「「ヤバい時でも平時でも、やるべきことは決まってる」の教え」

吉川浩満くん(id:clnmn)と連載している「人生がときめく知の技法」第4回が掲載されました。 「「ヤバい時でも平時でも、やるべきことは決まってる」の教え」と題して、エピクテトス先生の教えについて考えます。 語録 要録 (中公クラシックス) 作者: エピ…

「再現可能な科学」のためのマニフェスト

★「再現可能な科学」のためのマニフェスト A manifesto for reproducible science Natureの新しい雑誌 Human Behaviour(人間行動)に掲載された文章が、同誌のサイトで公開されています。 科学研究の信頼性および有効性の向上は、科学文献の信用度を高め、…

長沼美香子『訳された近代――文部省『百科全書』の翻訳学』

長沼美香子『訳された近代――文部省『百科全書』の翻訳学』(法政大学出版局、2017/02) 読もう読もうと思いながら、書店に行くたび遭遇できず、別の本を買うということを繰り返すこと1ヶ月。このたびようやく手にすることができました。 というと、そんなに…

衰亡と超新星――『セガ vs 任天堂』(あと湯川専務)

ブレイク・J・ハリス『セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争』(仲達志訳、早川書房、2017/03) Console Wars: Sega Vs Nintendo - and the Battle that Defined a Generation (2014)の邦訳が刊行されました。 ゲーム業界に一時代を築き、いまもト…

2017年3月の講演について

2017年3月に登壇する講演についてまとめてお知らせいたします。 三つあります。 ★1.「座・芸夢」第19回(DeNA、2017.03.15) 若手ゲームプランナーの育成をを目標に掲げてDeNAが主催する座・芸夢に登壇いたします。モデレーターは、元DeNAで、いまは起業して…

文学における認知文法

★Edited by Chloe Harrison, Louise Nuttall, Peter Stockwell and Wenjuan Yuan, Cognitive Grammar in Literature (University of Nottingham, John Benjamin Publishing, 2014) ここしばらく、facebookに気になる本の書誌を投稿しておりましたが、同サー…

現実と虚構はどのように区別されるのか

ずっと気になっていることのひとつに、私たちは、どうやって現実と虚構を区別しているのか(していないのか)、というモンダイがある。 そんなの区別できるに決まっておろう、とうとうリアルとヴァーチャルの区別もつかなくなったのか、と思われるかもしれな…

歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね

『本の雑誌』2017年4月号(No. 406)に「町田康の10冊/歌って踊ってシミュレーション、それが文芸ちゅうものやね」を寄稿しました。 好きな日本の作家を1人選んで、10冊を紹介するというコーナーです。 町田さんは、作家としてデビューされた頃から新著が出…

「座・芸夢」第19回「飽きないゲームをつくるには?」関連文献リスト

2017年03月15日の「座・芸夢」での講義「飽きないゲームをつくるには?」に関連する文献やウェブへのリンクなどをお示しします。当日触れたもの以外にも追加しています。(適宜更新します) ★イアン・レズリー『子どもは40000回質問する――あなたの人生を創る…

「人生がときめく知の技法」第3回

吉川浩満くん(id:clnmn)との連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)の第3回が掲載されました。 「「なんで、この私が斬首に?」という生徒さんの相談」と題して、そろそろ本題に入って参ります。 折しも中公クラシックスから、エピクテトス『語録 要…

スコット・ジョセフ「場所のない言葉」第2回

『IDEA』第377号(誠文堂新光社、2017年04月)に翻訳を寄稿しました。 スコット・ジョセフ「場所のない言葉」の第2回「アルファベットの隙間」です。 特集は「グラフィックデザインの〈め〉新世代デザイナ――21人の姿勢」。 この秋に刊行予定の『組版造形』パ…

The Milk Carton Kids

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渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」

先日、2017年03月03日にゲンロンカフェで行われた対談、渡部直己×大澤聡「批評という快楽――『日本批評大全』徹底解剖」を聴きに行った。 (以下はtwitterへの投稿をまとめたものです) 要点だけノートしようと思っていたら、14ページを使っていた(4時間近く…

