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図像蒐集#004 B-3


伊藤博明、加藤哲弘、田中純『ヴァールブルク著作集別巻1 ムネモシュネ・アトラス』(ありな書房、2012/03)に登場する図像を、ネット上や文献で探し集めてみています。



パネルB-3

獣帯人間、
ジャン・ランブールとポール・ランブール、
『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』、
1417年頃、シャンティイ、コンデ美術館(Ms. 65, fol. 14v.)。

(『ムネモシュネ・アトラス』、p.20)


なお、『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』は、パネル34-3に「12月」の図が現れる。




■メモランダム


『ベリー公のいとも豪華なる時祷書(Les Très Riches Heures du Duc de Berry)』全体の中で、この「獣帯人間」が占める位置を確認すること。


・図像B-1、B-2が、ほぼ円形であるのに対して、この図は紡錘形をとっている。また、上端下端の頂点に★が配置されている。この非円形を採用した理由はなにか。逆に、なぜB-1、B-2では、獣帯が円形なのか。天体の運動を円に結びつける発想はあるとして。


・この図の中央に配置されている人間は、手前を向いた状態と、背中を向けた状態が同時に描かれている。一見すると鏡像かとも思うが、実際には両者はポーズが違っている。そもそもこの2人は同一人物なのか、それとも2人の異なる(例えば男女)なのか。


・「獣帯人間」の図で、中央に配置される人間が2人である場合は、他にどのくらいあるのか。あるいは、ここに配置される人間の人数は、1人、2人の他に、どのような場合があるのか。


・こうしたことは、おそらく同書の研究史を繙くことによって解決されると思われる。関連文献に当たること。



■図像へのリンク


Wikipedia > Fichier: Anatomical Man(仏語)
 http://fr.wikipedia.org/wiki/Fichier:Anatomical_Man.jpg
 Wikipediaに二十数カ国語のページがある。言語によって若干内容も違っている様子。


⇒Christus Rex et Redemptor Mundi > Les Très Riches Heures du Duc de Berry
 http://www.christusrex.org/www2/berry/
 写本をページごとに並べて提示している。




■資料へのリンク


⇒中世ヨーロッパ彩飾写本図鑑
 http://www.shajisitu.or.tv/c4.htm


⇒Centre régional de documentation pédagogique de l’académie d’Amiens > Les Très Riches Heures du Duc de Berry(仏語)
 http://crdp.ac-amiens.fr/ingedoc/carte_ressources/trh.htm




■関連文献


『ベリー公のいとも美しき時祷書』(フランソワ・ベスフルグ+エバーハルト・ケーニヒ解説、冨永良子訳、岩波書店、2002、ISBN:4000082256
 『ベリー公のいとも豪華な時祷書』ではありませんが、とりあえず。


■『ムネモシュネ・アトラス』


⇒版元ドットコム > 『ムネモシュネ・アトラス』
 http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7566-1222-9.html


⇒作品メモランダム > 2012/04/05 イメージの巨大地図を読み解く
 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20120405/p1


*文献など、関連情報は随時追記してゆきます。