2004-06-28から1日間の記事一覧

リンチと精神分析

人は、デヴィッド・リンチこそが精神分析の対象だと思っているかもしれない。 しかし、こうは考えられないだろうか。 精神分析家たちこそがデヴィッド・リンチの患者であると。

★春日武彦『顔面考』(紀伊国屋書店、1998/12、amazon.co.jp) 顔にこだわりまくるとどういう問題が引き出せるか、という点では興味深いものの現時点ではあまりフックになることがなかった。漫画の引用が多いのは◎。

★小松美彦『死は共鳴する――脳死・臓器移植の深みへ』(勁草書房、1996/06、amazon.co.jp) 脳死を死と認めるか否かは各自の自己決定にゆだねればいいんじゃない? という死の自己決定権について異議をとなえる一冊(というと語弊があろうか)。 誰も自分の死…

★ダニエル・エイメン+リサ・ラウス『脳画像でみる「うつ」と「不安」の仕組み』(ニキ・リンコ訳、花風社、2004/06、amazon.co.jp) Daniel G. Amen + Lisa C.Routh, Healing Anxiety and Depressing vol.1, 2003 「うつ」も「不安」も脳の状態を画像で見れ…

★鍋島俊隆『脳と心に効く薬を創る』(岩波サイエンスライブラリー98、岩波書店、2004/04、amazon.co.jp) 薬学者による脳に効く薬の解説書。脳をケミカルマシーンとして眺めると、どういう仕組みになっているかをミニマムに解説している。ときおりあらわれる…

★小松美彦『脳死・臓器移植の本当の話』(PHP新書、2004/06、amazon.co.jp) 小松美彦さんの新著『脳死・臓器移植の本当の話』(PHP新書、2004/06、amazon.co.jp)を読了する。以下、雑駁な印象を記す。 序文のあたりに、ウェットな雰囲気が感じられたのでど…