2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

PS PS

この講演は、その後、『現実の向こう』(春秋社、2005/01、amazon.co.jp)という書名で活字化されました。(2005/01/28追記) ⇒作品メモランダム > 2005/01/18 http://d.hatena.ne.jp/yakumoizuru/20050118#p10

★大澤真幸「ポスト虚構の時代」@神田三省堂本店 見田宗介の戦後日本の区分「理想の時代/夢の時代/虚構の時代」を、「理想の時代/虚構の時代」と整理しなおしたうえで、1995年のオウム事件を「虚構の時代の果て」と見立てて状況を分析してみせたのが、大…

★宮台真司+北田暁大「保守の論理/アイロニーの美学 政治的ロマン主義の系譜学」@青山ブックセンター ・批評の言葉がたとえば書物として一万人の手に渡るということにいかほどの意味があるのか? ・いま批評することの動機づけはどのように備給されている…

★ジル・ドゥルーズ『狂人の二つの体制 1983-1995』(宇野邦一監修、河出書房新社、2004/06、amazon.co.jp) Gilles Deleuze, Deux régimes de fous (Les Editions de Minuit, 2003) ★『情況』第3期第5巻第7号 2004年7月(情況出版) 特集=丸山眞男 ・今井弘…

★デヴィッド・リンチ『ワイルド・アット・ハート』(Wild at Heart、1991、アメリカ、124分、amazon.co.jp) 監督・脚本=デヴィッド・リンチ/製作=モンティ・モンゴメリー+スティーヴ・ゴリン+シガージョン・サイヴァッツォン/製作総指揮=マイケル・…

★『マルホランド・ドライブ』(Mulholland Drive、2000、アメリカ+フランス、ヴィスタサイズ、146分) 監督=デヴィッド・リンチ/製作・編集=メアリー・スウィニー/製作総指揮=ピエール・エデルマン/美術=ジャック・フィスク/撮影=ピーター・デミン…

★アルンダティ・ロイ『誇りと抵抗――権力政治を葬る道のり』(加藤洋子訳、集英社新書0248A、集英社、2004/06、amazon.co.jp) ★オルネラ・ヴォルタ『エリック・サティの郊外』(昼間賢訳、早美出版社、2004/05、amazon.co.jp) Ornella Volta, La banlieue d…

アンテナに登録している poillonさんのはてなダイアリの更新箇所に―― 皆様からのリクエストに応えて、ペットの写真をUPしてみます。これは、以前飼ってたペットで、クロアゲハの とあり、見にいけないワタクシ。 orz

★サイモン・クリッチリー『1冊でわかる ヨーロッパ大陸の哲学』(佐藤透訳、岩波書店、2004/06、amazon.co.jp) Simon Critchley, Continental Philosophy: A very short introduction (Oxford University Press, 2001, amazon.co.jp) ★レオ・シュトラウス『…

★師MTG

映画を観にゆくジルおじさん

agnès b が発行し、店頭で配布しているパンフレットの最新号(目下店頭で配布中)に、アニエスのインタヴューが掲載されている。こんなエピソードが載っていたので切り抜いておきたい。 ハンス=ウルリッヒ・オブリスト あなたがジル・ドゥルーズととても懇…

★斎藤環『フレーム憑き――視ることと症候』(青土社、2004/06、amazon.co.jp) 斎藤環さんが映画のプログラムや雑誌などに掲載した映画論を集めた一冊。

★E.パノフスキー『イデア――美と芸術の理論のために』(伊藤博明+富松保文訳、平凡社ライブラリー504、平凡社、amazon.co.jp) Erwin Panofsky, Idea: Ein Beitrag zur Begriffsgeschichte der älteren Kunsttheorie (1960) ★『'70s 寺山修司』(世界書院、2…

哲学の劇場プレゼント

拙サイト(哲学の劇場)でメールマガジンの読者プレゼントを企画した。今日はその当選者を抽選する。 拙著『心脳問題』(朝日出版社)を三名に、当劇場ダブり本詰め合わせを一名にプレゼント。実はダブり本を希望するひとのほうが多かったりして。 orz 追記…

★中山元『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』(ちくま新書475、筑摩書房、2004/06、amazon.co.jp) ★瀬古浩爾『思想なんかいらない生活』(ちくま新書479、筑摩書房、2004/06、amazon.co.jp) なんだろうか、この不穏なまでの恨み節は? ★加藤哲郎『戦争写真家ロ…

お前はつぎにこう言う!

