石橋正孝「ビュトール評論集〈レペルトワール〉は「文学の精霊」顕現の場である——第3巻までの監訳を終えて」

幻戯書房から刊行中のミシェル・ビュトール『レペルトワール』(全5巻予定、2020- )の監訳者をお務めの石橋正孝さんによるエッセイ「ビュトール評論集〈レペルトワール〉は「文学の精霊」顕現の場である──第3巻までの監訳を終えて」が「じんぶん堂」に掲載…

シュヴァーベ出版版「カール・ヤスパース全集」

スイスのバーゼルにあるシュヴァーベ出版から刊行中の「カール・ヤスパース全集(Karl Jaspers Gesamtausgabe)」は全50巻の予定だとか。 1. Werke Bd. 01:Bd. 02:Bd. 03: Gesammelte Schriften zur Psychopathologie (2019)Bd. 04: Pathographische Analyse…

「音楽本大賞」創設に向けたクラウドファンディング

「音楽本大賞」という新たな賞を創設するとのことで、クラウドファンディングの募集が始まりました。 音楽の聴き方や作り方を変えてくれるようなすぐれた音楽本の存在を、もっと多くの読者に、もっとたくさんの人に届けたい。そして書店の音楽本コーナーを盛…

『文学は予言する』(新潮社)刊行記念トークイベント

2023年2月3日(金)の19:00から、ブックファースト新宿店にて、鴻巣友季子さんの新著『文学は予言する』(新潮社)の刊行記念トークイベントが行われます。鴻巣さん、渡辺祐真(スケザネ)さんとともに登壇して、あれこれお話ししたいと思います。 イベント…

『水の文化』

ミツカン水の文化センターが発行している機関誌『水の文化』のページです。 1999年1月に創刊で年3回発行。2022年11月に最新の第72号が刊行されています。 下記リンク先では、創刊号から最新号までPDFでも閲覧できます。 www.mizu.gr.jp

第3回みんなのつぶやき文学賞の投票が始まりました

2023年1月28日から、第3回みんなのつぶやき文学賞の投票が始まりました。 この賞は、読者のみなさんが、2022年に刊行された国内の新作小説、海外の初訳小説(文庫化や復刊は除く)から、もっとも面白いと思った作品を選んで投票しあうというものです。 投票…

下西風澄『生成と消滅の精神史』刊行記念イヴェント

来たる2023年1月24日(火)の夜、代官山 蔦屋書店にて、下西風澄さんの新著『生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる』(文藝春秋、2022/12)の刊行を記念したトーク・イヴェントが開催されます。登壇者は、著者の下西さんと、吉川浩満くんとわたくしです…

『Kindle版 江藤淳全集』

『Kindle版 江藤淳全集』(平山周吉責任編集、boid / VOICE OF GHOST、2022- )が出ているのですね。既刊は10巻。「週刊読書人」前号で教えられました。 voiceofghost.com

モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる』(塩原通緒訳、新潮社)書評

「日本経済新聞」2023年1月21日の書評欄に、モーテン・H・クリスチャンセン&ニック・チェイター『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーゲーム』(塩原通緒訳、新潮社)の書評を書きました。 www.nikkei.com

「人文的、あまりに人文的」#138

吉川浩満くんとお送りしている「人文的、あまりに人文的」第138回は「注目の新刊」です。 『江戸パンク!』『ホメロスと色彩』『日本の保守とリベラル』『システム・エラー社会』『社会学の力』『はじめて学ぶビデオゲームの心理学』ほかをご紹介しています。…

今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)書評

『青春と読書』2023年2月号(集英社、2023/01/20)に、今野真二『「鬱屈」の時代をよむ』(集英社新書)の書評「感情にかたちを与える」を書きました。 seidoku.shueisha.co.jp 以下、2023年1月30日追記: 上記の書評がウェブでも公開されました。短いもので…

作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」

「洋書ファンクラブ」などでお馴染みの渡辺由佳里さんのYouTubeチャンネルに、吉川浩満くんともどもお邪魔しました。「作家/翻訳家とのわくわく文学トーク」というコーナーです。本や読書について、90分ほどおしゃべりをしております。 www.youtube.com

「人文的、あまりに人文的」#137

吉川浩満くんとお送りしているYouTube番組「人文的、あまりに人文的」第137回は「新年のご挨拶&活動報告」です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 www.youtube.com

「気になるところは定点観測」

『本の雑誌』2023年2月号(本の雑誌社、2023/01/11)の特集「本を買う!」に、「気になるところは定点観測」を書きました。2022年10月の1カ月のあいだに買った本について書くという、いろいろな意味で恐ろしい企画です。 中野善夫さんの名文「本を買え。天に…

「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」

『文藝』2023年春季号(河出書房新社)に連載「文芸的事象クロニクル 2022.09-2022.11」を書きました。画像生成AIがコンテストで優勝、ゲーム「Ukraine War Stories」、ブンゲイファイトクラブ4他を並べております。 今号は瀬戸夏子+水上文責任編集の「批評…

