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「性格」の変化

人間の性格は、年齢を通じてどのように変化するか、しないかというモンダイに関する最近の調査結果がWIREDで報じられています。

これと関連して、「性格」なるなにかを、どのように見立て、どのように評価・記述できるか、ということについて、これまでどんな工夫が凝らされてきたのかを知りたく思いました。

日本語の「性格」について『日本国語大辞典』(小学館)を見ると、18世紀末の用例があるようです。

通俗孝粛伝〔1770〕五・一回「崔慶性格(セイカク〈注〉キシャウ)又聰明特達常に詩書を学ひける」

現在使われている「性格」は、英語のcharacterの訳語でしょうか。これは例によって、ラテン語のcharacter、さらには古典ギリシア語のχαρακτήρ(カラクテール)に根があります。この語は「刻む」という意味のχαράσσω(カラッソー)に由来するようです。面白いですね。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)の「性格」の項目にある「性格研究の歴史」には、次のように書かれています。

性格に関する学説はギリシア時代の哲学者アリストテレスに始まるとされるが、医学者ヒポクラテスの体液説から同じ医学者ガレノスの四(よん)気質説への流れは、体液が気質に関係するとして、多血質、粘液質、胆汁質、黒胆汁質(ゆううつ質)の四気質説として説かれ、体液説が認められなくなった現代にも影響を及ぼしている。またイギリスの医学者ガルの骨相学では、頭蓋(とうがい)骨の形と精神的特徴を結び付けようとし、ドイツの哲学者クラーゲスの筆跡学では、筆跡によって書き手の性格をとらえようとした。近代の性格研究は、ヨーロッパの学者に多くみられる類型論的研究と、アメリカを中心とする特性論的研究とに分かれる。
[浅井邦二]

外から見てとれるその人の性質について、原因をどこに求めるか、その現れる現象はなにかといった観点から検討されてきているわけですね。

いくつかの言語で見てみるとこんな具合。

ドイツ語  Charakter [男性名詞]
フランス語 caractère [男性名詞]
スペイン語 carácter [男性名詞]
イタリア語 carattere [男性名詞]
中国語   性格xìnggé
韓国語   성격

日本語の古語『全文全訳古語辞典』(小学館)
・心(こころ)ばせ
心(こころ)ばへ
心柄(こころがら)
心様(こころざま)
人様(ひとざま)
人(ひと)と為(な)り
本性(ほんじやう)

というわけで、性格心理学の方面を検討してみたいと思います。英語にはCharacterology(性格学)という語もあるのですね。

 

wired.jp