ギルガメッシュ叙事詩

下記リンク先は、ギルガメッシュ叙事詩についての解説記事。 ついでながら、この記事で紹介されている Andrew George, The Babylonian Gilgamesh Epic: Introduction, Critical Edition and Cuneiform Texts (2vol., Oxford University Press, 2003) は、SOA…

ETC出版で公開されているゲーム関連文献

カーネギーメロン大学のETC出版局(Entertainment Technology Center Press)のウェブサイトでは、ゲーム研究を中心とした関連文献が電子版で公開されています。 本のリストはこちら。 全部ではないようですが、pdf版をダウンロードできます。 リストから書…

岩波文庫創刊90周年

岩波文庫は、ドイツのレクラム文庫をお手本にして、1927年に創刊された叢書でした。 今年2017年は創刊90周年。 創刊以来、刊行点数は約6000点にのぼるとのことで、道理で集めても集めても集めきれないわけです。 岩波文庫には、大きく6つの分類があります。 …

書評「一三〇〇年越しのミステリー」

『新潮』2017年06月号第114巻第6号(新潮社)に、書評「一三〇〇年越しのミステリー」を寄稿しました。 ご紹介したのは、池澤夏樹『キトラ・ボックス』(角川書店)です。 キトラ古墳をめぐる歴史・考古学ミステリー×国際陰謀という二重の謎がしかけられた百…

『夏目漱石『文学論』論(仮)』

執筆中の『夏目漱石『文学論』論(仮)』(幻戯書房から刊行予定)の本文をひととおり書きました。 漱石の『文学論』を読み、使うための本です。 最初の原稿をいつ書き始めたのかと思ってフォルダを見てみたら、2013年の秋頃でした。もう3年以上やっているの…

Robert L. Belknap, Plots

Robert L. Belknap, Plots (Columbia University Press, 2016) ロバート・L・ベルクナップ(1929-2014)によるプロット論。 プロットに該当するミュトスについて、アリストテレスは「要約」「出来事の組み合わせ」と定義している。本書では、後者の意味での…

“社会課題”を疑似体験--オランダで発展した「シリアス・ゲーム」

シリアスゲームに関する記事。 ここ数年のスマートフォンの普及により、ゲーム産業が以前にも増して活発な動きを見せている。オランダのゲーム調査会社Newzooの2016年版「グローバルゲームマーケットレポート」によると、2016年は996億米ドル(約10.8兆円)…

國分功一郎『中動態の世界――意志と責任の考古学』書評

「日本経済新聞」2017年04月29日号の書評欄に、國分功一郎『中動態の世界――意志と責任の考古学』(医学書院)の書評を寄稿しました。 私たちは、行動をともすると「する」「される」と、能動/受動でとらえますが、実際にはそんなにすぱっと割り切れるもので…

Chuck Berry, Wonderful Woman

先頃亡くなったチャック・ベリーの新譜から公開された曲。

ゲーム学I/シリアスゲーム論 講義の予定

先日の講義でもお伝えしましたが、東京工芸大学での講義「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」、2017年5月1日(月)は休講です。次回第4回は、その翌週、5月8日(月)の予定であります。 念のため、ここにも記しておく次第です。どうぞよろしくお願いいたします…

ブルーノ・スネル『詩と社会――社会意識の起源に対するギリシャ詩人の影響』

ブルーノ・スネル『詩と社会――社会意識の起源に対するギリシャ詩人の影響』(新井靖一訳、筑摩書房、1982/08) Bruno Snell, Dichtung und Gesellschaft: Studien zum Einfluß der Dichter auf das soziale Denken und Verhalten im alten Griechenland (Cla…

「人文的、あまりに人文的」第12回

東浩紀さんが編集長を務めるメールマガジン「ゲンロンβ13」に、吉川浩満くん(id:clnmn)との連載書評対談「人文的、あまりに人文的」第12回を寄稿しました。 毎回、新旧の人文書2冊をとりあげて紹介する連載です。 気づけば開始してから1年が経ちました。 …

