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ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか』重版

ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか――ことばとビジュアルの間、目と頭の間』(細谷由依子訳、フィルムアート社、2015)が重版されたとのことです。 自分の本ではないけれどうれしいなあ。 いい意味でとても変な本。 なにしろ書名に…

文芸の共和国

★Dirk van Miert, What was the Republic of Letters? A brief introduction to a long history (1417-2008) www.academia.edu This article provides a chronological introduction to the long history of the Republic of Letters, moving beyond its usu…

アラビア語/イスラームの手稿

国立国会図書館のカレントアウェアネス・ポータルで教えていただいたニュースをメモ。 ⇒British Library > Forty more Arabic scientific manuscripts go live in Qatar Digital Library http://britishlibrary.typepad.co.uk/asian-and-african/2015/08/for…

プログラム教育について

⇒「プログラミング人材育成の在り方に関する調査研究」報告書(総務省、平成27年6月) http://www.soumu.go.jp/main_content/000361430.pdf ⇒「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」報告書(文部科学省、平成27年3月) http://jouhouka.mext.…

試験に出る哲劇

吉川君との共著『問題がモンダイなのだ』(ちくまプリマー新書)は、本としてはあまり売れなくて絶版となったのだけれど、試験では人気があるようです。刊行以来、いろいろな試験で採用いただいております(『心脳問題』も大学入試などで出題にご利用いただ…

矢来町のほうへ

今日はひさしぶりのことで、矢来町にある新潮社(1896年創業)を訪れた。 神楽坂駅を出ると、目の前に広くゆるやかなのぼり階段が広がっている。この感じ、なにかのゲームで見たことがある気がするのだが、思い出せない(あれはひょっとして……『エルシャダイ…

・8月の後半からは、東京工芸大学の前期に担当した二つの講義「ゲーム学I」と「シリアスゲーム論」の成績評価と、郡淳一郎さんのディレクションの下、『IDEA』誌(誠文堂新光社)からご依頼いただいた原稿の準備と執筆などに明け暮れておりました。昨年の今…

さる方面からお声かけいただいて、プログラム入門の企画案を書いてみた。 ここのところ「文体百般」、「「百学連環」を読む」、「『文学論』論」と人文方面の企画が続いていたので、久しぶりにコンピュータ方面のことを考えたり書いたりするのは少しく新鮮で…

ファイルコピー失敗の巻

Surface Pro2の記憶容量が足りなくなってきたので、microSDXC(64GB Class10 30MB/s UHS-I, 東芝海外向けパッケージ品)を入手して、ここに600ほどのファイル(PDF)をコピーしたところ、10のファイルが読みだせなくなった。顛末を記しておこう。 1) Surface P…

『AERA』2014年7月28日増大号(朝日新聞出版社)に掲載の鼎談「教養とは何か」(佐藤優+斎藤美奈子+米光一成)で、米光さんが「世界を楽しむ」10冊の1冊として『ルールズ・オブ・プレイ――ゲームデザインの基礎』(上下巻、ソフトバンククリエイティブ)を…

専門学校東京ネットウエイブでの夏休み前の講義もすべて終わり、次の月曜日に予定されている東京工芸大学の二つの講義(最終回)を乗り切れば、晴れてお役御免でございます。 あとはひたすら翻訳と執筆と読書をする夏にしたい所存。あと映画も、それとゲーム…

物質と記憶

日々流れていく厖大なデータを、どうやって扱えばよいかということを考えております(例によって考えるだけなんですが)。 といっても、これは今にはじまったことではなくて、歴史を覗いてみると、活版印刷によってつくられる本が増え始めて以後、いろいろな…

保護されて注釈できないPDFに注釈する方法ほか

PDFで文書を読みやすくするために行っているちょっとした工夫についてメモしておこう。 (私が使っている環境は、Surface Pro2, Windows 8.1, Adobe Acrobat XIの組み合わせ) 1. 保護されたPDFに注釈する方法 PDFで論文などを読んでいる際、注釈機能でコメ…

Windows8.1の環境にXNA Game Studio 4.0 Refreshをインストールしようと思ったらそのままではうまくいかず(←日本語の体をなしていない)、「なんでだろう」と検索したら、対処法を書きおいてくださっている記事に遭遇したのでここにもメモ。そこに記された…

カードを使ったシナリオ創作術

『ミルク』『J・エドガー』などの脚本家ダスティン・ランス・ブラックのカードを用いたシナリオ創作術。 KJ法(カードを用いた整理法)にも通じていそうなこの手法、時系列に展開する物語だけでなく、途中で条件によって状態が分岐するゲームを組み立てる上…

そして10年が経った

10年前の今日、このブログにこう書いてある。 本日、10年勤めたゲーム会社(コーエー)を退職した。最後に携わったタイトルは『戦国無双』であった。しばらくのんびりしながら、次の仕事を探したい。とりあえず職業占いか。 タイトルは「ゲーム業界から少し…

