新著のお知らせです。
この数年、『夏目漱石『文学論』論』(仮題)と称して、折に触れてはお知らせ(お騒がせ)して参りました本が間もなく完成します。謹んでご紹介申し上げます。
■1.書誌と惹句
山本貴光『文学問題(F+f)+』
四六判上製
総ページ560頁前後予定
予価本体3,600円+税ISBN978-4-86488-135-7 C0095
2017年11月末刊行予定
幻戯書房
文学は感情のハッキングである。
誰にも読み解けなかった夏目漱石『文学論』を[現代語訳+解説]で完全読解。文学の定義「F+f」を古今東西の世界文学(『ギルガメシュ叙事詩』『源氏物語』『フィネガンズ・ウェイク』etc.)を読み解く道具として再生。
100年の「文学理論」の再検討、さらには神経文学から文学環境論まで、多様な学術領域と連環(リンク)し「来たるべき文学論」としてヴァージョンアップ。「文学とは何か?」を自己本位で理解するための文学問題集。
「ブンガクモンダイ(一息おいて)エフ・プラス・エフ・プラス」とお読みください。
(ご面倒な場合は『文学問題エフエフ』でも)
■2.構成
本の構成はつぎのとおりです。
目次
第Ⅰ部 漱石の文学論を読む
第一章 『英文学形式論』
第二章 『文学論』
第Ⅱ部 『文学論』で読む世界文学
第Ⅲ部 来たるべき『文学論』へ向けて
第一章 『文学論』以外の漱石の文学論
第二章 この百年の文学理論
第三章 『文学論』再検討
第四章 来たるべき『文学論』
附録
附録1. 『文学論』――110年の読解史
附録2. 『文学論』以降の一般文学論の動き
附録3. 文学を考え続けるためのブックガイド
■3.予約特典
本書に関連して、もうひとつお知らせがあります。
今回、本書の刊行にあたり、下記のような予約特典がございます。
この本をつくる過程について書いた創作ノートを小冊子に仕立てたものです(上記惹句同様、編集の中村健太郎さんの発案です)。
『文学論』をどう読んだのか、どんな本を読み、なにを考え、どんなノートをとったのかなど、いわゆるメイキングという趣向です。本の集め方や使い方、ノートの取り方や文章のまとめ方などにご関心のある向きにはお楽しみいただける内容になろうかと思います。
これが果たして特典になっているのかどうか心許なくもありますが、予約でのみご覧いただけるものであります。前向きにご検討いただけましたら幸いです。
《山本貴光さんの『文学問題(F+f)+』創作ノート》
幻戯書房まで予約お申し込みいただいた方のみ、「山本貴光さんの『文学問題(F+f)+』創作ノート」の小冊子を特別進呈! 新刊『文学問題(F+f)+』と併せて直接お届けいたします。
購入予約のお申し込み・お問い合わせについては、下記、メール・お電話にて受け付けております。
メール:genki@genki-shobou.co.jp
TEL03-5283-3934
以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
⇒幻戯書房
http://www.genki-shobou.co.jp/
(夏目漱石『文学論』、大倉書店、明治40年版)