★「ベン・ニコルソン展」(東京ステーションギャラリー


風雨にさらされつづけた遺跡の一部であるかのような「1960.2(氷―褪せた―青)」("Feb. 1960(ice-off-blue)", 1960)は眺めあきない一枚であった。作家の意図を忖度しようという、ある意味作品に魅了されていないときにこそムラムラとわきおこる助平心がまったくおこらない、美しいものだった。7月25日まで。