「2018年夏休み版 読書感想文おすすめ15選!」

先日、当ブログでお知らせした、進学情報サイト「スタディサプリ」の記事「読書感想文のコツについてお答え」の姉妹編として、「2018年夏休み版 読書感想文おすすめ15選!」という記事が公開されました。

編集部からのリクエストは、必ずしも本を読むのが得意ではない高校生を対象にどんな本を選んだらよいかということでした。

また、選書の対象は、スタディサプリに設置されている「スタディサプリLIBRARY」の千余冊の棚です。インタヴュー当日、その場で棚を眺めて15冊を選んだのでした。

というわけで、あれこれ選んでみました。

 

三宅陽一郎+山本貴光「プラトン vs 人工知能」

8月18日(土)は、双子のライオン堂書店で、三宅陽一郎さんの新著『人工知能のための哲学塾 東洋哲学編』(BNN新社)の刊行を記念した対談でした。

「プラトン vs 人工知能」と題して、人工知能の基礎、その根幹にある西洋哲学の発想、東洋思想のものの見方、プラトンの『テアイテトス』などについて、2時間にわたって話しました。

写真は『人工知能のための哲学塾』の編集担当者・大内孝子さんによるInstagramへの投稿へのリンクです。

そして「人工知能のための哲学塾」は第3期が始まるようです。


天体の運動の表現

11/12世紀につくられた図で、太陽、月、惑星の運動を表したものとのこと。

 

 

三宅陽一郎+山本貴光「プラトン vs 人工知能」

2018年08月18日(土)に、双子のライオン堂書店で、三宅陽一郎さんと対談します。

三宅さんの新著『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』(BNN新社)の刊行を記念したイヴェントです。

題して「プラトン vs 人工知能」。

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たがために音は鳴る

街中を歩いていると、ビルディングの入り口なので、キンキンキンキンたらいう音というよりも、音波と言いたくなるようなものが耳に入ってくることがある。

私はこの音が嫌いで、あれが聴こえるとすぐ逃げる。

先日は、渋谷にある書店で会計をしていたところ、あの音が聴こえて往生した。レジが建物の入り口近くにあって、どうやらその入り口付近で盛大にあのキンキン音が発生している。レジ係りの店員さんたちはずっとこの音にさらされているようだけれど、果たして大丈夫なのかしらん。

 

たぶん音を出しているほうも、私のような輩を寄せつけないためにやっているのだと思われるけれど、見ていると、そんな音などなんでもないといわんばかりに、そのあたりに座って悠揚迫らぬ感じで缶コーヒーを飲む者や談笑に花を咲かせている猛者もある。

いったいどうなっているのか。

話のひとつも聞いてみたいように思うものの、なにしろこちらはその音がある場所を一刻もはやく立ち去りたいから、どだい無理なんである。

 

あるとき、ものを知っていそうな人に尋ねてみたら、「なにあれは、若者避けと聞いたことがあるぜ」とまことしやかなお説を拝聴して、なるほどさすがは物知り、なんでもよく知っていると納得しかかった。

 

だがよくよく思い直してみると、私のようなものに聴こえるくらいだからなにか違うのではないか。「やだ、私が若いってこと!?」と喜ぶほど当方も若さに憧れていない。できたら若さなど馬に食わせて貫録のひとつもつけたいものだ。などと書けば書いたで負け惜しみのように思われるかもしれずまことに癪である。それもこれもあの謎の音が聴こえて苦しむからいけないのである。というか、そもそも若者避けをする意味が分からないよ。

 

私はひそかにあれは一種のネズミ避けみたいなものではないかと睨んでいる。

しかしそうなると、いささか困ったことに、ネズミの諸君と同じようにあの音でめまいがする私の立場は、やはりネズミということになりかねない。まさにネズミ男である。

 

そんなことはどちらでもよろしい。私としてはただ、あの音のしない場所を歩きたいばかりである。

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アリストテレス注釈本

『アイデア』(誠文堂新光社)次号に、「世界を変えた書物」展にかかわる文章を書きました。

その過程で遭遇した気になる文献をメモします。

いずれもアリストテレスの注釈にかんする本。

 

★Edited by Lloyd Newton, Medieval Commentaries on Aristotle's Categories (Brill's Companions to the Christian Tradition, Volume: 10, BRILL, 2008)

 https://brill.com/view/title/12490

 

★Simplicius: On Aristotle Categories 1-4 (Translated by Michael Chase, Bloomsbury, 2014)


 

★同社のサイトで、Aristotle Categoriesを検索した結果。
 https://www.bloomsbury.com/uk/search?q=On+Aristotle+Categories&Gid=1

 

 

書棚のある家

子供のころ、親から「知らない人にチョコレートをもらってもついていっちゃダメだよ?」と言われたのをときどき思い出す。

いくらお菓子をくれるからといって、ついていったりしないだろうと思ったら、どうも私は一度そんなふうにしてついていきそうになったことがあったらしい(そしたら今頃どうなっていたのだろうか)。

以後、知らない人についていったことはない。

 

とはいえ、例えばこんな家に住ませてあげるよと言われたら、ついていってしまうかもしれない。

 

あるいは同じ「物件ファン」に以前掲載されたこの家とかも。