★ジョン・ザイマン『社会における科学』(上下巻、松井巻之助訳、草思社、1981/03、ISBN:4794201184
 John Ziman, The Force of Knowledge: The Scientific Dimension of Society (Cambridge University Press, 1976, ISBN:052109917X)
 コンパクトな科学史でもあり、科学の営みが個人の探究から、いかにして制度化されて現在に至ったのかという展望を与えてくれる得難い本。『考える人』で「文体百般」を連載中、ロンドン・ロイヤル・ソサエティの定期刊行物『哲学紀要』について調べてるなかで遭遇した。その際は図書館で借りて読んだのだったが、時々参照したくなるので入手してみた。


■目次

日本版への序
まえがき
1. 社会制度としての科学
2. 科学と技術とでは、どちらが先に現われたか
3. 誰が科学者であったか
4. 研究のスタイル
5. 科学のコミュニケーション
6. 権威とその影響
7. 手仕事から科学へ
8. 発明、研究、技術革新
9. 巨大科学
10. 科学への支出
11. 文化の輸入品としての科学
12. 社会の科学
13. 科学と戦争
14. 科学と社会の要求
訳注
訳者あとがき
質問と解答
索引


Wikipedia > John Ziman(英語版
 http://en.wikipedia.org/wiki/John_Ziman


⇒"John Michael Ziman. 16 May 1925 -- 2 January 2005: Elected FRS 1967" (Biographical Memoirs of Fellows of the Royal Society 52)
 http://www.phy.bris.ac.uk/people/berry_mv/the_papers/Berry394.pdf