上垣外憲一雨森芳洲――元禄享保の国際人』講談社学術文庫1696、講談社、2005/02、amazon.co.jp)#0190


江戸の思想家・雨森芳洲(あめのもり・ほうしゅう, 1668-1755)の評伝。

朝鮮語と中国語を自在に操る対馬藩儒者に、朝鮮通信使は称賛の言葉を惜しまなかった――。木下順庵に学び、新井白石荻生徂徠との交友を通して研鑽された芳州の思想は、言語哲学に発し、偏見を排した文化・民族の平等理念へと昇華する。江戸時代、日朝親善の先駆者となり今日的思索を展開しながら、国学の擡頭により忘れさられた思想家が現代に甦る。

(裏表紙より)


親本は、1989年10月に中公新書から刊行。


余談になるけれど、本書のような中公新書講談社学術文庫といった文庫化は気をつけないとダブらせる一因になりますネ。かく申す愚生は、このパターンで何度か(以下略)。


*「芳州」⇒「芳洲」に訂正しました。