「『DIGITAL BITES[デジタル・バイツ]─アート&テクノロジーの摂り方』出版記念」対談

2024年2月14日(水)の19時から、代官山蔦屋書店で長谷川祐子監修、金沢21世紀美術館編『デジタル・バイツ アート&テクノロジーの摂り方』(BNN、2024)の刊行を記念したイヴェントが行われます。 登壇者は、同書の監修を務めた長谷川祐子館長、同館レジス…

「本の名刺」(講談社)

「群像」のウェブ(という位置づけでいいのかな)に「本の名刺」というエッセイを書きました。 講談社から本を刊行した著者が、その本にまつわる文章を書くというコーナーで、『群像』本誌のほうにも同じコーナーがあります。今回私が寄稿したのは、ウェブの…

第4回「みんなのつぶやき文学賞」投票受付開始

第4回「みんなのつぶやき文学賞」の投票受付が始まりました。 従来はTwitterへの投稿で投票していたところ、今回からメールフォームからの受付に変更されています。詳しくは下記リンク先をご覧ください。 投票の締切は、2024年2月4日(日)23:59です。 ぜひ…

ニコニコ美術館「恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法」

2024年2月2日(金)に、ニコニコ美術館の番組「恵比寿映像祭2024 月へ行く30の方法」で進行を務めました。 恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場のスクリーンで展示されている「Poems in Code──ジェネラティブ・アートの現在/プログラミングで生成される映…

『デジタル・バイツ』(BNN、2024)

長谷川祐子監修、金沢21世紀美術館編『デジタル・バイツ アート&テクノロジーの摂り方』(BNN、2024.01.15)に寄稿しました。 こんな装幀です。装幀・基礎設計は加瀬透さん、レイアウトは平野雅彦さん。 これは、金沢21世紀美術館で開催が始まり、能登半島…

宮崎智之+山本貴光「これから吉田健一の話をしよう」(本屋B&B)

2024年1月14日(日)に、宮崎智之さんと「これから吉田健一の話をしよう」と題して本屋B&Bでお話しをします。 宮崎さんが解説を書いた『余生の文学』(平凡社ライブラリー、平凡社)刊行記念のイヴェントです。 昨年、神奈川近代文学館で「特別展「生誕110 …

酒井泰斗+吉川浩満「読むためのトゥルーイズム」連載開始(『文學界』2024年2月号)

『文學界』2024年2月号(文藝春秋)で、酒井泰斗さんと吉川浩満くんの新連載「読むためのトゥルーイズム」が始まりました。 この対談式連載は、酒井さんと吉川くんが主催している読書会をもとに構成されたものです。サブタイトルにある「非哲学者による非哲…

岩波文庫を集め読む

いつの頃からか、岩波文庫をすべて集め読もうと思うようになり、1990年代半ばころからはとりあえず毎月の新刊を欠かさず手にとるようにしています。また、たまさか目にした既刊書目も入手して読んできました。 とはいえ、1927年の創刊で全体としては6千点ほ…

階段の踊り場

なぜだか分かりませんが、こういう階段の踊り場、なんとはなしに好きな感じがします。 下記は私のBlueskyのアカウントです。Twitterが荒れ果てていることもあり、この頃はこちらが心のオアシスのように感じています。 なにより広告を目にしなくてよいこと、…

「文芸的事象クロニクル 2023.09-2023.11」(『文藝』2024年春季号)

『文藝』2024年春季号(河出書房新社、2024/01/06)に連載「文芸的事象クロニクル 2023.09-2023.11」を書きました。 この連載は、季節に一度、過去3カ月について世界で起きた文芸に関わりのある出来事から、いくつかを選んで記録し、場合によってコメントを…

マイケル・ファラデー(岩波文庫青909)

ここでは、岩波文庫に入っているマイケル・ファラデーの著作についてまとめます。 同文庫でのファラデーに割り当てられた著者別分類番号は青909。900番台は自然科学です。著作は以下の3点5冊。 ・青909-1:『ロウソクの科学』(矢島祐利訳、1933/12/15; 第24…

「世界を変えた書物2024」カレンダー(金沢工業大学)

ここ何年か金沢工業大学の卓上カレンダーの図像選定と解説執筆を担当しています(ディレクションは橋本麻里さん)。 今回は「世界を変えた書物2024」と題して、シモン・ステヴィン『計量法原論』(1586)を表紙に選んでみました。 同大学ライブラリーセンタ…

ルーサー・バーバンク『植物の育成』(中村為治訳、岩波文庫)

ルーサー・バーバンク『植物の育成』(全8冊、中村為治訳、岩波文庫青937-1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8、岩波書店、1955/02/05-1962/06/16; 第5刷、1993/02/10) 1873年、いわゆる「バーバンクの馬鈴薯」を世に送り出した著者(1849-1926)は、獲得形質の遺伝を信…

『ヘルダーリン詩集』(Insel, 1913)

昨年注文した洋書がドイツ方面から届きました。 インゼル社が刊行した文芸叢書の1冊で、ヘルダーリンの詩集です。 1913年刊行で、前の持ち主が署名とともに"24. V. 13"と書き入れているので、おそらく同年に入手したものと思われます。 裏表紙の裏に封筒が貼…

ジョルダーノ・ブルーノ書誌

このエントリーでは、ジョルダーノ・ブルーノ(Giordano Bruno, 1548-1600)関連の書誌をまとめます。随時追記する予定です。 ■A. 著作 ★Adelphi Opere (Classici) [版元] イタリアのアデルフィ社(Adelphi)の叢書「Classici」にブルーノ著作集が4巻と図像…

