第2回 問題設定


 本日は、「映像文化論」第2回目の講義でした。まだ履修登録が確定していないこともあってか、席が埋まって若干立ち見が出ている状況でしたが、去年よりは立っている人の数が少なくて済んでいるようです(昨年の成績評価の実績をご案内した影響かもしれません)。来週以降の出席人数がどうなるかは分かりませんが、よいお席はお早めに。


 今回のテーマは、「問題設定――「映像」とはなにか?」です。なにかについて考え始めるとき、まずは対象となるものについて、あるいはそれを表す言葉について洗い直すことから始めるようにしています。この講義でも、問題となる「映像」という言葉について、その来歴を辿ってみる次第。


 一つには、聴講者が抱いているかもしれない「映像=映画」「映像=〜」という先入観を解除することが目的です。そこで、言葉の来歴を洗い直すと共に、映画以前の映像文化の歴史についても足早に追跡しました。


 次回から2回を使って、コンピュータ・グラフィクスを扱う予定です。潜在と顕在という、コンピュータの本質にもかかわることについて論じます。


 なお、昨日のエントリーに本講義の参考文献リストを作成し始めました。受講生の皆さんは、ご参照ください。


⇒作品メモランダム > 「映像文化論」参考文献リスト
 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20110424