「ああ、フロンティアなき科学よ」

2017年2月18日に開催されたWIREDのミニカンファレンスについて、レポートが掲載されました。記事の執筆は高橋未玲さん。 『WIRED』Vol. 27「サイエンスのゆくえ」に登場した長沼伸一郎さんと宮野公樹さんの対談、松島倫明さんと私の対談について、ポイントが…

「悩みの総合カタログ、それが『人生談義』」

吉川浩満くん(id:clnmn)との新連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)の第2回が掲載されました。 「悩みの総合カタログ、それが『人生談義』」と題して、少しずつ本題のほうへ。 そういえば、エルンスト・ヘッケルの『宇宙之謎』(栗原元吉訳、玄黄…

最近読んだもの:ヴィルヘルム・フォン・フンボルト関連ほか

最近読んだ文章。 ★イアン・F・マクニーリー(講演)「ヴィルヘルム・フォン・フンボルトと言語の世界」(石田文子訳、『立命館言語文化研究』第23巻第2号、2011/10)[ pdf ] ★渡辺学「ヴィルヘルム・フォン・フンボルトの言語論における「古典古代」の意味…

美しいセオリー

『現代思想』2017年03月臨時増刊号「総特集=知のトップランナー50人の美しいセオリー」(青土社)に寄稿しました。 「え、なんでトップランナーにお前さんが入ってるわけ?」「こないだはフロントランナーだったし、走ってばっかりだな」というご意見もあろ…

「フンボルトに現代科学は何を学ぶのか」ブックリスト

02月18日(土)の『WIRED』ミニカンファレンス「WIRED on WIRED DX」第1部「フンボルトに現代科学は何を学ぶのか」で 松島倫明さん(『フンボルトの冒険』担当編集・NHK出版編集長)と対談をしました。司会は同誌編集長の若林恵さん。 対談中ご紹介した本と…

ハンフリー・デイヴィーのノートを見たい

ハンフリー・デイヴィー(Sir Humphry Davy, 1778-1829)のノートを見たい。 おそらくほかの誰よりも、デイヴィーはフンボルトが理想とする生活を送っていた。彼は詩人であり化学者でもあったのだ。彼はノートの片側のページには実験の客観的な記述を収め、…

Hot WIRED on WIRED

2017/02/12追記:おかげさまで満席御礼とのことです。ありがとうございます。 2017年02月18日(土)に『WIRED』ミニカンファレンス「WIRED on WIRED DX」に登壇いたします。 『WIRED』Vol.27の特集「サイエンスのゆくえ Before & After Science」関連のイヴ…

Before and After Science――サイエンスのゆくえ

『WIRED』vol.27(コンデナスト・ジャパン)が刊行されました。 今回の特集は「Before and After Science――サイエンスのゆくえ」。 特集は、テクノロジーと科学の関係を見つめてきた科学哲学者・村上陽一郎のロングインタヴューを収録。さらに、この先科学は…

最近読んだもの:アレクサンダー・フォン・フンボルト関連

最近読んだ文章。 ★長野順子「〈絵のような〉自然から〈自然絵画〉へ――アレクサンダー・フォン・フンボルトにおける観測/観察/観照」(『美学芸術学論集』、2012/03)[ pdf ] ★大森道子「アレクサンダー・フォン・フンボルトとゲーテ――Physiognomik フィジ…

新連載、始めました。

webちくまで、吉川浩満くん(id:clnmn)と共著で新連載を始めました。 題して「人生がときめく知の技法」。 第1回は「元祖・自己啓発哲学者、エピクテトスって?」です。 ご覧いただければこれ幸い。 www.webchikuma.jp 人生談義〈上〉 (岩波文庫) 作者: エ…

紀伊國屋じんぶん大賞2017

紀伊國屋じんぶん大賞2017の大賞に輝いたのは、加藤陽子『戦争まで――歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)でした。 紀伊國屋のサイト(下記リンク先)では、加藤先生の受賞コメントも公開されています。 一部を引用します。 私たちがどこへ行くのか…

ホース犬・爆弾犬・花火犬

www.youtube.com この「ホース犬」を見ながら、ヘンリー・ローソンに「爆弾犬」というドタバタコメディ小説があるのを思い出した。導火線に火のついた爆弾をくわえた子犬が、逃げる男たちを遊んでくれているのだと思って追いかけまわして……という話。読むた…

