「知と言葉の連環を見るために」(じんぶんや選書フェア@紀伊國屋書店新宿本店3F)

紀伊國屋書店新宿本店3F人文書コーナーで、じんぶんや選書フェア「知と言葉の連環を見るために」が始まりました。

 

今回は『「百学連環」を読む』(三省堂)を中心に74冊を選んでおります(品切れ本を含む)。

書き下ろし(1万3千字)のブックガイドも配布中です。

 

それにしても、本を選んで棚をつくるのは、ほんとうに楽しいなあ。

(いえ、本を注文して棚を実際につくったのは書店員さんなのですが)

 

と、こうしている間にも追加したい新刊が何冊か出ておりますね……(そわそわ)

新宿にお立ち寄りの際は、遊びにきていただけたらうれしいです。

よろしくお願い申し上げます。

 

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「文系/理系の枠を超え、分化していく世界を つなぎとめる」 (対談@B&B)

キンモクセイが香る季節ですね。ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。

 

2016年10月07日(金)の夜、下北沢にある本屋B&Bにて、三宅陽一郎さんと対談します。

山本貴光×三宅陽一郎 「文系/理系の枠を超え、分化していく世界を つなぎとめる」 

『「百学連環」を読む』(三省堂)『人工知能のための哲学塾』(ビー・エヌ・エヌ新社)W刊行記念 

三宅さんはゲームのAIをつくっているエンジニアであり、最近『人工知能のための哲学塾』(ビー・エヌ・エヌ新社)や森川幸人さんとの共著『絵でわかる人工知能 明日使いたくなるキーワード68』(サイエンス・アイ新書、SBクリエイティブ)という本を刊行しています。

講演を聴いたり話をするたび、「とんでもない人だ」(いい意味で)と驚かされつづけております。

このたびは、コンピュータ上で本当に知能と呼べるものをつくろうと目論み(!)、そのために百学をフル活用している三宅さんと、百学のマップをつくり見渡すことに関心のある山本が対話をしてみようという趣旨であります。

遊びにきていただけたら幸いです。

 

bookandbeer.com

 

雑誌『考える人』2013年夏号「特集=数学は美しいか」(新潮社)で、三宅さんに数学に関するインタヴューをしました。

kangaeruhito.jp

 

2016年08月29日に開催された三宅さんの『人工知能のための哲学塾』刊行記念イヴェントのレポートです。前半は三宅さんによるレクチャー、後半は三宅さん、大塚英樹さん(Speee代表)と私の鼎談のレポートです。掲載はFUZE、エディターは高橋ミレイさん。

www.fuze.dj

www.fuze.dj

 

 

人工知能のための哲学塾

人工知能のための哲学塾

 

 

絵でわかる人工知能 明日使いたくなるキーワード68 (サイエンス・アイ新書)

絵でわかる人工知能 明日使いたくなるキーワード68 (サイエンス・アイ新書)

 

 

「百学連環」を読む

「百学連環」を読む

 

 

「描かれる石、描かれない石」

『日経回廊』第9号(日本経済新聞社、非売品)に「描かれる石、描かれない石」というエッセイを寄稿しました。

この号は「石と宝石」という特集で、私はマンガに描かれる石について、マンガその他の図版15点を交えながら6ページほど書いています。

 

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こうした特集などのご依頼というのは本当に面白いもので、執筆テーマをお知らせいただくと、その直前まではついぞ考えてもいなかったようなことについて、脳裏の奥底から関連する記憶が浮かび上がってきます。

今回はマンガに描かれる石についてということで、「そういえば、あのマンガ……」と書棚から本を取り出しては「そうそう、これこれ」と見つけたり、そうして眺めているうちに連想も働いて「あれにも出てくるよな」とたぐったりをしばらく楽しみました。

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自分でもびっくりしたのは、水木しげる先生のマンガなら、間違いなく無数の石が描かれていると思い、『水木しげる漫画大全集』(講談社)を開いたときのこと。

全巻購読中で、部屋の一角に山積みになっている同大全集の書塔のうち、たまさか一等上にあった第93巻「のんのんばあとオレ」を手にとり、ぱっと開いた332ページに、今回も引用した石の話が出ておりました。これはきっと水木先生があの世から……

という話はともかくとして、古くは北斎漫画から最近の『宝石の国』や『プリニウス』までを視野に入れつつ、マンガに描かれる石について思いを巡らせてみました。

なお、この雑誌、書店では売っておりませんで、見てみたい方は山本までお知らせください。

 

追記:

そうそう、石といえば、『太陽王アンドレ・ブルトン』(松本完治訳、エディション・イレーヌ)という本には、アンリ・カルティエ=ブレッソンが熱心に石ひろいをするブルトンの姿をとらえた写真と「石のことば」というブルトンのエセーが載っています。

www.editions-irene.com