「人生がときめく知の技法」第5回

吉川浩満くん(id:clnmn)との連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)の第5回を寄稿しました。 今回は「できないことで悩む必要なし!」と題して、エピクテトスが指摘する「権内/権外」という考え方について検討しています。 自分にコントロールでき…

『デカルト 医学論集』

『デカルト 医学論集』(山田弘明+安西なつめ+澤井直+坂井建雄+香川知晶+竹田扇訳・解説、アニー・ビトボル-エスペリエス序、法政大学出版局、2017/03) デカルトの医学・解剖学関連のテキスト5篇を訳出した集成。 目次は以下の通り。 ・凡例 ・山田弘…

これはノートです。

先日、無印良品(恵比寿店)で見かけて思わず入手してしまいました。 ディスプレイには、一見本に見える同様の冊子が何種類か、ページを開いた状態で置かれています。 よく見ると、ノートであると説明してあって、ページを繰ると、確かに図が印刷されている…

今年も「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」を担当します

2017年も東京工芸大学で二つの講義「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」を担当いたします。 自分でもだんだんよく分からなくなってきましたが、今回で4周目となります。 もとはといえば中継ぎとしてお預かりしたこの講義、そろそろ真打ちにご登場いただいてバ…

『未来よ こんにちは』

ミア・ハンセン=ラヴ監督の『未来よ こんにちは』(L'Avenir、2016)の公開が始まりました。配給はクレストインターナショナル。 (*画像はクレストインターナショナルのウェブサイトからのリンク) フランスで高校(リセ)の哲学教師を務める主人公ナタリ…

人は何冊の本に関われるか

先日「『考える人』と私」という文章を書く際、2005年前後に茂木健一郎さんはどんな本を書いていたかなあと思ってAmazon.co.jpを検索してみました。 「本」のカテゴリーでの検索結果は614件。 雑誌への寄稿や共著なども含まれてのことですので、もちろん全部…

山田俊弘『ジオコスモスの変容――デカルトからライプニッツまでの地球論』

山田俊弘『ジオコスモスの変容――デカルトからライプニッツまでの地球論』(ヒロ・ヒライ編集、bibliotheca hermetica、勁草書房、2017/02) 自然科学の知に触れるたび、思うことがあります。 もし、誰かがこの知を提示して、実験や観察で確認しておいてくれ…

『考える人』と私

新潮社の季刊誌『考える人』が次号で休刊となるとのこと。創刊されたのは2002年夏ですから、15年ほど続いたことになりましょうか。 雑誌の休刊にことよせて私事を語るのもなんですが、同誌に関わる一齣として、エピソードを少々書きとめておこうと思います。…

ハスラー犬

www.youtube.com ホイジンガ先生は遊びを論じた『ホモ・ルーデンス』で、犬だって遊ぶよねと指摘していらした。この例も付け加えておきたい(遊んでいるのかどうかモンダイ)。

フェリックス・ラヴェッソン『十九世紀フランス哲学』(詳細目次あり)

フェリックス・ラヴェッソン『十九世紀フランス哲学』(杉山直樹+村松正隆訳、知泉書館、2017/01) フランスの哲学者ラヴェッソン(Félix Ravaisson-Mollien, 1813-1900) La philosophie en France au XIXe siècle (Imprimerie Impériale, 1868) の翻訳。 …

『[新訳]ステファヌ・マラルメ詩集』

『[新訳]ステファヌ・マラルメ詩集』(柏倉康夫訳、青土社、Kindle版、2017/03) 『ステファヌ・マラルメ詩集』(エドモン・デマン書店、1899)の全49篇の翻訳。『ユリイカ』(青土社)2015年1月号から9月号に連載した訳文に若干の修正を加えているとのこと…

足指をそんなに器用に回せるなんて

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ヤーコプ・ヴァッカーナーゲル『統語論についての講義Ⅰ』

酒見紀成氏のページに、スイスの言語学者ヤーコプ・ヴァッカーナーゲル(1853-1938)による『統語論についての講義Ⅰ』の訳文が公開されています。 原著、Jacob Wackernagel, Vorlesungen über Syntax mit besonderer Berücksichtigung von Griechisch, Lotei…