SPINGLE MOVE

久しぶりのことで、スニーカーを入手して履いてみたら、普段履いている革の靴はなんだったのというくらい軽やかで、思わずスキップしちゃいそう。 SPINGLE MOVEのサイドゴアイドルカットモデル(SPM-442 Light Gray)。 言えば当たり前のことに過ぎないけれ…

『デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン――その過去と未来』(誠文堂新光社)

監修=永原康史/編集=JAGDAインターネット委員会『デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン――その過去と未来』(誠文堂新光社、2017/02/07) 東京ミッドタウン・デザインハブ第55回企画展「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と…

「なぜ人間はポーカーでAIに負けたのか?」

プロポーカープレイヤーの木原直哉氏による解説。 論点もクリアで、とても勉強になる。 ⇒IT media > なぜ人間はポーカーでAIに負けたのか? 日本トッププロが解説する“違和感” http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1702/03/news028.html

「「哲学の劇場」主宰、山本貴光さん・吉川浩満さん 思考の快楽、コンビで誘う」

毎度お騒がせして恐縮です。 本日(2月4日)の「朝日新聞」be「フロントランナー」コーナーに吉川浩満くんと登場しております。 写真はエクストリームアイロンにならったエクストリームリーディングの最中を捉えた1枚です。 記事中にもご登場しますが、赤井…

「ゲームAIは「人間の良き遊び相手」となるか?」

ぼやぼやしていたら、もう2月ですね。いかがお過ごしでしょうか。 なんだか結局おしらせばかりになって恐縮ですが、案の定本日もお知らせです。 2016年の10月に三宅陽一郎さんと行ったB&Bでの対談「文系/理系の枠を超え、分化していく世界を つなぎとめる」…

「科学道100冊」

理化学研究所と編集工学研究所の共同企画による「科学道100冊」のウェブサイトが公開されています。これは文理二つの研究所による協働作業の成果とも言えそうですね。 同サイトからコンセプトなどを抜粋引用してみます。 科学道100冊 科学道100冊は、書籍を…

「切れ切れの意識でデジタルゲームの儚さについて考える十の断章」

『ユリイカ』2017年02月号「特集=ソーシャルゲームの現在――『PokémonGo』のその先」(青土社)にエッセイを寄稿しました。 「切れ切れの意識でデジタルゲームの儚さについて考える十の断章」と題して、デジタルゲームについて切れ切れに(切れ気味に、では…

「楽天市場の「絶望的な使いにくさ」に隠された意図――深読みウェブ散歩」

講談社のウェブサイト「現代ビジネス」に寄稿しました。 編集部につけていただいたタイトルは、「楽天市場の「絶望的な使いにくさ」に隠された意図〜深読みウェブ散歩」。 少々カタく申せば、ウェブ批評の試みです。 これまで、デジタルゲームをつくったり、…

ジャック・メルロ=ポンティ「アンペールの『諸学の哲学についての試論』」

アンペールの『諸学の哲学についての試論』(Essai sur la philosophie des sciences)について調べているうちに遭遇したサイトと論文。 ジャック・メルロ=ポンティ「アンペールの『諸学の哲学についての試論』」(『科学史誌』第30巻第02号、1977) Jacque…

『週刊読書人』ウェブサイトのリニューアル

書評新聞の『週刊読書人』がウェブサイトをリニューアルしました。 ただのリニューアルではなく、同紙に掲載した記事をすべて無料で公開するようです。 まずは広く知ってもらうための試みとのこと。 ウェブで無料公開したら、有料の新聞そのものが売れなくな…

「百学連環と西周の哲学思想」

2017年02月19日(日)に、文京区立本郷図書館特別講演会「百学連環と西周の哲学思想」が開催されます。 要申し込みで、予約は1月20日(金)午前9時から受け付けとのこと。 (下のポスターには「1月20日(木)」とありますが、同図書館のお知らせに「1月20日…

