2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

★木村有美子『内田魯庵研究——明示文学史の一側面』(和泉選書127、和泉書院、2001/05、amazon.co.jp)がある。 現在流通している魯庵のモノグラフとしては本書がある。 ■? 魯庵と紅葉 ・紅葉作品評に見る魯庵の文学意識 ・魯庵にとっての紅葉 ■II 「くれの廿…

★内田魯庵『新編 思い出す人々』(紅野敏郎編、岩波文庫緑86-4、岩波書店、1994/02、amazon.co.jp) 収録作品は以下のとおり。 ・二葉亭四迷の一生 ・二葉亭余談 ・二葉亭追録 ・二葉亭四迷——遺稿を整理して ・明治の文学の開拓者——坪内逍遥 ・欧化熱と山田…

★内田魯庵『くれの廿八日』(岩波文庫緑86-3、岩波書店、1955/12、amazon.co.jp) 魯庵最初の小説。この作品自体は、前記の「明治の文学」に収録されている。本文庫版には「当世文学通」が併載されている。解説は稲垣達郎。

岩波文庫には、四冊三作品が収録されている。ほとんど品切れ状態だが参考まで掲載しておきたい。 ★内田魯庵『社会百面相』(上下巻、岩波文庫緑86-1, 2、岩波書店、1953/02 - 1954/09、amazon.co.jp) 小説集。附録として「破垣」も収録されている。また、息…

★内田魯庵『明治の文学 第11巻 内田魯庵』(坪内祐三+鹿島茂編、筑摩書房、2001/03、amazon.co.jp) 坪内祐三氏が編集した「明治の文学」の第11巻。「内田魯庵は明治のベンヤミンだ。好きなもの、街歩き、古本、オモチャ、万年筆、ステッキそれに思い出。嫌…

★内田魯庵『魯庵随筆 読書放浪』(斎藤昌三+柳田泉編、東洋文庫603、平凡社、1996/08、amazon.co.jp) 魯庵の周辺にいた斎藤昌三(さいとう・しょうぞう, 1887-1961)が興した書物展望社から刊行した魯庵の随筆集。編集には、柳田泉(やなぎだ・いずみ, 189…

★内田魯庵『気まぐれ日記』(リキエスタ、トランスアート、2001/07、amazon.co.jp) 日記といえば、こちらは1912年(明治45=大正元年)の7月から12月まで『太陽』(博文館)に連載したもの。1936年に双雅房から単行本として刊行されている。本書は、リキエ…

★内田魯庵『魯庵日記』(講談社文芸文庫うD2、講談社、1998/07、amazon.co.jp) 明治27年から44年までの日記。身辺雑記はもちろんのこと、新聞記事や名刺(実物)の貼りこみ、それについての批評、日記というよりはもはや随筆になっている文章など、多種多様…

★内田魯庵『魯庵の明治』(山口昌男+坪内祐三編、講談社文芸文庫うD1、講談社、1997/05、amazon.co.jp) 目下、講談社文芸文庫には魯庵の作が二冊はいっている。一冊目がこの『魯庵の明治』。もっぱら明治期の回想記を中心に編まれたアンソロジー。収録作は…

★山口昌男『内田魯庵山脈——〈失われた日本人〉発掘』(晶文社、2001/01、amazon.co.jp) 内田魯庵といえば、山口昌男(やまぐち・まさお、1931- )氏の愉快きわまりない人脈網文化史誌『内田魯庵山脈——〈失われた日本人〉発掘』(晶文社、2001/01、amazon.co…

先頃から、aquiraxさん(id:aquirax)が主宰する「明治賢人研究会」の末席を汚している。この研究会、明治文学思想研究者か好事家(褒め言葉)でもなければ繙読の機会もなかろうかという作品を原典に拠って読み解きつつ、そこに映じる明治の社会・文化の諸相…

拙サイト「哲学の劇場」を更新しました。 ひきつづき雑誌『季刊パイデイア』(1968-1973、全16号)の目次情報を作成しています。今回は、第3号から第5号までのものをアップしました。近く、各号の書影も掲載する予定です。 ★資料集 > 『季刊パイデイア』第3…

新曜社といえば、6月にこういう本も出ています。 ★H.ベルテンス+J.ナトーリ編『キーパーソンで読むポストモダニズム』(土田知則+時実早苗+篠崎実+須藤温子+竹内康史訳、新曜社、2005/07、amazon.co.jp) Edited by Hans Bertens + Joseph NatoliPOSTMO…

★小熊英二『対話の回路——小熊英二対談集』(新曜社、2005/07、amazon.co.jp) 小熊英二氏の新著は、これまでに行った対談を集成した一冊。目次は次のとおり。 ・「日本」からのエクソダス(村上龍) ・同時多発テロと戦後日本ナショナリズム(島田雅彦) ・…

筑摩書房では、今年12月で創刊20周年を迎えるちくま文庫(総点数約1900点)の復刊アンケートを募集中。下記ウェブサイトに「品切れ本全点リスト」が掲載されており、最大20点までチェックをいれることができる。読みたかったのに永らく品切れだったあの書目…

もう一冊、みすず書房の新刊より。こちらは映画書。 ★田中眞澄『小津安二郎と戦争』(みすず書房、2005/07、amazon.co.jp) 1937年9月―1939年7月、一下士官として中国大陸で従軍。1943年6月には軍報道部映画班としてシンガポールに赴任、終戦の日を同地で迎…

★増田聡『その音楽の〈作者〉とは誰か——リミックス・産業・著作権』(みすず書房、2005/07、amazon.co.jp) 増田聡(ますだ・さとし, 1971- )さん(id:smasuda)の新著が書店に並んでいるようです。読了後にメモランダムを作成します(とりあえず刊行情報を…

★『ソドムの市』(2004) 『リング』『女優霊』の脚本家・高橋洋(たかはし・ひろし)氏の監督作品『ソドムの市』(2004)を観る。 合成画面であることやワイヤー、無理な設定(30代が10歳の子供を演じるなど)を隠そうともしないチープな演出、全編にちりば…