「誰よりも私のことを知る――「拡張人格」としてのゲームAI」

『世界思想』第44号(世界思想社、2017)に寄稿しました。 同号の特集は「人工知能」です。 目次は次のとおり。 特別対談 ・石黒浩+大野更紗「技術革新と人間の未来――豊かな社会、幸せな社会」 人工知能とは何か ・松原仁「人工知能の過去・現在・未来」 ・…

「ラテン語で他の言語を分析する」

「ラテン語で他の言語を分析する」 Using Latin to analyze other languages (ScienceDayly) A researcher has figured out why Latin still turned up in many documents in the 17th to 19th centuries, even though it had not been a spoken language fo…

小鹿原敏夫『ロドリゲス日本大文典の研究』

小鹿原敏夫『ロドリゲス日本大文典の研究』(和泉選書176、和泉書院、2015/03) 戦国時代の日本にやってきたイエズス会士ジョアン・ロドリゲスは、日本語の文法を説いた『日本大文典』などをつくったことで知られています。本書は、その内容を詳しく検討した…

ハンナ・アレントのマルジナリア

ハンナ・アレント(1906-1975)の蔵書がpdfで公開されているようです。 例えば、アリストテレス『ニコマコス倫理学』の英訳版、Aristotle, Nicomachean Ethics (Translated, with introduction and notes by Martin Ostwald, The Bobbs-Merrill Company)のペ…

「性格」の変化

人間の性格は、年齢を通じてどのように変化するか、しないかというモンダイに関する最近の調査結果がWIREDで報じられています。 これと関連して、「性格」なるなにかを、どのように見立て、どのように評価・記述できるか、ということについて、これまでどん…

宣教師の文法学

イエズス会士をはじめとするキリスト教の宣教師たちが、かつて世界各地に赴いて、現地の言葉を学んだり、その文法を分析したりする際に、どのように取り組んだのかというモンダイを追跡中。 日本語の場合、ジョアン・ロドリゲス(1561-1634)の『日本大文典…

イノベーションを社会実装する里山都市構想

先日登壇したイヴェント「Lead Japan Summit 先駆者と語る日本の未来」(SENQ霞が関)のレポートが掲載されました。 金沢工業大学の主催で「イノベーションを社会実装する里山都市構想」というテーマでした。わたくしは、同プロジェクトに参画しているロフト…

「「ヤバい時でも平時でも、やるべきことは決まってる」の教え」

吉川浩満くん(id:clnmn)と連載している「人生がときめく知の技法」第4回が掲載されました。 「「ヤバい時でも平時でも、やるべきことは決まってる」の教え」と題して、エピクテトス先生の教えについて考えます。 語録 要録 (中公クラシックス) 作者: エピ…

「再現可能な科学」のためのマニフェスト

★「再現可能な科学」のためのマニフェスト A manifesto for reproducible science Natureの新しい雑誌 Human Behaviour(人間行動)に掲載された文章が、同誌のサイトで公開されています。 科学研究の信頼性および有効性の向上は、科学文献の信用度を高め、…

長沼美香子『訳された近代――文部省『百科全書』の翻訳学』

長沼美香子『訳された近代――文部省『百科全書』の翻訳学』(法政大学出版局、2017/02) 読もう読もうと思いながら、書店に行くたび遭遇できず、別の本を買うということを繰り返すこと1ヶ月。このたびようやく手にすることができました。 というと、そんなに…

衰亡と超新星――『セガ vs 任天堂』(あと湯川専務)

ブレイク・J・ハリス『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』(仲達志訳、早川書房、2017/03) Console Wars: Sega Vs Nintendo - and the Battle that Defined a Generation (2014)の邦訳が刊行されました。 ゲーム業界に一時代を築き、いまもト…

2017年3月の講演について

2017年3月に登壇する講演についてまとめてお知らせいたします。 三つあります。 ★1.「座・芸夢」第19回(DeNA、2017.03.15) 若手ゲームプランナーの育成をを目標に掲げてDeNAが主催する座・芸夢に登壇いたします。モデレーターは、元DeNAで、いまは起業して…

