先日の東京ネットウエイブでのゲームデザイン講義でご紹介した本は、ツヴェタン・トドロフ『幻想文学論序説』(三好郁朗訳、創元ライブラリ、東京創元社、1999/09、ISBN:4488070272)でした。原書はTzvetan Todorov, Introduction à la littélature fantastique (Editions du Seuil, 1970)です。
同書の第1章「文学のジャンル」で論じられているジャンル論は、ゲームのジャンルについて考える際にもヒントになります。また、ゲームではしばしばファンタジーを題材としますから、そのような意味でも同書は役立つでしょう。
以下に目次を掲げます。章番号はローマ数字で振られていますが、ここではアラビア数字で表記しています。なお、訳書の目次はさらに詳しく各章の内容が示されています。
01 文学のジャンル
02 幻想の定義
03 怪奇と驚異
04 詩と寓意
05 幻想のディスクール
06 幻想のテーマ群・序論
07 「私」のテーマ群
08 「あなた」のテーマ群
09 幻想のテーマ・結論
10 文学と幻想
訳者あとがき
書誌
索引