作戦行動を描いた映画。原題は "SNIPER"。 お上の命をうけて暗殺するターゲット…

★『LEFT ALONE 1』 #つづく

というわけ(http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050127#p8)で、若松孝二監督作品『天使の恍惚』(1972)公開時の世評を求めて資料を探す。

★『天使の恍惚』(90min, 1972) 互いを「十月」とか「秋」などの暗号名で呼び合う革命軍事組織「四季協会」の活動が描かれる。 この組織の構成は、「一年」を頂点として四季の司令官(春・夏・秋・冬)がおり、それぞれの季節のしたに三ヶ月ずつの隊長が所…

★『エンドレス・ワルツ』(日本, 1995, 102min) 稲葉真弓の小説『エンドレス・ワルツ』(河出文庫、amazon.co.jp)を原作とする映画。監督は若松孝二。サックス・プレイヤー阿部薫(あべ・かおる, 1949-1978, 演者=町田町蔵)と元女優で作家・鈴木いづみ(…

これから行きたい映画を備忘まで。右写真は、ジガ・ヴェルトフ『カメラを持った男』(Человек с киноаппаратом, 1929, 75min)。 ⇒特集ロシア・ソビエト映画クラッシックス http://www.athenee.net/culturalcenter/schedule/2005_01/russia01.html アテネフ…

★『第七官界彷徨――尾崎翠を探して』(1998) ヴィデオで浜野佐知監督の『第七官界彷徨――尾崎翠を探して』を観る。 映画は主に三つの部分から成っている。第一は、尾崎翠(おさき・みどり, 1896-1971)の小説「第七官界彷徨」を原作とする小説の部。第二は、…

★『LEFT ALONE ダイジェスト版』(2004, 33min) 「アンダーグラウンド・ブック・カフェ vol.4」というイヴェントで上映された井土紀州監督作品『LEFT ALONE』(2004)のダイジェスト版とそれにつづく絓氏による講演を観覧する。 #つづく(映画と講演内容に…

★ポール・ダンカン『スタンリー・キューブリック全仕事 映像詩人1928-1999』(TASCHEN)#0061 キューブリックの全作品について、その制作過程を含む多数のカラー写真で構成。

★ジャン=リュック・ナンシー『映画の明らかさ アッバス・キアロスタミ』(上田和彦訳、松籟社、2004/10、amazon.co.jp)#0060 Jean-Luc Nancy, L'Évidence du film, ABBAS KIAROSTAMI(Yves Gevaert Éditeur, 2001)

★長谷正人『映像という神秘と快楽――〈世界〉と触れ合うためのレッスン』(以文社、2000/12、amazon.co.jp)#0058 Internet Photo Magazine 連載のエッセイ。 ⇒Internet Photo Magazine http://www.ipm.jp/index-j.html

★若松孝二『時効なし。』(小出忍+掛川正幸編、ワイズ出版、2004/12、amazon.co.jp)#0057 映画監督若松孝二(わかまつ・こうじ, 1936- )への聞き書きで構成する映画人生回顧録。一見デタラメな人生(←これ、褒め言葉)とけじめのある言動のバランス*1。 …

★『パイレーツ・オブ・カリビアン』 ストーリーはともかく、挙動不審のジョニー・デップを観たくて。

エーリオ・ヴィットリーニ(Elio Vittorini, 1908-1966)の『シチリアでの会話』の邦訳が岩波文庫にはいるとのこと(鷲平京子訳、2005年02月16日刊行)。 昨年、アテネ・フランセで行われたストローブ=ユイレの特集上映でもかかった、『シチリア!――ひどす…

映画史家・田中純一郎(たなか・じゅんいちろう, 1902-1989)の簡易書誌を作成しました。といっても、下記のうちで実際に手にしたことがある本は『日本映画発達史』の中公文庫版と上記した『秘録 日本の活動写真』(ワイズ出版)のみです(とほほ)。他の作…

★田中純一郎『秘録 日本の活動写真』(本地陽彦監修、ワイズ出版、2004/12、amazon.co.jp)#0047 映画史家・田中純一郎(たなか・じゅんいちろう, 1902-1989)が『キネマ旬報』1965年5月上旬号から1967年3月下旬号に連載した「秘稿日本映画」に加筆してなっ…

★『スパイダーマン2』 #つづく ・全体的にはそつなくつくられたプロット。 ・私生活(学業・アルバイト)と公務(スパイダーマンとしての活動)のあいだでゆれるピーター。 ・そこはかとないお説教くささはなにか?