『未来よ こんにちは』

ミア・ハンセン=ラヴ監督『未来よ こんにちは』(L'Avenir、2016)の公開が始まりました。配給はクレストインターナショナル。

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(*画像はクレストインターナショナルのウェブサイトからのリンク)

 

フランスで高校(リセ)の哲学教師を務める主人公ナタリー(イザベル・ユペール)の生活につぎつぎと訪れる変化と、彼女の生き方を静かに描いた映画です。

というと、「哲学」とかいって、なんだかカタそうだな……と感じる向きもおありかもしれませんが、さにあらず。50代(推定)で、人生の折り返し地点も過ぎた主人公が、さまざまな不如意に見舞われるなか、どんなふうに物事に折り合いをつけながら(時には抵抗しながら)、他の人びととともに人生を楽しんでゆくかという様子につきあえます。

これは目下、吉川浩満くんと私とで、webちくまに連載中の「人生がときめく知の技法」にも通じる映画だと思いました。同連載では、エピクテトスという古代の哲学者が考えた、より幸せに生きるための技法についてああでもないこうでもないと議論しています。

『未来よ こんにちは』について、吉川くんとともにインタヴューに登場しています。映画をご覧になる前の方も、すでにご覧になった方も、お楽しみいただければ幸いです。

 



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