蒐書録#016:ウラジーミル・ナボコフ『アーダ』

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★ウラジーミル・ナボコフ『アーダ』(上下巻、若島正訳、早川書房、2017/09)

 Vladimir Nabokov, Ada or Ardor: A Family Chronicle (1969)

 旧訳を手に入れられず図書館で借りて読んでおりましたが、ついに新訳登場。訳者は『ディフェンス』『ロリータ』『記憶よ、語れ――自伝再訪』『ローラのオリジナル』ほか、ナボコフの作品も多数訳しておられる若島正さん。ああ、うれしい。記念にVintage版の原書も一緒に撮影。その若島さんの名著『盤上のファンタジア――若島正詰将棋作品集』もめでたく新装版で復活。

 

★Written by David Kushner and Illustrated by Koren Shadmi, Rise of the Dungeon Master: Gary Gygax and the Creation of D & D (Nation Books, 2017)

 目下追い込み中の『夏目漱石『文学論』論』(仮題)の脚注でロールプレイングゲームについて説明しようと思い、RPGの歴史や概要をうまく説いた本はなかったかな……と書籍データベースを探しているうちに出会った1冊。ゲイリー・ガイギャックスが『Dungeons & Dragons』を生み出し、盛衰を辿りながら現在に至るまでを描いている。去年マイケル・ウィットワー『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス――想像力の帝国』(柳田真坂樹+桂令夫訳、ボーンデジタル、2016/06)と合わせて読むとよい。『D&D』は最新第5版の日本語訳がいよいよこの冬にホビージャパンから刊行される様子。

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★土居伸彰『21世紀のアニメーションがわかる本』(フィルムアート社、2017/09)

 わかりたいので読んでみます。