ロートレアモン論』(渡辺広士訳、AL選書、竹内書店、1970/07)#0369


「現代の芸術・文学を意欲的に紹介する」AL選書の一冊を古書店の軒先でひろいあげる。


レオン・ピエール=カン(Léon Pierre-Quint, 1895-1958)による書物ロートレアモン伯爵と神』(Le Comte De Lautréamont Et Dieu)(Les Editions FASQUELLE)を中心に、ロジェ・カイヨワアンドレ・ブルトンジュリアン・グラック、エドモン・ジャルー、モーリス・ブランショらが各々「マルドロールの歌」あるいはロートレアモン全集への序文として書いた文章を集めたもの。同一作品への異なる作家による序文集というのもおつなものです。

・レオン・ピエール=カン「ロートレアモン伯爵と神」
 ・第一部 詩人とその歌
  ・第一章 その生涯の謎と作品の運命
  ・第二章 叙事詩
  ・第三章 悪の問題
 ・第二部 大きな主題とその影響
  ・第一章 サディスムと愛
  ・第二章 反抗と反抗の放棄
  ・第三章 霊感と不可思議
  ・第四章 ユーモア
  ・第五章 狂気
 ・第三部 ポエジの序文 爆発装置
ロジェ・カイヨワロートレアモン
アンドレ・ブルトンロートレアモン
ジュリアン・グラック「不滅のロートレアモン
・エドモン・ジャルー「ロートレアモン
モーリス・ブランショロートレアモンまたは一つの頭への希望」
・附録 ジャン・カスー「「ロートレアモン伯爵と神」序文」
・原註および訳註
・訳者あとがき



おりしも今年のはじめに石井洋二郎氏によるロートレアモン全集』(筑摩書房、2001/03; ちくま文庫ろ6-1、筑摩書房、2005/02、amazon.co.jp)が文庫化したところ。


本書もちくま文庫にいかがですか?>筑摩書房殿(とネットの闇に投壜)


⇒作品メモランダム > 2005/02/10 > 『ロートレアモン全集』
 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050210/p3