memorandam

猫背と扁平足、ときどきシャンとする

いつも猫背気味なものだから、ときどき背筋をシャンとすると、それだけでなんだか世界がちがって見える。 子どもの頃、しばしば母から「君は少し胸を張るくらいでちょうどいいよ」と言われた。特に口にはしなかったけれど、胸を張るのはなんだか偉そうだなと…

クリエイター入門

久しぶりに東京ネットウエイブで「クリエイター入門」という高校生向けの講義を担当する。今日から始まった後期は全4回の予定。1回あたり1コマ90分を2コマで都合180分。 テーマは物語について。 物語とはなんだろうかという素朴な、しかし考え始めるとよく分…

趣味嗜好を映画に教えられる――あるいはなぜトーストにバターを塗る音はあんなにも心地よいのか

ザリッ、ザリッ、ザリッ…… 劇場の暗がりでスクリーンを見つめながら、私は自分が好きなものをひとつ教えてもらっていることに気づいた。 ああ、これ、これ。 007ものだったかジョン・ル・カレが原作のスパイものだったか失念したけれど、MI6かどこかの執務室…

本のしぶとさ

次に刊行する予定の『夏目漱石『文学論』論(仮題)』(幻戯書房)の作業も大詰めで、目下は同書の附録としてつける「『文学論』110年の読解」という文書をこしらえている。 これは、1907年に『文学論』が刊行されて以来、同書について誰がどのような評価を…

私のゲーム観

仕事のあいまに(誰に向けてのアピールか)twitterを眺めていたら、さとうさん(twitter id: RSatow)からこんなご要望を頂戴しておりました。 @yakumoizuru 山本貴光先生の意見も伺いたいなあ、個人的に https://t.co/eaRbtiSIlj — RS (@RSatow) 2017年9月2…

何を見ても何かを思い出す(体が勝手に)

SNSを眺めていたら、あるゲームの宣伝文句に「チェスとRPGが融合」と書いてある。 人間の記憶というのは面白いもので(主語が大きい)、何を見ても何かを思い出すようだ。 いわゆる非意志的記憶とでも言うのだろうか、自分でそうしようと思ったわけでもない…

執筆・翻訳計画を立て直します

ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 6月から7月1日にかけての各種イヴェントや各方面との打ち合わせは、出不精のわたくしにとっては、盆と正月が一緒に来たようでした。少し前に熱を出して寝込んでから、完全とはいかぬまでも、だいぶ回復して参りました(と…

イェスパー・ユール『ハーフリアル』読書会のためのメモランダム #03

イェスパー・ユール『ハーフリアル』(松永伸司訳、ニューゲームズオーダー)の第2章「ビデオゲームと古典的ゲームモデル」を読んでいます。 前回は第1段落を読んだところ。続いて第2段落。 ■メモランダム3.第2章第2段落:ゲームの古典的モデル 3-1.第…

イェスパー・ユール『ハーフリアル』読書会のためのメモランダム #02

イェスパー・ユール『ハーフリアル』(松永伸司訳、ニューゲームズオーダー)第2章読書メモのつづきです。(承前) 前回は章のタイトルでした。 ■メモランダム2.第2章第1段落:ゲームを定義できるか 2-1.本文 今回から本文に入ります。まずは第1段落。…

イェスパー・ユール『ハーフリアル』読書会のためのメモランダム #01

イェスパー・ユール『ハーフリアル』(松永伸司訳、ニューゲームズオーダー、2016)読書会のための読書メモです。 先日、酒井泰斗さんと高橋未玲さんが主催する同読書会の第1回が開かれました。当日は同書の全体像を描いた第1章を読んで議論検討したところで…

現実と虚構はどのように区別されるのか

ずっと気になっていることのひとつに、私たちは、どうやって現実と虚構を区別しているのか(していないのか)、というモンダイがある。 そんなの区別できるに決まっておろう、とうとうリアルとヴァーチャルの区別もつかなくなったのか、と思われるかもしれな…

1周まわってまたブログ?

先日、10年前にこのブログに書いていたことを読み返してみたら、気軽に日々の出来事や手に入れた本やらなにやらについて書いていて(余人はともかく書いている本人は)結構楽しそうだなァと思うことがありました。 昨今そういう投稿は、一時期はmixi、後には…