★長山靖生『おたくの本懐――「集める」ことの叡智と冒険』(ちくま文庫な29-2、筑摩書房、2005/01、amazon.co.jp)#0145
本書の原題(親本の書名)を「コレクターシップ」という(刊行は1992年4月。版元はJICC出版局)。ここでいうコレクターシップとはなにか。
じつは、私が秘かに本書で企てているのは、”集める”ことが、そのまま生活と精神の両面を豊かにし、さらには自分自身の発想を自由に広げていく叡智の基礎となる、そんなコレクションの楽しみ方を確立することである。その方法、あるいは精神を、私はコレクターシップと呼ぶことにしたい。
(同書、第1章「コレクターシップとは何か」、pp.35-36)
#つづく