★海野弘『陰謀と幻想の大アジア』(平凡社、2005/09、amazon.co.jp)
海野弘(うんの・ひろし, 1939- )氏の最新刊。上記の『満鉄調査部』とも絡んでくる一冊。今月の平凡社は、個人的に必読書が目白押しでうれしい悲鳴。
日本の近代史の「満州」から「大東亜共栄圏」にいたる10のセオリーを「陰謀史観」として読み直す。それらはあやしげではあるが今も生きていて、わくわくする面白さに満ちている。
(平凡社ウェブサイトより)
海野氏といえば、今年にはいってからすでに『ホモセクシャルの世界史』(文藝春秋社、2005/04、amazon.co.jp)、『芭蕉の旅はるかに——旅を歩く旅』(アーツアンドクラフツ、2005/05、amazon.co.jp)、『江戸の夕映』(河出書房新社、2005/07、amazon.co.jp)などを上梓している。いったいどういう筆を持っているとこのペースで本が書けるのか。てんで読むほうが追いつきませぬ。