「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」

『群像』2023年2月号(講談社、2023年1月7日)に連載「文学のエコロジー」第12回「「気」は千変万化する」を書きました。 日本語で心や精神の働きを表すのに多用される「気」という語について眺めております。題材は林芙美子『浮雲』です。 gunzo.kodansha.c…

2023年の展望

2023年の展望は……と書いてみて、毎度のことながら、果たせていない約束のあれこれが脳裡を巡る。大学での仕事を基礎としつつ、それらを一つひとつ形にするのが当面の目標である。 比較的見通せていることから書けば、次のようなことがある。 ★「文学のエコロ…

おしらせ 2022年版

★書籍 ・【共著】『世界を変えた書物』(橋本麻里編、小学館、2022/10) ・【単著】『マルジナリアでつかまえて2』(本の雑誌社、2022/05/17) ・【寄稿】『グラフィックデザイン・ブックガイド』(グラフィック社、2022/03/08) ・【編著】『世界を読み解…

2022年の回顧

2022年の自分の仕事の回顧です。 ■A. 単著・共著・寄稿 ★01:『マルジナリアでつかまえて2 世界でひとつの本になるの巻』(本の雑誌社、2022/05/19) ★02:『世界を変えた書物 人類の知性を辿る旅』(山本貴光著、橋本麻里編、小学館、2022/10/18) ★03:『…

「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」

2022年12月26日の夜、ゲンロンカフェで恒例の「「人文的、あまりに人文的」な、2022年人文書めった斬り!」に斎藤哲也さん、吉川浩満くんとともに登壇しました。 このイヴェントでは、その年に刊行された日本の書物から、三者が目にしたり気になったものを選…

2022年12月の学術系文庫

2022年12月の学術系文庫の新刊です。これまで、Twitterで毎月ツイートするだけにしていましたが、記録のためにもブログにも投稿しておこうと思います。 ・岩波文庫 ・岩波現代文庫 ・講談社学術文庫 ・講談社文芸文庫 ・光文社古典新訳文庫 ・光文社未来ライ…

『スピノザ全集』(岩波書店)、ついに刊行開始

岩波書店から『スピノザ全集』(全6巻+別巻)の刊行が始まるようです。 『スピノザ全集』の企てがあるということについて最初に耳にしたのは、もういつのことだったか忘れてしまいましたが、それこそ鶴首してお待ち申し上げておりました。 今回の全集では『…

「22年下半期読書アンケート」(図書新聞)

「図書新聞」2022年12月24日号の「22年下半期読書アンケート」に参加しました。 今年の下半期に読んだ本から3冊を選んでご紹介しています。 また、同号では「海外文学・文化回顧2022」と題して、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、ラテンアメリカの各方面…

「これから出る本」

「これから出る本」の2022年12月下期号の「本の周辺」コーナーに「棚から棚へと本は動く」と題して小さなエッセイを書きました。全3回の予定で、2022年11月下期号に第1回の「小さくても広大な本屋」を書いております。 2022年11月下期号は日本書籍出版協会の…

「2022年の収穫」(週刊読書人)

「週刊読書人」2022年12月16日号のアンケート特集「2022年の収穫」に参加しました。3冊を選んでコメントしています。 [3469]2022年12月16日号 データ版jinnet.dokushojin.com

「人文的、あまりに人文的」第135回

吉川浩満くんとお送りしているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」の番組「人文的、あまりに人文的」の第135回は、「哲劇のあいうえお」というシリーズの「た」の回です。 ついお知らせが切れ切れになってしまいますが、毎週金曜日に公開しています。 ラジオを…

「それでも本を読む理由。」(BRUTUS)

『BRUTUS』2023 1/1・15合併号(マガジンハウス)の「それでも本を読む理由。」特集で、吉川浩満くんと5冊ずつの本を並べて話しています。企画・構成は鳥澤光さん、写真は石渡朋さんです。「あら、出てる」と買って帰ったら、見本が届いておりましてん。 bru…

「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」

2022年12月13日(木)の夜、DOMMUNEで開催された「「情報の歴史21」電子化記念!古今東西同時年表ポータブル」というイヴェントに登壇しました。 出演は、武邑光裕(メディア美学者)、宇川直宏(現在美術家、DOMMUNE主宰)吉村堅樹(『情報の歴史21』編集長…

『ジョルジュ・カンギレム全集』

VRINから刊行されている『ジョルジュ・カンギレム全集(Œuvres complètes de Georges Canguilhem)』についてのまとめです。リンクはVRINの当該巻のページ。 監修はジャック・ブーヴレス(1940-2021)で、全巻に対する60ページ近い序文(第1巻所収)を寄せて…

対談:礒崎純一+山本貴光「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」

『図書新聞』第3568号(2022年11月26日)で、「全集、その独特の悦びと愉しみ――国書刊行会創業50周年に寄せて」と題して国書刊行会前編集局長の礒崎純一さんと対談しました。同号は、毎年恒例の全集・シリーズ特集号です。