2014-01-01から1年間の記事一覧

物質と記憶

日々流れていく厖大なデータを、どうやって扱えばよいかということを考えております(例によって考えるだけなんですが)。 といっても、これは今にはじまったことではなくて、歴史を覗いてみると、活版印刷によってつくられる本が増え始めて以後、いろいろな…

★Patrick Colm Hogan, How Authors' Minds Make Stories (Cambridge University Press, 2013, ISBN:110703440X) ■目次 Acknowledgments Introduction: From the Universal to the Particular 1. Simulation: Imagining Fictional Worlds in Faulkner and Aus…

★『世界批評大系5 小説の冒険』(筑摩書房、1974/08、ISBN:B000J9A624) ■目次 ・マルセル・プルースト「サント=ブーヴとバルザック」(清水徹訳) ・ヴァージニア・ウルフ「現代小説」(大沢実訳) ・ローベルト・ムージル「カフカとヴァルザー」(城山良…

⇒ISOGE!! NINJASLAYER http://ninjaslayer.jp/game/

展覧会図録

★「水田文庫新収蔵記念 アダム・スミスと啓蒙思想の系譜」(名古屋大学附属図書館、2010) http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/event/poster/zuroku_201010.pdf ★「西洋近代思想と永井文庫――最大多数の最大幸福を求めて」(名古屋大学附属図書館、2008) http://…

保護されて注釈できないPDFに注釈する方法ほか

PDFで文書を読みやすくするために行っているちょっとした工夫についてメモしておこう。 (私が使っている環境は、Surface Pro2, Windows 8.1, Adobe Acrobat XIの組み合わせ) 1. 保護されたPDFに注釈する方法 PDFで論文などを読んでいる際、注釈機能でコメ…

最終レポートについて

第13回講義でお知らせした最終レポートについて、ここにも記しておきます。 ・課題:「ゲーム学I」の講義内容を踏まえて、ゲームで遊んでいる間、自分の心身に生じる変化を詳しく観察・記述する。 ゲームは以下のいずれかを選ぶこと。 1) This Is The Only L…

上記『世界批評大系4』に収録されているユジェーヌ・メルキオール・ド・ヴォギュエの「『ロシア小説』序文」を含む『ロシア小説』の原文。 ⇒Bibliothèque Russe et Slave > Eugène-Melchior de Vogüé, LE ROMAN RUSSE (1886) http://bibliotheque-russe-et-s…

★『世界批評大系4 小説と現実』(筑摩書房、1975/08、ISBN:B000J96O8O) テリー・イーグルトンの『文学とは何か』を再訪して、「文学」という概念の変遷とその幅について整理する必要を感じる今日この頃。 ここのところ目次構成を掲げている、この『世界批評…

上記『世界文学大系3』に収録されているアルベール・ティボーデ「批評と文体」(1914)で言及されているレミ・ド・グールモンの『文体の問題』。 ★Remy de Gourmont, Le Problème du style(Internet Archive) https://archive.org/details/leproblmedust00…

★『世界批評大系3 詩論の展開』(筑摩書房、1975/06、ISBN:B000J96O8O) ■目次 ・シュテファン・ゲオルゲ「ジャン・パウル」(氷上英廣訳) ・シュテファン・ゲオルゲ「ヘルダーリン」(氷上英廣訳) ・フリードリヒ・グンドルフ「ヘルダーリンの『多島海』…

Windows8.1の環境にXNA Game Studio 4.0 Refreshをインストールしようと思ったらそのままではうまくいかず(←日本語の体をなしていない)、「なんでだろう」と検索したら、対処法を書きおいてくださっている記事に遭遇したのでここにもメモ。そこに記された…

★干井洋一「文学理論と作品解釈」(『關西大學文學論集』55(2), A25-A43, 2005-10-15) http://ci.nii.ac.jp/naid/110006160401

古代の音

★Listen to the Oldest Song in the World: A Sumerian Hymn Written 3,400 Years Ago (open culture, 2014/07/08) http://www.openculture.com/2014/07/the-oldest-song-in-the-world.html 上記リンク先は、ウェブサイト open culture による紹介記事「世界…

★Claudia Hammond, Emotional Rollercoaster: A Journey through the science of feelings (Harper Perennial, 2006, ISBN:000716467X) 先に『脳の中の時間旅行――なぜ時間はワープするのか』(渡会圭子訳、インターシフト、2014/03、ISBN:4772695397)が邦訳…

動機が肝心

本日は、東京ネットウエイブ別科(高校課程)でのゲームデザイン講義の最終回でした。 参加者のみなさんは、目下めいめいゲームを制作中。東京ゲームショウへの出展を目指して試行錯誤は夏のあいだも続きます。 彼らは、アイディアを思いつくとすぐにつくっ…

