「人文的、あまりに人文的」最終回

東浩紀さんが編集長を務める「ゲンロンβ27」(ゲンロン)に、吉川浩満くん(id: clnmn)との連載対談書評「人文的、あまりに人文的」第20回を寄稿しました。

今回は、マーカス・デュ・ソートイ『知の果てへの旅』(富永星訳、新潮クレスト・ブックス、新潮社、2018/04)とスティーブン・スローマン+フィリップ・ファーンバック『知ってるつもり――無知の科学』(土方奈美訳、早川書房、2018/04)の2冊について論じております。いずれも、人間が何かを知るとはどういうことか、何をどこまで知ることができるのかについての本です。

 

2016年から続いてきたこの連載対談も、今回で最終回となります。

毎回、この連載のために吉川くんと喫茶店で録音しながら話すのは、なかなか楽しい時間でした。同じ本を2人の人が読めば、それぞれ違うことを考えるもので、こうした本をめぐるおしゃべりには、お互いに読み取ったり触発されたことを持ち寄って比べる面白さがあります。そんなふうにして、2冊の本と2人の人間のあいだで生じる往復運動の様子を書き留めてみたのがこの対談書評でした。吉川くんとも時々話していたのですが、これはなかなか悪くない試みではないかと自画自賛しております。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

また、このような場を与えてくださった編集長の東浩紀さんと編集実務にあたってくださった編集部のみなさんにも感謝申し上げます。

機会があれば、またどこかでお目にかかりましょう。