文学における認知文法

★Edited by Chloe Harrison, Louise Nuttall, Peter Stockwell and Wenjuan Yuan, Cognitive Grammar in Literature (University of Nottingham, John Benjamin Publishing, 2014) ここしばらく、facebookに気になる本の書誌を投稿しておりましたが、同サー…

現実と虚構はどのように区別されるのか

ずっと気になっていることのひとつに、私たちは、どうやって現実と虚構を区別しているのか(していないのか)、というモンダイがある。 そんなの区別できるに決まっておろう、とうとうリアルとヴァーチャルの区別もつかなくなったのか、と思われるかもしれな…

歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね

『本の雑誌』2017年4月号(No. 406)に「町田康の10冊/歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね」を寄稿しました。 好きな日本の作家を1人選んで、10冊を紹介するというコーナーです。 町田さんは、作家としてデビューされた頃から新著が出…

「座・芸夢」第19回「飽きないゲームをつくるには?」関連文献リスト

2017年03月15日の「座・芸夢」での講義「飽きないゲームをつくるには?」に関連する文献やウェブへのリンクなどをお示しします。当日触れたもの以外にも追加しています。(適宜更新します) ★イアン・レズリー『子どもは40000回質問する――あなたの人生を創る…

「人生がときめく知の技法」第3回

吉川浩満くん(id:clnmn)との連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)の第3回が掲載されました。 「「なんで、この私が斬首に?」という生徒さんの相談」と題して、そろそろ本題に入って参ります。 折しも中公クラシックスから、エピクテトス『語録 要…

スコット・ジョセフ「場所のない言葉」第2回

『IDEA』第377号(誠文堂新光社、2017年04月)に翻訳を寄稿しました。 スコット・ジョセフ「場所のない言葉」の第2回「アルファベットの隙間」です。 特集は「グラフィックデザインの〈め〉新世代デザイナ――21人の姿勢」。 この秋に刊行予定の『組版造形』パ…

The Milk Carton Kids

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渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」

先日、2017年03月03日にゲンロンカフェで行われた対談、渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」を聴きに行った。 (以下はtwitterへの投稿をまとめたものです) 要点だけノートしようと思っていたら、14ページを使っていた(4時間近く…

「ああ、フロンティアなき科学よ」

2017年2月18日に開催されたWIREDのミニカンファレンスについて、レポートが掲載されました。記事の執筆は高橋未玲さん。 『WIRED』Vol. 27「サイエンスのゆくえ」に登場した長沼伸一郎さんと宮野公樹さんの対談、松島倫明さんと私の対談について、ポイントが…

「悩みの総合カタログ、それが『人生談義』」

吉川浩満くん(id:clnmn)との新連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)の第2回が掲載されました。 「悩みの総合カタログ、それが『人生談義』」と題して、少しずつ本題のほうへ。 そういえば、エルンスト・ヘッケルの『宇宙之謎』(栗原元吉訳、玄黄…

最近読んだもの:ヴィルヘルム・フォン・フンボルト関連ほか

最近読んだ文章。 ★イアン・F・マクニーリー(講演)「ヴィルヘルム・フォン・フンボルトと言語の世界」(石田文子訳、『立命館言語文化研究』第23巻第2号、2011/10)[ pdf ] ★渡辺学「ヴィルヘルム・フォン・フンボルトの言語論における「古典古代」の意味…

美しいセオリー

『現代思想』2017年03月臨時増刊号「総特集=知のトップランナー50人の美しいセオリー」(青土社)に寄稿しました。 「え、なんでトップランナーにお前さんが入ってるわけ?」「こないだはフロントランナーだったし、走ってばっかりだな」というご意見もあろ…

「フンボルトに現代科学は何を学ぶのか」ブックリスト

02月18日(土)の『WIRED』ミニカンファレンス「WIRED on WIRED DX」第1部「フンボルトに現代科学は何を学ぶのか」で 松島倫明さん(『フンボルトの冒険』担当編集・NHK出版編集長)と対談をしました。司会は同誌編集長の若林恵さん。 対談中ご紹介した本と…