気がつけば重い荷物を背負いて


本を不用意に入手しないようにしよう、と思って街を歩いていたのだが、気が付けばあれこれの雑誌を手にしている。読みたい作品がひとつでもあるとそれにつられて手をのばしてしまうのが敗因(勝負ではないわけだが)。


『新潮』は上には詳しく記さなかったけれど、「文学アジア」という特集で、マフマルバフほかアジア各国語による短編小説を掲載している。『文學界』で読みたかったのは内田樹ユダヤ文化論。『STUDIO VOICE』のブックガイドは、今年刊行の本からの選書ではなく、2004年末時点での「最終ブックリスト」との由。などなど。大江健三郎の新作が載っているはずの『群像』は、愚生が訪れた書店ではなぜか売り切れ*1。古本屋の軒先で古雑誌を数冊拾い上げる。新書館の『パース伝』は読みたいと思いつつも7000円にたじろいで見送る*2


ストローブ=ユイレ特集上映は、身体がついてこないため『マホルカ=ムフ』『妥協せざる人々』のみで退散。

*1:不思議がるところではないですかそうですか。

*2:いまさらその価格にたじろぐ買書生活でもない、という話もありますが