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念じてゲームをプレイするサル

ニューラリンク社がYouTubeで公開した動画。 脳にチップを埋め込まれたサルが、はじめは普通に手でコントローラを操作して、『ゲーム(Pong)』をプレイし、その過程を通じて得られた神経活動のデータに基づいて、今度は手を使わず、神経活動のみで同じゲー…

長期的な神経記録の保存

Ed Cara「日常生活を送る人の脳活動をリモート監視できるデバイスが誕生」(福田ミホ、GIZMODO、2021.05.11) パーキンソン病の治療などで脳に埋め込む電極から、外部装置にデータを流して記録する仕組みのよう。 www.gizmodo.jp 同記事で参照されているnatu…

学術論文をめぐる攻防

⇒科学技術情報プラットフォーム > ドイツ科学機構連合とエルゼビア社の交渉が決裂 http://jipsti.jst.go.jp/johokanri/sti_updates/?id=9266 ⇒Wikipedia > Sci-hub https://en.wikipedia.org/wiki/Sci-Hub 学術論文を誰でも自由に読めるようにするという目的…

『ヒストリー・オブ・アイディアズ』誌2011年10月号

『Journal of the History of Ideas』誌2011年10月号(October 2011 Vol. 72.4)の目次。 ・Lodi Nauta, Philology As Philosophy: Giovanni Pontano On Language, Meaning, And Grammar ・Carl Philipp Emanuel Nothaft, From Sukkot To Saturnalia: The At…

中谷礼仁さんが主宰する編集出版組織体・アセテートで、近刊の予告が出ている。 『アドルフ・ロース著作集1――虚空に吼える(INS LEERE GESPROCHEN)』が、2009年年末を予定とのこと。これは楽しみ。 ⇒acetato > アドルフ・ロース著作集 http://www.acetate-e…

Oxford English Dictionary Ver.4.0

すっかり見逃していましたが、PC版のOxford English DictionaryのVer.4.0がリリースされています。 今回のヴァージョンアップでは、ソフトの性能向上の他、初めてマックにも対応し、Additionsの全3巻と、第3版(現在編集中)から新語7000語を収録したようで…

半世紀の時を経て

インスクリプトからお知らせをいただきました。 「HIROSHIMA 1958――エマニュエル・リヴァ写真展」が以下の要領で開催とのことです。 ■広島 2008年11月15日(火)‐12月07日(日) ギャラリーG/クリックファームギャラリー/広島県立美術館地下講堂 ■東京 200…

上記の仕事との関連で、刊行を心待ちにしているのがこの本です。 ★小田切文洋編著『江戸明治 唐話用例辞典』(笠間書院) はじめて明らかになる、江戸時代の日本人の、 唐話(近世中国語)受容の全体像。江戸中期から明治まで、 近世中国語(唐話)から借用…

妖怪・幽霊・怪現象の新聞記事約四五〇〇件

国書刊行会から新刊案内のセットが届く。なかでもひときわ目を引く二点あり。 ★湯本豪一編『明治期怪異妖怪記事資料集成』 内容は、書名が雄弁に語っている。惹句にこうある。 明治期に出た、起こった、妖怪・幽霊・怪現象の新聞記事約四五〇〇件を収録 つま…

直前のお知らせになってしまい恐縮ですが、2月16日(土)18:30より、映像作家キム・スンヨンによる映画『雲南 COLORFREE』の完成記念上映の一環として、我が相棒・吉川浩満(id:clinamen)がトーク・イヴェントにゲストで登壇する予定です。 ◆2/16(土) 18:…

昨今、スパムコメントが多いため、コメント欄を一時的にはてなユーザーに限定しています。あしからず。

建築から社会を考える

先ごろ、『フーコーの後で——統治性・セキュリティ・闘争』(芹沢一也+高桑和巳編著、慶応義塾大学出版、20076/08、ISNB:4766414047)を上梓された芹沢さんが主宰する「SYNODOS」では、こんな企画が予定されているようです。 Semminar 08 五十嵐太郎+芹沢一…

ヤブカラボウですが、四谷アート・ステュディウムでは、2007年度の受講生を募集中です(講義は04月20日より開始)。 同ステュディウムのカリキュラムの中に、「編集オルタナティヴ」という講義があります。これは、 「世界は一冊の美しい書物へと到るために…

★『ユリイカ』第38巻第10号 2006年9月号 特集*理想の教科書(青土社、2006/08、ISBN:4791701518) 同誌9月号に「作る・遊ぶ・語る——叢書「All about Video Games」について」を寄稿しました。 もしもヴィデオ・ゲームに教科書があるとしたら、それはどのよ…

こちらも開店休業状態だったウェブサイト「哲学の劇場」の更新を再開しました。今回は新規追加ではなく既存ファイルの更新です。掲示板は一度閉じようかと検討中。 ⇒作家の肖像 > 小泉義之 http://www.logico-philosophicus.net/profile/KoizumiYoshiyuki.ht…