感情研究文献

以下は未見の文献について。 ★Edited by Ute Frevert, Monique Scheer, Anne Schmidt, Pascal Eitler, Bettina Hitzer, Emotional Lexicons: Continuity and Change in the Vocabulary of Feeling 1700-2000 (Emotions in History, Oxford University Press,…

情動伝染に関する大規模実験

Facebookを使って行われた「情動伝染(emotional contagion)」(「情動感染」とも訳される様子)に関する大規模な実験の結果を報じるニュースと当該論文。 ⇒「Facebook、ユーザー約70万人のニュースフィードを操作した実験結果論文を発表」(ITmediaニュー…

待ちきれないってどいうことだっけ

本やDVDやゲームその他なんでもよいのだけれど、手に入れるまではとても楽しみにしていたくせに、いざ手元に届くとその辺に積み上げて満足してしまうということがある。 と、こう書いてみて、記者かなにかに「先生は、この書架の本を全部読まれたのですか?…

「文体百般」のその後

新潮社の季刊誌『考える人』の2011年1月号から2013年4月号まで、全10回にわたって連載させていただいた「文体百般――ことばのスタイルこそ思考のスタイルである」は、従来、文学作品の文章と内容について言われることの多かった「文体」という見方を、文学に…

図像蒐集#004 B-3

*伊藤博明、加藤哲弘、田中純『ヴァールブルク著作集別巻1 ムネモシュネ・アトラス』(ありな書房、2012/03)に登場する図像を、ネット上や文献で探し集めてみています。 パネルB-3 獣帯人間、 ジャン・ランブールとポール・ランブール、 『ベリー公のいと…

図像蒐集#003 B-2

パネルB-2 世界の支配者としてのヘラクレス、獣帯に割り当てられた、彼の身体の部分、 15世紀の写本、 パリ、国立図書館(Ms. gr. 2419, fol. 1r.)。 (『ムネモシュネ・アトラス』、p.20) ■メモランダム ・「獣帯人間(zodiac man; l'homme zodiaque)」…

図像蒐集#002 A-1

パネルA-1 星座の描かれたオランダの天球図、 彩色銅版画、1684年。 上部に「星図または天球図(Sterre Kaert of Hemels Pleyn)」とある。この天球図は18世紀にたびたび複製・出版されている。 (『ムネモシュネ・アトラス』、p.14) Mercator style projec…

図像蒐集#001 B-1

*最終更新:2012/04/13 AM 01:20 『ムネモシュネ・アトラス』(ありな書房)を読みながら、登場する図像をネットや書物でも探してみています。同書に印刷されたものよりさらに大きなものや、色つきのものも並べて見比べようという趣旨です。一幅一幅の図像…

ブログの使い道

ウェブサイト、blog、twitter、Facebook、mixi等々、ネット上でものを書くサーヴィスがあれこれ増えて、新しく登場したものを使ってみるつど、それまで使っていたサーヴィスの見え方が少しずつ変わります。 2011年前半まではtwitterをよく使い、目下はFacebo…

プロフィール欄を更新

当人以外の人類にとっては、ほぼどうでもよいことではありますが、当ブログのプロフィール欄に、最近の仕事と予定を追記しました。 主に『考える人』での連載次回分と、寺田寅彦に関する原稿2点についてです。寺田寅彦については、一夏を使って少し大きめの…

その4:バタイユのinforme 第2文(承前)

「形」あるいは「無形」という言葉や概念について、それはなにを表しているのか、どのように使われるものなのか、ということを検討しているところでした。参照しようとしている書物は、ここに書影を掲げた二冊です。 さて、目下は『アンフォルム』の冒頭に置…

大風呂敷を広げる

★『吾輩は猫である』を学術バトル小説として読む これまた明治期の文章ですが、漱石の『吾輩は猫である』をじっくり読み解くということを、そのうちこの場所でやってみたいと思っています。そのつもりで読んでみると、あの小説は一種の「学術バトル小説」と…

科学のアンソロジーを考えてみる(2)

「科学のアンソロジーを構想する」という空想企画について、つらつらと考えています。 ここで「科学のアンソロジー」と言う場合の「科学」には、もっぱら二つのものが含まれています。 第一は、近代以降「科学」と呼ばれるようになって独立した学術の領域で…

その3:バタイユのinforme(承前)

「形」について理解を深めたく思いたち、二冊の書物を手がかりにしようとしているのでした。 ★Henri Focillon, Vie des formes, suivi de Eloge de la main, 1934 アンリ・フォシヨン『形の生命』(杉本秀太郎訳、岩波書店、1969; 改訳版、平凡社ライブラリ…