★茂木健一郎『脳と仮想』(新潮社、2004/09、amazon.co.jp)
季刊『考える人』(新潮社)連載の「仮想の系譜」(2002/08号 - 2003/08号)をまとめた一冊。
★前田英樹『在るものの魅惑』(Être★エートル叢書、現代思潮社、2000/01、amazon.co.jp)
さまざまな媒体に発表された映画論、文学論、講演の集成。「ベケットの『フィルム』を観る」(1998年6月16日の中央大学での講演に基づく文章)を読みたくて入手。ベケットの『フィルム』については、こんな本もある。
⇒Film by Samuel Beckett: complete scenario/illustrations/productionshots (GROVE PRESS, 1969)
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20040821
★三池崇史『監督中毒』(ぴあ、2003/07、amazon.co.jp)
目下、『IZO』上映中の三池崇史監督の本。ハイペースで映画をつくってゆく――この二年だけでも最近も『許されざる者』、『牛頭 GOZU』(ともに2003)、『着信アリ』、『ゼブラーマン』(ともに2004)――この映画作家が現場でしたこと・考えたことがチャキチャキと歯切れよくつづられていて面白い。
というか、迫りくる諸条件(しばり)との格闘のなかでどうやって自分がつくりたいものをしたてあげてゆくか、という話はたいていの場合面白いのだが(9月18日のエントリーで紹介したジャック・マシューズによる『未来世紀ブラジル』の製作現場における闘いもしかり)。
⇒『IZO』
http://www.izo-movie.com/
⇒ジャック・マシューズ『バトル・オブ・ブラジル――『未来世紀ブラジル』ハリウッドに戦いを挑む』(柴田元幸訳、ダゲレオ出版、1989/04)
http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20040918