再開

ご無沙汰しています。ウェブサイト「哲学の劇場」ともども、3ヶ月ぶりに再開したいと思います。どうぞよしなに。 まずは、ここのところの書籍・雑誌関連の仕事のご紹介から。

拙訳書『MiND――心の哲学』(山本貴光+吉川浩満訳、朝日出版社、2006/03、ISBN:4255003254)について、山形浩生さんと茂木健一郎さんが書評を書いてくださいました。ありがとうございます。 ★山形浩生「今月の一冊」(『Cut』2006年5月号、vol.196、rockin'o…

『ユリイカ』2006年6月号(青土社)は、「特集*任天堂」を予定しています。同特集号に「ゲームへの寄与――任天堂のスピリット・オブ・ワンダー」という文章を寄稿しました。 同誌は「詩と批評」の雑誌として三十余年の歴史をもつ雑誌ですが、ヴィデオ・ゲー…

紙ベースの仕事の仕込み他に追われて、すっかりウェブから遠ざかっておりました。その一端をご案内します。 相棒・吉川浩満(id:clinamen)とともに、季刊『InterCommunication』の次号(No.57)「特集=読書のマトリクス」に、「媒介者としての哲学」を寄稿…

2006年04月06日より、三省堂書店神田本店5階(科学書コーナー)にて、「心脳問題ブックフェア」を開催しています。 三省堂書店と朝日出版社のご協力を得て、相棒・吉川浩満(id:clinamen)と私が選ばせていただいた「心脳問題(Mind-Body Problem)」関連書…

★フランツ・カフカ『変身』(池内紀訳、カフカ・コレクション、白水社uブックス、白水社、2006/03、ISBN:4560071527) 2000年から2002年にかけて池内紀氏の個人全訳で刊行された『カフカ小説全集』(全6巻、白水社)が、白水社uブックスから刊行開始。第1…

人文書を中心とした書籍情報を満載したメールマガジン「[本]のメルマガ」に、相棒・吉川浩満とともに寄稿させていただきました(いきがかり上、『MiND』の書影掲載の頻度が高く失礼します :-)。 今回の原稿では、『MiND——心の哲学』の魅力と、同書が書店の…

ことのついでに近刊のミース関連書より。 ★フランツ・シュルツ『評伝ミース・ファン・デル・ローエ』(澤村明訳、鹿島出版会、2006/04、amazon.co.jp) Franz Schulze, MIES VAN DER ROHE: A Critical Biography しばらく品切れになっていたフランツ・シュル…

★高山正實『ミース・ファン・デル・ローエ——真理を求めて』(鹿島出版会、2006/03、amazon.co.jp) 近代建築をリードし、20世紀の巨匠として活躍したミース。ミースはいかなる思想のもとに建築をつくってきたのか。著者は、ミースの生涯を丹念に辿りながら、…

ミース・ファン・デル・ローエといえば、建築会館ギャラリーで「ミース・ファン・デル・ローエ生誕120年展——モダニズムの原点」が03月25日からはじまった。会場を下記のように7部で構成しているとのこと。 1.ヨーロッパ時代 2.ターニングポイント 3.新…

このたびサールの『MiND——心の哲学』(朝日出版社、2006/03、amazon.co.jp)を翻訳してみて、あらためて哲学用語の訳語について考えさせられた。特に今回の本は「心の哲学書」の入門書ということもあって、読み手が用語につまづいてしまうのは避けたい。され…

これはやや旧聞に属しますが、上記に関連して。 岩波書店の雑誌『思想』2006年2月号では、「心のありかと性質の存在論」という特集を組んでいます。 ・柴田正良「〈導入〉よみがえったソクラテス——物理主義と心的因果の問題を理解するために」 ・柏端達也「…

★『科学』2006年3月号(岩波書店、2006/02) 脳といえば、岩波書店の科学雑誌『科学』の最新号は、「特集=意識・脳・身体の接続へ──デカルトの夢と最新脳科学」と題して脳科学特集を組んでいます。 特集の目次は下記のとおり。 ・R.エイドルフ+土谷尚嗣「…

日本科学未来館にて、本日2006年03月18日(土)から05月31日(水)まで、特別企画展「脳!——内なる不思議の世界へ」が開催の予定。 「脳」は自然科学に残された最大のフロンティアであり、21世紀は「脳の世紀」といわれています。脳は重さわずか1,400グラム…

★マイケル・S.ガザニガ『脳のなかの倫理——脳倫理学序説』(梶山あゆみ訳、紀伊国屋書店、2006/02、) Michael S. Gazzaniga, The Ethical Brain(Dana Press, 2005) 相棒・吉川浩満とともに『図書新聞』に上記ガザニガの新著の書評を寄稿しました。第2767号…