『バックラッシュ!』刊行



バックラッシュ!——なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』双風舎、2006/06/26、ISBN:4902465094


相棒・吉川浩満id:clinamen)とともに、「脳と科学と男と女——心脳問題 男女脳編」を寄稿しました。『心脳問題——「脳の世紀」を生き抜く』朝日出版社、2004/06、ISBN:4255002770の応用編です。


刊行から1ヶ月以上が経ち、すでにご案内の方も多いかと思いますが、下記目次のとおり、ジェンダー・フリーバックラッシュをめぐって、さまざまな論者が多角的に検討を加えた読み応えある一冊になっています。

まえがき by 編集部


I. バックラッシュとは何か?
宮台真司「ねじれた社会の現状と目指すべき第三の道


II. 嗤う日本のバックラッシュ
斉藤環バックラッシュ精神分析
鈴木謙介ジェンダーフリー・バッシングは擬似問題である」
後藤和智「教育の罠、世代の罠」
・「<コラム> バックラッシュを知るためのキーワード一〇」


III. 男女平等のアカルイミライ
山本貴光吉川浩満「脳と科学と男と女」
・澁谷知美「バックラッシュ言説は「非科学的」である」
小谷真理「テクハラとしてのバックラッシュ
・「<コラム> 男女共同参画予算とは何か」


IV. ジェンダーフリー再考
・ジェーン・マーティン+バーバラ・ヒューストン「ジェンダーを考える」
・バーバラ・ヒューストン「「ジェンダー・フリー」概念に関するコメント」
山口智美「「ジェンダー・フリー」論争とフェミニズム運動の失われた一〇年」


V. バックラッシュの争点を探る
小山エミ「「ブレンダと呼ばれた少年」をめぐるバックラッシュ言説の迷走」
・瀬口典子「「科学的」保守派言説を斬る!」
長谷川美子「たかが名簿、されど名簿」
荻上チキ「政権与党のバックラッシュ
・「<コラム> バックラッシュ、七つの論点」


VI. バックラッシュを乗り越えるために
上野千鶴子「不安なオトコたちの奇妙な〈連帯〉」


執筆者紹介


双風舎
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 同書の版元・双風舎のウェブサイト。


⇒双風亭日乗
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 双風舎を主宰する谷川さん(id:lelele)のブログ。


⇒『バックラッシュ!』発売記念キャンペーン
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 chikiさんとmacskaさんによるキャンペーン・ブログ(05月24日‐07月31日)。