ストローブ=ユイレ上映特集@アテネフランセに赴くみちすがら、神保町で書店をめぐる。


『情況』の別冊でカント特集号が出ている。(世界はいうに及ばず)日本のカント業界がどうなっているのか、とんと不案内なので(知らなくてもよいという話もありますが)、その一端にだけでも触れてみようと思い立ち入手することに。


11月の岩波文庫新刊4冊を入手する。全部にきちんと眼を通すいとまはないけれど、目次と解説を読むだけでもと、十年ほど前から岩波文庫の新刊を自分の好みとは無関係に全点購入することにしている。「岩波文化人」なる蔑称もあるし、古い翻訳には問題が多々あるようだけれど、なんのかんのといっても日本語で気軽に古典的作品に触れようと思ったら、たよりになるのは岩波文庫だったりする(20世紀の「古典」については、ちくま学芸文庫講談社学術文庫〔ただし近頃は歴史に特化しつつある?〕が頼りになる)。



三省堂にて、河出書房新社「世界の大思想」復刻版のパンフレットを入手。この叢書がどういった経緯でいつごろ刊行されたのか、よく知らないのだけれど、私(1971年生)が物心ついたころにはすでに「古本屋の露台で一冊100円から500円で売られている本」になっていて、私も古本屋で見つけては買って読んだ。このたび、この全三期全43巻がワイド版(従来より文字が大きめ)で復刻されるとのこと。第一期全14巻は2004年9月、第二期全15巻は2005年1月、第三期全14巻は2005年5月の予定(いずれも分売不可)。今日では、この叢書に収録されている諸作品のほとんどは文庫や単行本で読めるのだから、どうせならソフトカヴァーか文庫の廉価版として刊行してほしかった。というか、そもそも図書館向けの企画なのかしら。


河出書房新社 > 『世界の大思想』
 http://www.kawade.co.jp/specials/96160/96160.htm