第一回配本の第4巻「車輪の下/物語集II 1904-1905」
2005年04月30日、ヘルマン・ヘッセ(Hermann Hesse, 1877-1962)の全集第一回配本が始まる。版元は京都の臨川書店。


本全集のパンフレットによると、昭和二、三十年代(1940 - 1950年代)に人文書院三笠書房、新潮社から数種の全集が刊行されたとのことだけれど、私が読んだころ(1980年代)は、ヘッセといえば装幀が水色にそろえられた新潮文庫が流通しており全集は書店や学校の図書館では見かけなかったように思う。


今回刊行が予定されている全16巻は、「第一期 文学作品集」と題されている。本全集の編集・翻訳を担当している「日本ヘルマン・ヘッセ友の会・研究会」会長・田中裕氏の「刊行にあたって」によると、本全集はズーアカンプ社から刊行された全20巻の全集(2002年)に基づいて、その半分を占める文学作品を集めたものであるとのこと。「読者のご声援を得られれば、更に、残る半分のエッセイ・評論の部についても刊行にこぎつけたいと願っている」という。価格も3000円前後と手にしやすい。


⇒臨川書店 > 『ヘルマン・ヘッセ全集』
 http://www.rinsen.com/books/hesse.htm


ヘルマン・ヘッセ・ページ・ジャパン
 http://www.h5.dion.ne.jp/~diyberg/
 上記全集の編・訳者である「日本ヘルマン・ヘッセ友の会/研究会」のサイト


⇒Suhrkamp > Hermann Hesse(独語)
 http://www.suhrkamp.de/autoren/hesse/jubilaeum/jubilaeum.htm
 ズーアカンプ社のヘルマン・ヘッセ全集ページ。分かりづらいがページ上部にメニューが並んでいる