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分子脳科学から見た記憶の仕組み



井ノ口馨『記憶をコントロールする――分子脳科学の挑戦』(岩波科学ライブラリー208、2013、ISBN:4000296086


いったい、厖大とはいえ限られた神経細胞のなかに、どうやってたくさんの記憶が蓄えられているのか。記憶の座と言われる海馬では、どうして記憶が飽和してしまわないのか。記憶はどのようにして互いに区別されるのか。あるいは別々の記憶はどうやって連合するのか。日々新しく生じる神経細胞は、記憶にどんな役割を果たしているのか。恐ろしい経験の記憶が引き起こすPTSD心的外傷後ストレス障害)の症状を緩和するには、どんな手立てがあるのか。


分子や遺伝子の観点から見た脳における記憶のメカニズムについて、最近の研究動向を踏まえて紹介する好著。もっと知りたい。


記憶を操作するといわれると、ジョン・ウーフィリップ・K・ディックの小説を映画化したペイチェック/消された記憶』に出てくる、神経細胞をぷちっと削除して記憶を消す場面が思い出されてしまう体です(一回しか見てないのに……)。


岩波書店 > 『記憶をコントロールする』
 http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0296080/top.html


⇒ReaD&Researchmap > 井ノ口馨
 http://researchmap.jp/kaoruinokuchi/