2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大澤真幸『新世紀のコミュニズムへ』(NHK出版新書)刊行記念対談の記事

5月のはじめに大澤真幸さんの『新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出』(NHK出版新書、NHK出版)の刊行を記念して、オンラインで対談を行いました。 先日、その対談をもとにしたテキストが、NHK出版のnote「本がひらく」で公開されました。前後編…

「コンピューターとの上手な付き合い方」

「朝日小学生新聞」5月28日号の「まなび新時代 GIGAスクール編」の紙面で取材にお答えしました。 お題は「コンピューターとの上手な付き合い方」。 コンピュータはプログラム次第で変身する道具、試行錯誤を楽しもうという趣旨のお話をしております。 こちら…

J. S. ミル『功利主義』(岩波文庫)

岩波文庫、2021年5月の新刊に、J. S. ミル『功利主義』(関口正司訳、岩波文庫白116-11)が入った。 このエントリーでは、同書を中心として、書誌や関連文献についてまとめておこう(適宜追記してゆく予定)。 訳者によれば、もとは1861年に『フレイザーズ・…

エドガー・アラン・ポー・コレクション

テキサス大学オースティン校のハリー・ランサム・センターが公開しているデジタルコレクションに「エドガー・アラン・ポー・コレクション(Edgar Allan Poe Collection)」がある。 ポーによる手稿、書簡の他、所有していた新聞、譜面、書物などのデジタル版…

『Rytmos』

『Rytmos』(Floppy Club, 2022) Twitterで教えてもらった、音を使ったパズルゲーム。 平面上に置かれたポイントを全て通るように、出発地点から一筆書きのようにラインをつなげて出発地点に戻るというルール。つまり、ループを描く。 ただし、そのラインは…

黒死病にかんする詩

ギョーム・ド・マショー『声楽と器楽アンサンブル作品集』(ラコドン/アンサンブル・ジル・バンショワ/ヴェラール、Cantus Records、CANTUS9629) Guillaume de Machaut, Vocal and Instrumental Ensemble Music (Le Jugement du roi de Navarre) (Racodon…

念じてゲームをプレイするサル

ニューラリンク社がYouTubeで公開した動画。 脳にチップを埋め込まれたサルが、はじめは普通に手でコントローラを操作して、『ゲーム(Pong)』をプレイし、その過程を通じて得られた神経活動のデータに基づいて、今度は手を使わず、神経活動のみで同じゲー…

全集類について

書店に、定期購読を依頼した本。 ★『伊藤整日記』(全8巻、平凡社)第2回配本から ★『山田慶兒著作集』(全8巻、臨川書店) ★『ヘーゲル全集』(全19巻24冊、知泉書館)第5回配本から 以上の他に、次の本も同様に購読中。 ★『吉本隆明全集』(全38巻+別巻、…

2人協力プレイゲーム

ゲームデザイン講座で、受講生から教えてもらったゲーム。 2人協力プレイゲーム。ということは、一緒に遊ぶ人が必要。 どうやって協力が楽しい状況をつくるかは、ゲームデザイン側の頭の使いどころ。 『It Takes Two』(Hazelight, 2021) store.steampowere…

ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語版(1668)

Gallicaで公開されている、ルネ・デカルト『哲学原理』フランス語訳版。 René Descartes, Les Principes de la philosophie (1668) 同書に収録されている、デカルトがフランス語版の訳者クロード・ピコ(1614-1668)に宛てた書簡に記している、学問を樹木に…

東工大ホームカミングデイのミニレクチャー

東京工業大学のホームカミングデイのイヴェント「リベラルアーツへのいざない」で、毛塚和宏さんとともにミニレクチャーを行いました。 毛塚さんは「統計学は最弱の学問である」と題して、統計学が得意とするところ、不得手とするところについて、さまざまな…

今野真二+山本貴光「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」第3回

今野真二さんとの往復書簡「知識の沼――ことばで巨人の肩にのる」の第3回が公開されました。今回は、山本による第2通です。 前便での今野さんのお尋ねを受けて、索引についてあれこれ書いています。 web.kawade.co.jp

サミュエル・ハートリブの電子アーカイヴ

シェフィールド大学のデジタル人文学院(The Digital Humanities Institute)のウェブサイトにある、「ハートリブ・ペーパーズ(Hartlib Papers)」プロジェクトの紹介ページ。 「ハートリブ・ペーパーズ」は、サミュエル・ハートリブ(Samuel Hartlib、c160…

長期的な神経記録の保存

Ed Cara「日常生活を送る人の脳活動をリモート監視できるデバイスが誕生」(福田ミホ、GIZMODO、2021.05.11) パーキンソン病の治療などで脳に埋め込む電極から、外部装置にデータを流して記録する仕組みのよう。 www.gizmodo.jp 同記事で参照されているnatu…

アイザック・ニュートン書簡集

ケンブリッジ大学出版のウェブサイトにある、アイザック・ニュートンの書簡データベース「The Correspondence of Isaac Newton」。 書籍として全7巻で刊行されている同名書の内容がデジタル化されており、検索をかけられる。ただし、閲覧にはアクセス権限が…

「マルジナリアでつかまえて」第45回

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」第45回を書きました。 「黒い点と十字の秘密」と題して、モーツァルトの手稿譜に残された染みについてのお話です。 あと5回で50回。 www.webdoku.jp

「マルジナリアでつかまえて」第46回「黒い点と十字の謎」

『本の雑誌』2021年6月号(本の雑誌社)に「マルジナリアでつかまえて」の第45回を書きました。 今回は「黒い点と十字の謎」と題して、モーツァルトの手稿譜についた黒いシミをめぐる話です。マルジナリア案件として話題を提供してくださった河西恵里さんに…

対談「資本主義の、その先へ」

2021年5月1日(土)の夜、大澤真幸さんとオンラインで対談をしました。 大澤さんの新著『新世紀のコミュニズムへ――資本主義の内からの脱出』(NHK出版新書652、NHK出版、2021)の刊行を記念したイヴェントです。 大澤さんの本と、そこで参照されている文献に…