三鷹市美術ギャラリーで「クールベ美術館展——故郷オルナンのクールベ」が開催されている。
ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet, 1819-1877)といえば、19世紀フランス写実主義の鼻祖と目される作家。「天使は見えないから描かない」が口癖で、農民たちや労働者たちを美化することなく描いた。「オルナンの埋葬」(1849-1850)など物議(「美しくないものを描いている!」)をかもした作品も多い。
今回の展覧会では、オルナンのクールベ美術館所蔵の初期から晩年にいたる風景画を中心に展示している。静かなクールベを静かに眺める愉悦。同展覧会は、2005年6月5日(日)まで。
関連する美術展としては、損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「魅惑の17-19世紀フランス絵画展」には「出会い、こんにちはクールベさん」(1854)ほかクールベ作品も出品されている。
⇒三鷹市美術ギャラリー > 「クールベ美術館展」
http://mitaka.jpn.org/calender/gallery/
⇒損保ジャパン東郷青児美術館 > 「魅惑の17-19世紀フランス絵画展」
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/020.html