東京工芸大学での講義は最終回

東京工芸大学での講義「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」がすべて終了しました。
お引き受けして以来、多くても3回までというつもりでいたのですが、4回目の登壇となりました。そして、今年をもって最終回とする所存です。

大学/大学院での講義は、2009年に武村知子先生にお呼びいただいて一橋大学大学院で講義を担当したのが最初で、気づけば断続的に今日まで、足かけ8年ほど非常勤講師を務めて参りました。

2006年から2016年まで、東京ネットウエイブという専門学校でも非常勤講師を務めましたので、かれこれ10年ちょっと先生めいた仕事をした勘定です。自発的に先生になりたいと思ったことがないわりには、さまざまな巡り合わせの妙で思ったより長いこと続いてきました。

この間、他のだれより自分が一等勉強になった、というのが偽らざる感想であります。講義の準備や学生のみなさんとのやりとりを通じて、そんなことでもなかったら自分では考えなかったかもしれなかったことをたんと考える機会を頂戴しました。
たいした講義でもなく申し訳ない限りですが、学生のみなさんにもなにかちょっぴりでも得るところがあれば幸いです。

それを言うなら、普段交わることのない年齢のみなさんと話す機会は貴重でした。自分が知らないことをこれもたくさん教えてもらったのでした。

一時は専門学校と大学とで、どうかすると週に15コマ強(+週末の体験講座)を担当していた時期もありますが、いまとなっては一体どうやったらそんなことができたのか、皆目見当もつきません。ひまだったのでしょうか……

それはともかく、これにて定期的に講義をする非常勤講師の仕事を(すくなくとも一旦)おしまいといたします。機会があったら、またどこかでお目にかかりましょう。ありがとうございました。

一区切りということで、学校方面でのこれまでの講義の履歴をまとめてみました。とは、自分用のメモであります。

 

講義歴

・2006-2016 東京ネットウエイブ「ゲーム企画」「ゲーム史」「プログラム」「ゲームのための物理・数学」「制作指導」「インターネット概論」「コンピュータ概論」「作文法」など
・2009 一橋大学大学院「新たなる百学連環――学術篇」
・2010 一橋大学大学院「新たなる百学連環――芸術篇」
・2010 一橋大学・大学院「映像文化論」
・2011 一橋大学・大学院「映像文化論」
・2013 日本女子大学「現代社会論VII 情報社会論」
・2014 東京工芸大学「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」
・2015 東京工芸大学「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」
・2016 東京工芸大学「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」
・2017 東京工芸大学「ゲーム学I」「シリアスゲーム論」


ゲストレクチャー

・2009 「シリアスとエンターテインメントの境界」(馬場保仁と登壇、東京工芸大学、2009/06/18)
・2009 「新たなる百学連環」(一橋大学、2009/07/22)
・2011 「世界を異化するゲームデザイン」(慶應義塾大学SFC、2011/06/09)
・2012 「文字による人体改造のすゝめ」(武蔵野美術大学、2012/06/11)
・2012 「仕事としてのゲームデザイン」(京都精華大学、2012/06/28)
・2013 「社会のモンダイを遊びに変えるゲームデザインの考え方」(東京大学、2013/11/12)
・2013 「「意味ある遊び」を生み出すルールとデザイン――『ルールズ・オブ・プレイ』で学ぶデザインの発想と方法」(Ludix Lab公開研究会、東京大学、2013/11/29)
・2016 「視覚デザイン論特別講義」(長岡造形大学、2016/07/22)
・2017 「情報産業論実験実習II」(吉川浩満と登壇、東京大学情報学環、2017/01/11)