出典探索 アインシュタインの言葉

アルバート・アインシュタインの言葉に「宇宙について最も理解しがたいことは、それが理解可能だということである」というのがある。よく引用されるので、どこかで目や耳にしたことがおありかもしれない。 先日、原稿を書いている際に、この言葉がぴったりく…

「人文的、あまりに人文的」第9回

吉川浩満くんとの連載書評対談「人文的、あまりに人文的」の第9回を東浩紀編『ゲンロンβ10』に寄稿しました。 今回は荒木優太さんの『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』(東京書籍)と、互盛央さんの『日本国民であるために』…

「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」

「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」が決まったとのことです。 これは、読者からの投票によってその年に刊行された人文書からベスト30を選ぶというイヴェントであります。 昨年は、岸政彦さんの『断片的なものの社会学』(朝日出版社)…

「生きた知識、生きるための思考」外山滋比古ロングインタビュー

「生きた知識、生きるための思考」外山滋比古ロングインタビューの聞き手を務めました。 『週刊読書人』2017年01月13日号3172号1面に掲載されています。 www.dokushojin.co.jp

書評『「百学連環」を読む』

加藤陽子先生に拙著『「百学連環」を読む』(三省堂)を書評していただきました。 ありがとうございます。 おもはゆいとは、こんなときに使ってもよい言葉だったでしょうか。おもはゆい。 ⇒毎日新聞 > 書評「学問の大事さ思う「私流講書始」」 http://mainic…

The Happy Reader

★The Happy Reader (Autumn, 2016, Number 8, Penguin Books) 遅ればせながら、ペンギンブックスが刊行する雑誌『Happy Reader』の最新2016年秋号を入手した。 この雑誌は、前半がインタヴュー、後半はペンギンブックスの1冊をとりあげた特集になっている。…

「相対性理論への道」

★Hanoch Gutfreund and Jürgen Renn, The Road to Relativity: The History and Meaning of Einstein's "The Foundation of General Relativity" (Princeton University Press, 2015) 散歩がてら訪れた紀伊國屋書店新宿南店(洋書部)で入手。 アインシュタ…

じんぶんや「知と言葉の連環を見るために」小冊子の全文公開

2016年の秋に紀伊國屋書店本店の人文書コーナーで開催したじんぶんや「知と言葉の連環を見るために」のためにこしらえたミニブックガイドの全文が、同書店のウェブで公開されました。 『「百学連環」を読む』(三省堂)にちなんで選んだ74冊について短いコメ…

すごいよ、yPad!(あるいはノートについて)

寄藤文平さんがつくったスケジュールノート「yPad half X」(朝日新聞出版)に、あれやこれやの予定を書き並べて整理してみたら、目の前のもやがぱーっと晴れるように見通しがえらいクリアになった。 ……のはよかったのだが、半ば無意識のうちに見ないように…

The Best Science Books of 2016 (Science Friday)

★The Best Science Books of 2016 (Science Friday) 2016年のベスト・サイエンスブック。 www.sciencefriday.com

ダリや

今朝、隣家の人が、外に出て「ダリ、ダリ、ダリ」と声を上げているので目覚めました。 なんだろうと思って聞くでもなく聞いていると、「こっちへおいで」「そっちは危ないよ」など、いろいろなことを言っています。 「そうか、お隣さんではダリを飼ってるの…

古典ギリシア語・ラテン語の教材

★GREEK AND LATIN TEXTS WITH FACING VOCABULARY AND COMMENTARY 「古典ギリシア語とラテン語の語彙と解説つきテキスト」 その名のとおり、古典ギリシア語とラテン語のテキストに語彙と解説をつけた教科書を公開しているサイト。このサイトで公開されている…

2017年の仕事/購書はじめ

■2017年最初の仕事 年始の挨拶とともに届いたゲラを見ることからスタート。 (文筆職人の仕事始めははやい) 思えば20年くらい前にコーエーでゲームをつくりながらああでもないこうでもないと考えたことを20年越しでようやっと言葉にできた、という感じの文…

回顧と展望2016

みなさま、ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 書いている当人以外にはほとんど意味のない、私的な、あまりに私的な2016年の回顧と2017年の展望のコーナーです。 ■回顧篇 2016年は懸案だった『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー養成講座』(吉川浩…