『文学問題(F+f)+』ブックフェア・レポート:青山ブックセンター六本木店篇

『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)のブックフェア「文学とは感情のハッキングである」のレポート第2弾です。

前回はMARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の様子をお目にかけました。

本日は、青山ブックセンター六本木店にお邪魔してきました。

許可をいただいて撮影した写真を何枚か。

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(写真1)

本ごとにコメントもカードで展示してくださっています。

この右手に文学書コーナーが広がっています。

 

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(写真2)

角度を変えてもう一枚。下のほうにはポーランドBOOKフェアで、先頃全巻完結した「レム・コレクション」(国書刊行会)が見えますね。

レムといえば、『文学問題(F+f)+』でも「理論」について検討するくだりで、レムによるトドロフ批判の一文を脚注に引用しました。図らずも隣接して置かれるとは、うれしい偶然です。引用した文章は『高い城・文学エッセイ』の巻に入っています。

 

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(写真3)

リーフレットです。写真ではよく見えないかもしれませんが、リーフレットの下のほうに「青山ブックセンター六本木店」と店名を入れました。

このたびのブックフェアは目下3つの書店で開催中で、各店ごとに30冊前後を選んでおります。24冊ほどは共通の本で、残る書目はお店ごとに内容を変えてみました。

 

同店のtwitterアカウントでも、こんなふうにアナウンスしてくださっています。

 

青山ブックセンター六本木店には、ほぼ毎週足を運んでいます。

というのも、目下プロ契約というものを結んで勤務中のゲーム会社・モブキャストが六本木にあって、週に二度ばかり通っているのでした。

定期的に訪れる場所の近くによい書店があるのはたいへんありがたいことです。

 

モブキャストでの仕事が終わって帰る前などに立ち寄って、棚から棚へと眺めているうちに1日パソコンに向かってものを書いたり考えたりした疲れもどこへやら。

青山ブックセンターは、人文書や科学書の棚はもちろんのこと、デザイン、建築、美術、写真、映画、音楽、漫画、料理などの方面も充実しているのが特徴です。他にもサブカルチャー、ビジネス書、語学書、洋雑誌、文具などがバランスよく置かれている印象です。このところ使い続けているモレスキンのノートもあるので、1冊使い終わってしまったときなどもすぐ次が手に入ってありがたいのです。

また、入り口のドアをくぐってすぐのところにある新刊台は、ほとんどいつも「これは読まねばだわ」と思っている本ばかりが並んでいて、なろうことなら「この棚にあるのを全部ちょうだい」といって買って帰りたくなり、たいへんに困ります(うれしい悲鳴)。

そうそう、それからこれはぜひとも書かねばと思うのですが、文庫の並べ方がユニークで、普通なら新刊書で固めてありそうな目立つ場所に、新刊以外の文庫も置かれています。はじめのうちは新刊書だと思いこんでおりました。

それで、「おや、これは他の書店では見かけないなあ。面白そう」だなんて買って帰って読んでみると、既刊の本だったりするのを何度か経験してからようやく、「あ、おすすめを選書しているのね!」と気づいた次第です。考えてみれば、新刊だけを新刊っぽく並べるより、既刊書と組み合わせたほうがお互いのためにもよいですね。

というわけで、そのことに気づいてからは、文庫の棚もよく見るようになりました。

 

今日もなんのかんのといって、袋ひとつ分の本と雑誌を手にした次第です(レジにあった『宝石の国』最新刊も含む)。

 

表参道にある本店ともども大変お世話になっている書店のひとつです。

いつもありがとうございます。