今野真二さんとの往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第5回が公開されました。
今回は山本から今野さんに宛てた書簡です。
知識と記憶の関係についてあれこれ述べております。
今野真二さんとの往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第5回が公開されました。
今回は山本から今野さんに宛てた書簡です。
知識と記憶の関係についてあれこれ述べております。
2021年7月2日(金)の夜、ゲンロンカフェのイヴェントに登壇します。
今回は、三中信宏さんの新著『読む・打つ・書く――読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(東京大学出版会)の刊行を記念して、吉川浩満くんとともに三中さんにあれこれお話を伺います。
同書は、ご自身も述べておいでのように、三中さんの「読む」「打つ」「書く」にかんするいわばケーススタディであります。人はともすると、こういう場合、すぐにでも実践できるハウトゥを求めたくなるかもしれません。この本にもしっかりそうした要素が組み込まれていますが、それ以上に学ぶべきことは、三中さんが自分にあったやり方を工夫して取り組むその仕方にあると思いました。
もっともこの本は、なにより人をその気にさせる危険な本でもありますから、読んだ暁には、早速なにかしら実践したくてうずうずするに違いありません。というか、私はそうなりました。
問題があるとすれば、読むにしても打つにしても書くにしても、毎日コツコツ取り組むにはどうしたらよいか、ということが多くの人にとっては切実かもしれません。そんなことも含めて、三中さん、吉川くんとともに検討したいと思います。
どうぞお楽しみに。
2021年6月9日に国際交流基金ローマ日本文化会館の企画・主催で行われたセミナー「日本語教師のためのリベラルアーツ入門」の動画が公開されました。
科学史をご専門とする多久和理実さん、吉川浩満くんとあれこれお話ししています。
同セミナーは、対象者が限られていたため、開催時には告知しませんでしたが、下記の動画はどなたでもご覧いただけます。
仕事などの予定を、パソコンやiPadから管理できるアプリを使っている。
のだが、オンラインでの打ち合わせの予定を、しばしばすっぽかしそうになる。というか、実際に何度かすっぽかしてしまったことがある。
当日の朝の段階では「今日は14時からZoomで打ち合わせがあるぞ」と意識しているのに、その時刻になると別の仕事にかまけて忘れてしまうのである。
もちろんアプリからプッシュ通知で、画面に表示されるようにしてはいる。のだけれど、その他のアプリからもいろいろなプッシュ通知が来るので、まとめて全部意識しなくなってしまっていたりする。
あくまで私の場合だけれど、PCを起動したりiPadを触らなくても目に入るようなかたちで(も)予定を掲げておいたほうがよいと思うに至った。
というわけで、目下は使いやすい卓上カレンダーのようなものを探している。
「岩波文庫で読む「感染症」」の第3回を書きました。
今回は、ボッカチオが『デカメロン』の序で、当時のヨーロッパを襲った「黒死病」のパンデミックについて、どのように書いているかを眺めております。
岩波文庫のボッカチオは、野上素一訳で全6分冊。番号は、赤702-1から702-6です。
岩波文庫の赤帯は「海外文学」で、その700番台は「イタリア文学」を含む「南北ヨーロッパ文学」に割り当てられています。
701番はダンテ、702番はボッカチオ。という具合に、原則的には1人の著者に一つの番号が割り当てられています。701から710番はこんな具合。
701:ダンテ
702:ボッカチオ
703:ゴルドーニ
704:ダヌンツィオ
705:マンゾーニ
706:タブッキ
707:ヴェルガ
708:フランコ・サケッティ
709:カルヴィーノ
710:トルクァート・タッソ
ご覧のように、時代順というわけでもありません。
700番台は799番まで割り当て済みのため、それ以後は「N701」という具合に、冒頭に「N」をつけた系列が使われています。「N701」はカルロ・レーヴィです。
この連載は、岩波書店のチーム〈なみのおと〉が運営するnote「コロナの時代の想像力」で公開されています。
インゲボルク・バッハマン(Ingeborg Bachmann, 1926-1973)による自作「暗いものを言う(Dunkles zu sagen)」(1952)の朗読。
オルフェウスの名が現れる詩篇。
邦訳は、『インゲボルク・バッハマン全詩集』(中村朝子訳、青土社、2011)に入っている。
岩波書店のチーム「なみのおと」が運営するnoteで、新連載を始めました。
タイトルは「岩波文庫で読む「感染症」」といいます。
岩波文庫既刊6000余冊から、感染症に関わるものを選んで読んでみようという趣旨です。
第1回は「古典の小宇宙に問いかける」と題して、序文のようなものを書きました。
どうぞよろしくお願い申しあげます。