「世界を変えた書物」展(金沢展)の作業も大詰めを迎えております。
書物の確認その他で、金沢工業大学に来たのでした。
秋晴れで、日射しはちょっと夏のよう。
「世界を変えた書物」展(金沢展)の作業も大詰めを迎えております。
書物の確認その他で、金沢工業大学に来たのでした。
秋晴れで、日射しはちょっと夏のよう。
閏(うるう)」というオンラインマガジンに、「悪魔のように働いて」を書きました。
同マガジンの「連閏記」というコーナーです。
書き出しはこんなふう。
いつだったか、ニーチェが書いたものを手に入る限り集めて読んでみる、ということをしてみた。映画でもマンガでもなんでも、「これ」と決めたら、とことん付きあってみる、という楽しみ方が好きで、気が向くとそんなことをしている。
そんなわけで、ニーチェの著作や書簡を読んだり年表などを眺めるうちに、彼が作曲も手がけていることを知って、「おや、意外」と感じた。といっても、そう思うのはこちらの料簡が狭いからであって、たまさか見知った肩書きかなにかでその人を分かったと思い込むようなものだ。要するに、ニーチェといえば、古典文献学や型にはまらない哲学書の書き手という固定したイメージで分かった気になっていたのだった。
執筆者は第1回から順に、荒俣宏、倉谷滋、鶴岡真弓、武藤政彦、多田君枝の各氏が執筆しておいでです。
また、「閏」には他にもいくつかのコーナーがあるようです(下図参照)。
⇒閏 > 連閏記 > 6 | 悪魔のように働いて
https://www.uruu-magazine.com/relay-essay6
本日は和洋女子大学での「デジタル・ゲーム学」第2回でした。古代ギリシアの壺絵に描かれたゲームの様子から出発して、『Topsoil』(Nico Prins)を例にゲームを観察するポイントを少々、それから「デジタル」という語についてなど。質問の時間をつくれなかったのは反省。
上記の壺絵については、"Killing time during the Trojan War with Ajax and Achilles: Curator's Corner S5 Ep 10" (The British Museum, 2019.10.29) という動画で、大英博物館のヴィッキー・ドネラン氏が解説しています。
また、 ホメロスや古典ギリシアの詩を専門とするグレゴリー・ナギー氏による、同様のモチーフの壺絵に描かれたゲームに関する解説 ”A Roll of the Dice for Ajax" (Classical Inquiries, 2015.03.13)も参考になります。(壺の古さに比べたら)ほんの7年前の記事ですけれど、文中のハイパーリンクは半分くらい無効になっております。インターネットの儚さを感じたりして。
蔵書の整理がてら記録をつけてみます。
といっても、気の長い話なので、どうなるかまったく分かりませんけれど。
まずは岩波文庫の青帯を番号順に。ついでに関連文献をいくつか。
版元のウェブサイトに当該書のページなどがある場合はリンクを貼ります。
■青001:世阿弥(1364? - 1443)
1:『風姿花伝 花伝書』(野上豊一郎+西尾実肯定、1958.10.25)
2:『申楽談儀』(表章校註、1960.04.05)
3:『能作書/覚習条条/至花道書』(野上豊一郎校訂、1931.07.15)
■世阿弥作品
★『日本古典文学大系40 謡曲集 上』(横道萬里雄+表章校注、岩波書店、1960)
★『日本古典文学大系65 歌論集 能楽論集』(久松潜一+西尾実校注、岩波書店、1961)
★『日本の名著10 世阿弥』(山崎正和編、中央公論社、1969)
★『日本古典文学全集33 謡曲集1』(小山弘志+佐藤喜久雄+佐藤健一郎校注・訳、小学館、1973)
★『日本古典文学全集34 謡曲集2』(小山弘志+佐藤喜久雄+佐藤健一郎校注・訳、小学館、1975)
★『日本古典文学全集51 連歌論集・能楽論集・俳論集』(伊地知鐵男+表章+栗山理一校注・訳、小学館、1973)
★『日本思想大系24 世阿弥 禅竹』(表章+加藤周一編、岩波書店、1974;オンデマンド、2016)
★『新潮日本古典集成 世阿弥芸術論集』(田中裕校注、新潮社、1976;新装版、2018)
『風姿花伝』『至花道』『花鏡』『九位』『世子六十以後申楽談儀』
★『世阿弥自筆能本集 影印篇・校訂篇』(表章監修、月曜会編、岩波書店、1997)
■関連文献
★『岩波講座 能・狂言』(全7巻+別巻、横道萬里雄+小山弘志+表章編、岩波書店、1987-1992)
*蔵書に含まれる能・狂言関連文献については、また別途整理。
2022年9月23日(金)の夜、吉川浩満くんと開設しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」のチャンネル登録者数5000人を記念して、マルジナリア書店からライヴ配信を行いました。
はじまりました!#哲学の劇場 ライブ配信▼https://t.co/ZrqHgyGIWE https://t.co/iYSooJ7VW9 pic.twitter.com/Kb9rDoYlpN
— マルジナリア書店 #SaveUkraine (@marginaliaBS) 2022年9月23日
マルジナリア書店で当日、吉川くんともども5冊(組)ずつ選んだ本のプレゼント企画もありますので、お楽しみいただけましたら幸いです。応募フォームは、下記YouTubeのページの概要欄に記してあります。締切は9月30日です。
トークのほうは、いつも通り、ゆるゆるです。
このたびも、マルジナリア書店の小林えみさんのお世話になりました。ありがとうございます。
去年につづいて、今年も和洋女子大学で、「デジタルゲーム学」を担当します。
昨年度はオンデマンド講義でしたが、今年は対面授業です。
9月23日(金)が第1回で、はじめて同大学にも訪れました。
千葉県の市川市にあり、JR市川駅が最寄り駅(のひとつ)のようです。
初回はイントロダクションとして、簡単な自己紹介と講義の概要と狙いについてお話ししました。「デジタルゲームで遊ぶとき、何が起きているのか」、「ゲームのプレイ体験をどのように捉えることができるか」がテーマです。
そうそう、教室に黒板があるのがうれしいです。新しいことや未知のことを学ぶとき、チョークで書きながら話すペースというのは存外肝心であると感じているのでした。
どうぞよろしくお願いいたします。
⇒和洋女子大学
https://www.wayo.ac.jp/
「日本経済新聞」2022年9月18日号の文化欄に、エッセイを書きました。
「潜るあいだに歩いたり」と題して、日曜日のくつろいだ時間の読物をめざして書いてみております。
普段あまりこういう種類の文章を書いていないので、ちょっと新鮮な気分です。