2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

円城塔+山本貴光「文字の起源、文字の未来」

2018年08月31日(金)の夜に円城塔さんと対談します。 円城さんの新著『文字渦』(新潮社)の刊行を記念して「文字の起源、文字の未来」というタイトルで90分ほどお話しする催しです。

「科学書に見る知の源流」(『日経サイエンス』2018年10月号)

『日経サイエンス』2018年10月号(日経サイエンス社)の特集「科学書に見る知の源流」でお話ししました。 (画像は日経サイエンスのウェブからリンク) これは、9月に開催予定の「世界を変えた書物」展(上野の森美術館)に関する特集です。 同展は、金沢工…

物理環境としての書棚

本のみならず書棚もまた人を刺激する、という記事。 物理環境としての本と棚は、とりわけものを考えたりつくったりする人にとっては、たいへん重要だと思います。 整理されていつでも眺めて取り出せる状態自体が役立つのはもちろんのこと、本の集合や本と本…

「2018年夏休み版 読書感想文おすすめ15選!」

先日、当ブログでお知らせした、進学情報サイト「スタディサプリ」の記事「読書感想文のコツについてお答え」の姉妹編として、「2018年夏休み版 読書感想文おすすめ15選!」という記事が公開されました。 編集部からのリクエストは、必ずしも本を読むのが得…

三宅陽一郎+山本貴光「プラトン vs 人工知能」

8月18日(土)は、双子のライオン堂書店で、三宅陽一郎さんの新著『人工知能のための哲学塾 東洋哲学編』(BNN新社)の刊行を記念した対談でした。 「プラトン vs 人工知能」と題して、人工知能の基礎、その根幹にある西洋哲学の発想、東洋思想のものの見方…

天体の運動の表現

11/12世紀につくられた図で、太陽、月、惑星の運動を表したものとのこと。 A bookworm's favourite: this 11th/12th-century diagram representing relative motions of the sun, the moon + planets has several wormholes where an insect nibbled its way…

三宅陽一郎+山本貴光「プラトン vs 人工知能」

2018年08月18日(土)に、双子のライオン堂書店で、三宅陽一郎さんと対談します。 三宅さんの新著『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』(BNN新社)の刊行を記念したイヴェントです。 題して「プラトン vs 人工知能」。

たがために音は鳴る

街中を歩いていると、ビルディングの入り口なので、キンキンキンキンたらいう音というよりも、音波と言いたくなるようなものが耳に入ってくることがある。 私はこの音が嫌いで、あれが聴こえるとすぐ逃げる。 先日は、渋谷にある書店で会計をしていたところ…

アリストテレス注釈本

『アイデア』(誠文堂新光社)次号に、「世界を変えた書物」展にかかわる文章を書きました。 その過程で遭遇した気になる文献をメモします。 いずれもアリストテレスの注釈にかんする本。 ★Edited by Lloyd Newton, Medieval Commentaries on Aristotle's Ca…

書棚のある家

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子供のころ、親から「知らない人にチョコレートをもらってもついていっちゃダメだよ?」と言われたのをときどき思い出す。 いくらお菓子をくれるからといって、ついていったりしないだろうと思ったら、どうも私は一度そんなふうにしてついていきそうになった…

台湾の文芸誌『聨合文學』

「台湾の文芸誌」と聴いてメモ。 甘耀明著『冬将軍が来た夏』(白水紀子訳) https://t.co/xraH6CoGRv に収録されている高樹のぶ子さんの解説の中国語訳が、台湾の文芸誌「聨合文学」7月号に掲載されました!翻訳者は呉佩珍さん。相互交流が形になってうれ…

『シカゴ大学東洋研究所 アッカド語辞典』

ウェブサイト「OPEN CULTURE」掲載の記事「最古の文字の辞書」(2017/08/29) シカゴ大学が『シカゴ大学東洋研究所 アッカド語辞典(The Assyrian Dictionary of the Oriental Institute of the University of Chicago)』(全21巻)を無料公開したことを報…

ゲーム講座「音を使ったゲームをつくろう」

8月11日(土)は、ゲーム講座でした。 以前は代々木高等学校(よよこー)の特別講座として開催していたものですが、今年の春から有料の公開講座となっております。 毎回13:30-16:00の150分(途中休憩あり)を使って、一つのテーマについて聴講者のみなさんと…

「マルジナリアでつかまえて」と新著のこと

『本の雑誌』2018年9月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第12回を寄稿しました。 今回は、ダニエル・ローゼンバーグとアンソニー・グラフトンの『時間の地図製作法(仮題)』に登場する古い時代の年表を扱っております。 私も自分用の年表をつ…

「ライプニッツのノートについて」

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「ライプニッツのノートについて」というブログ記事について。 Leibniz's Noteshttps://t.co/As1AaNgPQb哲学者ライプニッツの草稿には、断片的思索どうしを三次元的に連接し、空間的に考察していくプロセスが垣間見える。おそらくはフリーライティングから、…

読書感想文のコツについてお答え

みなさん、夏休みの宿題はお済みでしょうか(気が早い)。 私はまだです。 目下は、秋に出る新著(過去に書いた文章を編んだもの)のゲラや、昔訳した本の文庫化のためのゲラなどを読みつつ、他の新著や翻訳に取り組んでいるところです。あと、今度対談する…

対談「文字とからだの密かな関係」配布資料

8月5日(日)は、青山ブックセンター本店で、安田登さんの新著『身体感覚で『論語』を読みなおす。』(新潮文庫)の刊行記念対談でした。 冒頭からご来場のみなさんとともに安田さんの声に従って『論語』学而の一節に節をつけて読み(謡い)、同じく金文を筆…

エウクレイデス『原論』

エウクレイデス『原論』(ヴェネツィア、1482年、ラテン語訳) Preclarissimus liber elementorum Euclidis perspicacissimi エアハルト・ラートドルトによる『原論』最初の印刷本。 リンク先のInternet Archiveにある本は、最初のページに長いメモが書き込…

「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」

青山ブックセンター本店で「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」が始まりました。 わたしは、目下文法にかんする本に取り組んでいることもあって(?)、あの文法書を選んでみました。 【フェア情報】今年も開催!「140人がこの夏おすすめする一冊 2018」…

文芸季評「文態百般」第2回

河出書房新社の「Web河出」に、文芸季評「文態百般」の第2回が掲載されました。 今回から「群像」「新潮」「すばる」「文學界」「文藝」の五誌に加えて、「小説トリッパー」「たべるのがおそい」「三田文學」「早稲田文学」の四誌を観測範囲に加えます。これ…

『アルド版アリストテレス著作集』第1巻

『アルド版アリストテレス著作集』第1巻(1495) ΕΙΣ ΟΡΓΑΝΟΝ ΑΡΙΣΤΟΤΕΛΟΥΣ アルドゥス・マヌティウス(アルド・マヌーツィオ、1449-1515)が刊行した「アリストテレス著作集」の第1巻。いわゆる「オルガノン」の諸作品を収めた巻。ギリシア語で印刷されてい…