「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評

『新潮』第118巻第8号、2021年8月号(新潮社)に、「新潮」編集部編『パンデミック日記』(新潮社)の書評を書きました。

同書は、52名の創作者たちが、2020年1月1日から12月31日まで、1週間ずつ書いた日記を並べたものです。

以前、『岩波新書解説総目録 1938-2019』(岩波書店)の書評の依頼が舞い込んだときにも、「どうすんのこれ……」としばらく思案しましたが、今回も「こんなスタイルの本を、いったいどうやって評したらええの……」と考えて、日記のかたちで書いたのでした。

ほっと一息ついていたら、これらに輪を掛けて「いや、今度ばかりは本当にどうすれば……」という書評の依頼がやってきて、てんてこ舞いをしているところです。

 

★新潮社 > 『新潮』2021年8月号
 https://www.shinchosha.co.jp/shincho/backnumber/20210707/

Review Analytic Philosophy誌

英文による分析哲学誌、Review Analytic Philosophy誌(RAP)のウェブサイト。

Review of Analytic Philosophy is a peer-reviewed international journal designed to provide a forum for people working in analytic philosophy broadly conceived. It publishes high quality original research on any area of analytic philosophy, including Epistemology, Metaphysics, Philosophy of Mind, Philosophy of Language, Philosophy of Science, Logic, Normative Ethics, Metaethics, and History of Philosophy.

(同サイトのAIMS AND SCOPES)

rap-journal.net

目下は、第1巻第1号(2021年5月18日発行)が公開されている。

発行元は、雑誌『フィルカル』を発行している株式会社ミュー。

 

RAP誌のエディトリアルボードについて、2021年7月2日付けで、以下のようなコメントも出ている。

philcul.net

ハノーヴァー大学歴史テキストコレクション

ハノーヴァー大学の「歴史テキストコレクション」。

歴史と人文学の講義で使えるように編んであるとのことで、古代ギリシア・ローマから、20世紀までの欧米のテキストの抜粋が並んでいます。

私は、ペトラルカがキケロ宛に書いた書簡について調べるなかで、このサイトに遭遇したのでした。このサイトでは、英訳が置いてありました。

history.hanover.edu

「人文的、あまりに人文的」#70

吉川浩満くんと開設しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で公開している動画シリーズ「人文的、あまりに人文的」が、70回目となりました。

今回は、「読み書きレスキュー本」と題して、読み書きで行き詰まったときに読む本について話しています。

 

www.youtube.com

この話をするきっかけになった、第69回はこちらです。吉川くんが、「レスキュー本」として3冊を挙げています。

www.youtube.com

安田登+玉川奈々福+山本貴光「見えないものの見つけ方」

2021年7月3日(土)の14時から、八重洲ブックセンター本店(東京都)で、安田登さんの新著『見えないものを探す旅』(亜紀書房)の刊行を記念したイヴェントが行われます。玉川奈々福さんとともにわたくしも登壇します。

安田さんも奈々福さんも、芸能を通じて「見えないもの」を見えるようにしてしまうプロ中のプロです。実をいえば、無芸の私のような者でも、「見えないもの」を見ることがあります。

と、これだけでは一体なにを言っているのか分からないかもしれません。当日のトークであれこれお話ししたいと思います。

このイヴェントは、会場参加(定員40名)か、後日のアーカイブ視聴のいずれかをお選びいただけるとのことです。詳しくは、下記リンク先をご覧くださいませ。

 

akishobo-event-210703.peatix.com

「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第5回

今野真二さんとの往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第5回が公開されました。

今回は山本から今野さんに宛てた書簡です。

知識と記憶の関係についてあれこれ述べております。

 

web.kawade.co.jp

 

三中信宏+吉川浩満+山本貴光「理系研究者が指南する本の遊びかた」

2021年7月2日(金)の夜、ゲンロンカフェのイヴェントに登壇します。

今回は、三中信宏さんの新著『読む・打つ・書く――読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(東京大学出版会)の刊行を記念して、吉川浩満くんとともに三中さんにあれこれお話を伺います。

同書は、ご自身も述べておいでのように、三中さんの「読む」「打つ」「書く」にかんするいわばケーススタディであります。人はともすると、こういう場合、すぐにでも実践できるハウトゥを求めたくなるかもしれません。この本にもしっかりそうした要素が組み込まれていますが、それ以上に学ぶべきことは、三中さんが自分にあったやり方を工夫して取り組むその仕方にあると思いました。

もっともこの本は、なにより人をその気にさせる危険な本でもありますから、読んだ暁には、早速なにかしら実践したくてうずうずするに違いありません。というか、私はそうなりました。

問題があるとすれば、読むにしても打つにしても書くにしても、毎日コツコツ取り組むにはどうしたらよいか、ということが多くの人にとっては切実かもしれません。そんなことも含めて、三中さん、吉川くんとともに検討したいと思います。

どうぞお楽しみに。

 

genron-cafe.jp