★『世界批評大系2 詩の原理』(筑摩書房、1974/12、ISBN:B000J9A62O) ■目次 ・エドガー・アラン・ポー「構成の原理」(篠田一士訳) ・シャルル・ボードレール「美術批評抄」(阿部良雄訳) ・シャルル・ボードレール「リヒャルト・ワグナーと『タンホイザ…

★『世界批評大系1 近代批評の成立』(筑摩書房、1974/06、ISBN:B000J9A62Y) 編集は、篠田一士、川村二郎、菅野昭正、清水徹、丸谷才一。全7巻について、日を分けて1巻ずつ目次を掲げよう。 ■目次 ・サミュエル・ジョンソン「ミルトン伝」(朱牟田夏雄訳) …

★『考える人』2014年夏号第49号「特集=文庫 小さな本の大きな世界」(新潮社、2014/07、ISBN:B006Z6562K) 今福龍太さんが連載していた『書物変身譚』も単行本化したようですね。改めて読もう。 ⇒新潮社 > 考える人 http://www.shinchosha.co.jp/kangaeruhi…

文學のフィジカとメタフィジカ

★三枝博音『文學のフィジカとメタフィジカ』(河出書房、1938/03) 「文学」の捉え方について、昭和初期の事例の一つとして。 文學ほど自然に近くて又自然から遠いものはない。科學だつたらどちらかといへば自然に近い。宗教だつたらどちらかといへば自然か…

カードを使ったシナリオ創作術

『ミルク』『J・エドガー』などの脚本家ダスティン・ランス・ブラックのカードを用いたシナリオ創作術。 KJ法(カードを用いた整理法)にも通じていそうなこの手法、時系列に展開する物語だけでなく、途中で条件によって状態が分岐するゲームを組み立てる上…

★Dimitri Gutas, Avicenna and the Aristotelian Tradition: Introduction to Reading Avicennna's Philosophical Works, Second, Revised and Enlarged Edition, Including an Inventory of Avicenna's Authentic Works (BRILL, 2014, ISBN:9004201726) デ…

★ジョン・ザイマン『社会における科学』(上下巻、松井巻之助訳、草思社、1981/03、ISBN:4794201184) John Ziman, The Force of Knowledge: The Scientific Dimension of Society (Cambridge University Press, 1976, ISBN:052109917X) コンパクトな科学史…

★都甲幸治『狂喜の読み屋』(散文の時間、共和国、2014/06、ISBN:4907986009) 今年創設された出版社「共和国」の刊行第1弾は、都甲さんの書評集。もう1冊の藤原辰史『食べること考えること』は、またの機会に手にしよう。添付の愛読者カード(葉書)を送る…

そして10年が経った

10年前の今日、このブログにこう書いてある。 本日、10年勤めたゲーム会社(コーエー)を退職した。最後に携わったタイトルは『戦国無双』であった。しばらくのんびりしながら、次の仕事を探したい。とりあえず職業占いか。 タイトルは「ゲーム業界から少し…

感情研究文献

以下は未見の文献について。 ★Edited by Ute Frevert, Monique Scheer, Anne Schmidt, Pascal Eitler, Bettina Hitzer, Emotional Lexicons: Continuity and Change in the Vocabulary of Feeling 1700-2000 (Emotions in History, Oxford University Press,…

目下検討中の夏目漱石『文学論』では、「情緒」(感情、情動)が鍵を握っている。要するに、漱石先生は、文学作品を文学作品たらしめているのは「情緒」の要素であるという。 「文学作品は読者の情動へ訴えるものである」とは、従来から指摘されてきたことで…

情動伝染に関する大規模実験

Facebookを使って行われた「情動伝染(emotional contagion)」(「情動感染」とも訳される様子)に関する大規模な実験の結果を報じるニュースと当該論文。 ⇒「Facebook、ユーザー約70万人のニュースフィードを操作した実験結果論文を発表」(ITmediaニュー…

★レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(伊藤典夫訳、ハヤカワ文庫SF1955、フ16-7、2014/06、ISBN:4150119554) Ray Bradbury, Fahrenheit 451 (1953)の新訳版。 ★リチャード・ローティ『プラグマティズムの帰結』(室井尚+吉岡洋+加藤哲弘+浜日出夫+庁茂訳…

★石岡良治『視覚文化「超」講義』(フィルムアート社、2014/06、ISBN:4845914301) ★『芸術新潮』2014年07月号「特集=もっと素敵にジャポニスム」(新潮社、2014/06、ISBN:B00A77HWFM)