「「人文的、あまりに人文的」な、2023年人文書めった斬り!」(ゲンロンカフェ)

今年もありがとうございました。 (終了後に登壇者3人で撮影) ゲンロンの動画配信プラットフォーム「シラス」では、2024年6月29日まで、後追いで視聴できるようです。 shirasu.io * 2023年12月29日(金)の夜、ゲンロンカフェで恒例の「「人文的、あまりに…

『文学のエコロジー』へのコメント

ここでは、2023年11月に刊行した拙著『文学のエコロジー』(講談社)を読んでくださった方のコメントや反響などをまとめてみます。随時追記して参ります。 ★鴻巣友季子さんによる書評(「毎日新聞」12月9日号「今週の本棚」コーナー) mainichi.jp

刊行予定『西洋古典名句名言集』(京都大学学術出版会)

来たる2023年12月12日に『西洋古典名句名言集』(西洋古典叢書編集部編、京都大学学術出版会)が刊行予定とのこと。 「西洋古典叢書」といえば、1997年に創刊された叢書で、「西洋の「知」の源泉であるギリシア・ラテンの主要な著作・作品を可能な限り網羅し…

ゲーム『The Invincible』

スタニスワフ・レムの小説『インヴィンシブル』を原作としたアドヴェンチャーゲーム『The Invincible』(Starward Industries / 11 bit studios, 2023/11/06)がリリースされたようです。 同作は、近年、国書刊行会から刊行中の「スタニスワフ・レム・コレク…

「〈ルリユール叢書〉の楽しみ」(じんぶん堂)

幻戯書房が刊行している海外文学の翻訳シリーズ「ルリユール叢書」が50巻に達した機に「〈ルリユール叢書〉の楽しみ」という文章を書きました。 2019年の創刊当時からこの叢書を読んでいる一読者として、その概要や魅力についてあれこれ述べております。 文…

アクションポイント制を導入?

単に仕事の量が増えているのか、夏に罹患した新型コロナウイルス感染症の後遺症(long-covid)なのか分からないのだけれど、このところ複数の仕事の予定を調整してこなすということが、以前にもまして苦手になっているような気がしている。 一つには、仕事の…

森の図書館司書便り:『吉田健一に就て』国書刊行会

そして吉田健一といえば、すごい本が出ましたね。 川本直・樫原辰郎・武田将明編『吉田健一に就て』(国書刊行会、2023/10/24)です。 外ならぬ吉田健一の著作に『英国に就て』がありますが、これを当人に差し向けたわけですね。目次は以下の通り。 川本直「…

森の図書館司書便り:2023年11月の平凡社ライブラリー

2023年11月の平凡社ライブラリーは次の2冊です。発行日は2023年11月2日。 ・西川祐子『[増補]借家と持ち家の文学史 「私」のうつわの物語』(平凡社ライブラリー956、に12-1) ・吉田健一『余生の文学』(平凡社ライブラリー957、よ12-4) 西川祐子『[増補]…

森の図書館司書便り:2023年11月の岩波文庫

ここしばらく、手元に届いた本については、Instagramに写真つきで投稿してきましたが、過去の投稿を参照するのが難しいのと、この頃、広告やらThreads(Meta社によるSNS)との連携やらで、なにかとガチャガチャして居心地がよろしくなくなってきたのとで、本…

新著『文学のエコロジー』(講談社)

新著『文学のエコロジー』(講談社、2023/11/23)が間もなく発売となります。 文芸誌「群像」に連載した同名の連載をもとに、加筆修正と書き下ろしを加えた本です。 文芸作品に文字で記された「世界」は、どのようなエコロジー(生態)なのか、ということを…

物書き仕事をふりかえる

このたび刊行する『文学のエコロジー』(講談社)は、単著としては11冊目の本です。 というのは自分のための覚書でした。 01. 『デバッグではじめるCプログラミング』(翔泳社、2008)02. 『コンピュータのひみつ』(朝日出版社、2010)03. 『文体の科学』(…

アフタヌーンセミナー(蔵前工業会兵庫支部)

2023年11月18日(土)に蔵前工業会兵庫支部のお招きで講演をしました。 蔵前工業会というのは、東京工業大学の卒業生による同窓会組織です。 今回は、東京工業大学データサイエンス・AI全学教育機構長もお務めの三宅美博先生と山本の2名が登壇者でした。 三…

ニコニコ美術館「DXP 次のインターフェイスへ」展

2023年10月26日(木)の夜、ニコニコ美術館で司会進行を務めました。 テーマは、金沢21世紀美術館で開催中の「DXP 次のインターフェイスへ」展です。 デジタルテクノロジーによってこの地球という惑星、そこに住む「私たち」の生き方や感性はどのように変わ…

「「生成Ai小説」が新人賞を取る日」

「産経新聞」2023年9月11日号掲載の海老沢類記者による記事「「生成Ai小説」が新人賞を取る日…公募規定変更の動きも」で取材にお答えしました。記事で一部お使いいただいています。 www.sankei.com

山口昌男『本の神話学 [増補新版]』(中公文庫)解説

山口昌男『本の神話学 [増補新版]』(中公文庫、中央公論新社、2023.08.22)に解説「蔵書という思考法ーーあるいは、なぜ本なのか」を書きました。 同書は、1971年に刊行され、後に中公文庫、山口昌男著作集、岩波現代文庫に収められ、しばらく品切れとなっ…