喫茶店にしけこんで佐伯啓思の『人間は進歩してきたのか――「西欧近代」再考』(PHP新書)を読みはじめた。 ページをくりながら、じわじわと既視観が。「そうそう、佐伯さんはつぎにこう言うんだよな」って先が読めるのはわたくしが前にこの本を手にとり読ん…

文学賞ってなにさ?

★矢作俊彦+石丸元章「文学V.S.麻薬Gメン――暗黒街の決闘 第17回三島由紀夫賞受賞記念対談」より 石丸 たぶん矢作さんには関係ないけど、矢作さんが三島由紀夫賞を受賞されたことによって、文学賞ってなんだろうって考えてるやつ、けっこう多いと思うんだよね…

★ウィリアム・バロウズ『ソフトマシーン』(山形浩生+柳下毅一郎訳、河出文庫、2004/06、amazon.co.jp) William Burroughs, The Soft Machine ★『早稲田文学』VOL 29-4 2004年7月 ・中上健次「小説を阻害するもの」 ・蓮實重彦+渡部直己「わたくしは生ま…

本日の誤植

『大航海』をぱらぱらめくっていると、メラニー・クラインに関する文章だけ二つある(もちろんあっていいわけですが)。なんだろうかと思い、ページを繰っていたら、二つめの文章の出だしにこうある。 クラインは、一九八二年にウィーンで出生している。 な…

★『群像』第59巻第7号 2004年7月号(講談社) ・土屋豊+菊地成孔「日本という症例を考える」 ・大澤真幸「知の外在的かつ内在的限界としての『締め切り』」 ★『思想』No.962 2004年6月(岩波書店) 特集=古典への/からの問い ★『大航海』No.51 2004(新書…

★平澤章『オブジェクト指向でなぜつくるのか』(日経BP社、004/06、amazon.co.jp) ★畠山清行『陸軍中野学校終戦秘史』(保阪正康編、新潮文庫、新潮社、2005/06、amazon.co.jp) ★中村政則変『年表昭和史 増補版 1926-2003』(岩波ブックレット No.624、岩…

★柄谷行人+福田和也「21世紀の世界と批評」@ヤクルトホール

★『戸田家の兄妹』(105min, 松竹, 1941) 監督=小津安二郎/脚本=池田忠雄+小津安二郎/撮影=厚田雄春/美術=浜田辰雄/音楽=伊藤宣二/編集=浜村義康/出演=高峰三枝子+佐分利信+藤野秀夫+慕城文子+吉川満子+斎藤達雄+三宅邦子+桑野通子+…

★『陸軍中野学校』(1966、日本、96分、大映、video) 監督=増村保造/脚本=星川清司/撮影=小林節雄/美術=下河原友雄/音楽=山内正/出演=市川雷蔵+小川真由美+待田京介+加東大介+村瀬幸子+早川雄三+仁木多鶴子ほか

★「ベン・ニコルソン展」(東京ステーションギャラリー) 風雨にさらされつづけた遺跡の一部であるかのような「1960.2(氷―褪せた―青)」("Feb. 1960(ice-off-blue)", 1960)は眺めあきない一枚であった。作家の意図を忖度しようという、ある意味作品に魅了…

★「YES オノ・ヨーコ展」(東京都現代美術館) オノ・ヨーコの作品は(自分でも気づかないうちに)かたくこわばってしまった頭をいろいろな方向から、いろいろなチャンネルをつかってもみほぐし、粉砕してくれる。――ってっても、それが芸術の力なのだからそ…

★上野千鶴子+信田さよ子『結婚帝国 女の岐れ道』(講談社、2004/05、amazon.co.jp) ★うすた京介『ピューと吹くジャガー 7』(ジャンプコミックス、集英社、2004/06、amazon.co.jp)

悪書の要

★同書 「第七章 悪作家」 少しは悪作家を読もう。但し、悪意からではなく。それは見事である。我々の心の中に愚かな書物に対する憎悪を養おう。愚かな書物に対する憎悪は、それ自身においては極めて無用な感情である。しかし、もしそれが我々の心の中に良書…

遅読上等

★エミール・ファゲ『読書術』(石川湧訳、中公文庫、中央公論新社、2004/05、amazon.co.jp)「第一章 ゆっくり読むこと」 読むことを学ぶためには、先ず極めてゆっくりと読まねばならぬ。そして次には極めてゆっくりと読まねばならぬ。そして、単に諸君によ…

★エミール・ファゲ『読書術』(石川湧訳、中条省平校注、中公文庫、中央公論新社、2004/05、amazon.co.jp) Emile Faguet, L'Art de lire (1911) 1934年に翻訳刊行された訳書の復刊。復刊にさいし、中条省平による校注がつけられている。目次はこう。「第一…